大学受験と並び人生において重要な選択といえば高校受験ですね。
受験情報誌だけでは十分な情報を得ることは非常に難しく、実際の高校生活のイメージなどはわかないことが大半です。
それに加え、偏差値以上に重視するべきポイントも多く、初めて高校受験をする人にとってわからないことだらけですよね。
学部(まなぶ)では非常に難しい高校選びを少しでもサポートすべく、偏差値別に本当に進学すべき高校を提案するため本記事を書いております。
東京都世田谷区の中で高校を選びたい!と考えている受験生やその保護者さんたちに少しでも参考になればと思います。
偏差値40~50の高校でおすすめなのは?
都立高校なら松原高等学校
東京都立松原高校は京王線桜上水駅を最寄りとする都立高校です。
偏差値は45~50程度と落ち着いた難易度であり、入学難易度は易しいといえます。
勉強面での評価は?
松原高校は入試難易度に比べ、非常に多くの指定校推薦枠を持っていることで有名です。
日本大学、東洋大学、専修大学、駒澤大学といった中堅どころの大学をはじめ、成蹊大学や成城大学などの準難関大学、そしてMARCHでも人気の高い立教大学の指定校推薦枠を持っています。
指定校推薦は高校内で良好な成績を修めていれば学校長から推薦をもらえる制度のため、一般受験での競争を経ずに大学へ入学できることなります。
松原高校の指定校推薦枠の中に希望する進路が高校の難易度を落として、指定校推薦のために3年間努力するという戦略も選択の一つとなりそうですね。
また、指定校推薦だけでなく学力選考であっても努力する生徒は一定数在籍しています。
参考:松原高校ホームページ
部活動の実態は?
松原高校では運動部も文化部も比較的活発に活動していると言えます。
在校生の約80%が部活動に参加しており、学校側としても心身の強化、仲間との切磋琢磨の場として部活動への参加を積極的に促すスタンスのようです。
中でもダンス部の活躍は飛び抜けており、日本高校ダンス部選手権の全国大会にも継続的に出場しており、部員も50名を超える規模となっております。
全国大会での活躍はもちろんですが、松原高校の文化祭である輝松祭でも活躍の舞台があり、充実した部活動生活を過ごすことができるでしょう。
ダンスに興味がある受験生はおすすめの高校であると言えますね。
[blogcard url=”https://www.dancestadium.com/”]学校の楽しさは?
体育祭や文化祭の盛り上がりについては他校に比べ非常に活発とは言えませんが、生徒主体で工夫を重ね盛り上がるイベントとするよう取り組まれているようです。
また文化祭においては学年の垣根を超え様々な出し物が企画できるので、工夫次第では他校より盛り上がる文化祭とすることも可能です。
先述しましたが松原高校の文化祭は輝松祭と呼ばれ、一般の観覧も可能になっているので興味がある受験生はぜひ参加してみましょう。
校則についてはある程度の縛りはあるものの、制服・髪色・アルバイトなど比較的自由に決めることができ、在校生は各々のスタイルで楽しんでいると言えます。
極端に厳しい校則なども存在しないので、高校生活を自由に過ごしたいと考える受験生にとって魅力的であると言えますね。
私立高校なら駒場学園高等学校
駒場学園高等学校は京王井の頭線駒場東大前駅を最寄りとする高校です。
入試難易度は45~50程度であり、入学難易度は易しいと言えます。
また駒場学園は併願優遇の制度も充実しており、実際の入試難易度は偏差値以上に易しいと言えるでしょう。
勉強面での評価は?
駒場学園高等学校は近年大学進学に力を入れており、約75%の生徒が大学へ進学する環境であると言えます。
駒場学園高等学校のホームページを参考にしたところ、2019年度最も多くの生徒が合格した大学は日本大学のようです。
日本大学、帝京大学、東海大学、専修大学と続きますが基本的には日東駒専から大東亜帝国がボリュームゾーンの進学先と言えます。
指定校推薦に関しては非公開のため内容はわかりませんが、難関大学に進学するためには学校からのフォローだけでなく、自助努力が非常に重要になることは避けられません。
また、若干名ではありますが難関私立や難関国公立に合格する生徒も見受けられます。
[blogcard url=”https://www.komabagakuen.ac.jp/course/college.html”]部活動の実態は?
駒場学園高等学校では大小含め非常に多くの部活・同好会が活動しています。
特に、男子アメリカンフットボール部、女子新体操部は全国的にも活躍する強豪校として知られています。
アメリカンフットボール部は創部45年を迎えた伝統的な部活であり、全国大会にも複数回出場しており、さらには全国大会優勝の経験もあります。
新体操部に関しても東京都大会での優勝に加え、国民体育大会において東京代表を務める経験を持つ、全国的にも強豪として有名です。
全国大会に出場する部活を複数持っている高校はそう多くなく、高校3年間は部活漬けになることが予想されますが貴重な経験ができる可能性も高いですね。
ちなみにアメフトや新体操部ほどではありませんが、サッカー部の活躍も目立っています。
[blogcard url=”https://www.komabagakuen.ac.jp/life/club.html”]学校の楽しさは?
駒場学園高等学校の校則は私立高校にしては厳しくない傾向があるようです。
髪染めはもちろん禁止ではありますが、頭髪検査や制服の着崩しなどは規制はありつつも、比較的自由ではあり学生はある程度の個性を出せる環境ではあります。
体育祭は他校と比べ大きく差があるわけではなく一般的な盛り上がりと言えるでしょう。
一方、文化祭の模擬店や食販などは他校と比べクオリティが高く有名です。
駒場学園高等学校には普通科と食物調理科が併設されており、食物調理科では日々の学びが最大限生かされる場として文化祭があります。
将来、食に携わる仕事をしたいと考えている受験生は一見の価値がありますね。
偏差値50~60の高校でおすすめなのは?
都立高校なら都立芦花高等学校
東京都立芦花高等学校は京王線千歳烏山駅を最寄りとする都立高校です。
入試難易度は偏差値50~55程度となり、比較的難易度としては易しい学校に分類されます。
特色としては他校と異なり、単科制のため自身の進路に合わせた学びを主体的に選択することができます。
勉強面での評価は?
実際のところは進学先に関しては他校と比べて大きく成果を残しているわけではありません。
しかし一方で先述の通り、単科制という強みは大きく、自身の将来に合わせた学習をすることができる点は他校と大きく異なります。
学年制の高校では学年ごとの必修科目が細かく定められており、自身の進路と関係がない科目に関しても卒業要件に含まれているため履修することが求められます。
それに対して単位制の学校は必修科目が他校と比べ少ないため、自分自身でカリキュラムを作成することとなります。
また高校卒業には取得単位数が決まっていますが、単位制高校では74単位、学年制高校では90単位と定められています。
時間を有効活用し将来に役立つ勉強を選ぶことができるのであれば単位制の仕組みは大きくプラスに働きますが、裏を返すと堕落しやすい環境とも言えるため、自分自身の性格を鑑みながら受検を検討するとよいでしょう。
部活動の実態は?
芦花高等学校では男子在校生(250名程度)と比べ、女子在校生(570名程度)が圧倒的に多い環境となっているため、部活動に関しても女子部のほうが盛んになる傾向があります。
しかし一方で非常に目覚ましい活躍を続ける部活が弓道部となり、そのなかでも男子の活躍は目を見張るものがあります。
男子弓道部では東京都大会での優勝・準優勝は当然のことながら、全国大会での優勝の経験もあります。
個人戦、団体戦共に素晴らしい結果を出している部活と言え、弓道に興味がある中学生にとっては非常に魅力的な学校と言えるでしょう。
引用:東京都立芦花高等学校ホームページ
学校の楽しさは?
都立高校らしく校則は非常に緩く、自身の個性を出す服装や頭髪にすることができるでしょう。
アルバイトなどに関しては表面上は規制があるようですが、完全に禁止というわけではなく、生徒によっては精力的に働いている様子もあります。
文化祭は他校と比べて大きく差があるわけではありませんが、他校と比べて規制が多いため出し物の種類が少なくなる傾向があります。
また、体育祭に関しても他校と比べ特筆すべきことは少なく、一般的な高校と同様レベルの体育祭を楽しむことができるでしょう。
私立高校なら日本大学櫻ヶ丘高等学校
日本大学櫻ヶ丘高等学校は京王線下高井戸駅を最寄りとする私立高校です。
入試難易度は55~60程度となり、平均よりはやや難しい入試難易度となっております。
日本大学の付属高校として、京王線沿線の中学生にとって憧れとなる高校のうちの一つと言えます。
勉強面での評価は?
日本大学櫻ヶ丘高等学校は大学附属校らしく、大学受験を念頭に置いた勉強ではなく、大学進学を気にせずのびのびと勉強できる環境があります。
日本大学系列では2年次4月、3年次4月、3年次9月の3度にわたって基礎学力到達度テストという全国テストを行います。
日本大学系列に通う高校生が皆一律で行う模試のようなものであり、この基礎学力到達度テストの出来具合によって自身が進む学部を選ぶことができるようになっています。
人気が高い学部となると中々の高得点を求められることも多く、大学受験と関係ない附属高校と言えどある程度の緊張感はあります。
しかし、日東駒専の一角の担う日本大学に一般入試を経ずに入学できる内部進学制度が魅力的であることは間違いありません。
部活動の実態は?
日本大学櫻ヶ丘高等学校では大小含め28の部活動があります。
運動系から文化系まで様々な部活動があるため、生徒が求める活動は凡そあると考えて問題ないでしょう。
特色がある部活動としてはライフル射撃部があります。
ライフル射撃部は都内に27校しか存在しておらず、射撃を部活動として練習したい場合は多くないため、興味がある生徒にとっては魅力的な学校と言えるでしょう。
部活動の全体数が少ないためでもありますが、日本大学櫻ヶ丘高等学校は関東大会や全国大会などにも出場する強豪校でもあります。
[blogcard url=”https://www.studyh.jp/kanto/special/club/sports/club.html?c=shageki”]
学校の楽しさは?
日本大学櫻ヶ丘高等学校の校則は厳しいことで有名であり、頭髪や制服の規則も厳格です。
またアルバイトは当然NGであり、携帯電話の持ち込みも禁止となっています。
都立高校などと比べるとやはり過ごしにくい環境であることは事実のようです。
また、文化祭や体育祭は若干盛り上がりに欠けるとの意見が多いですが、実情は一般的な高校と大差がないようです。
私立高校は頭髪や制服などの規制が厳しい分、着崩しなどに対する指導も厳しくなるためイベントは小規模になりがちのようです。
イベント重視の受験生は要注意といえるかもしれませんね。
偏差値60以上の高校でおすすめなのは?
東京都世田谷区には偏差値60以上の都立高校は存在しないので、私立高校を紹介します。
また世田谷区に隣接する杉並区や渋谷区には偏差値60を超える都立高校はありますのでご安心ください。
私立高校なら成城学園中学校高等学校
成城学園中学校高等学校は小田急線成城学園前駅にある私立高校です。
入学偏差値60~65と高い学力が求められる私立高校と言えます。
成城学園中学校高等学校はエスカレーター式の学校であり、幼稚園から大学までを併設する幼少中高大一貫型の教育システムを持っています。
勉強面での評価は?
成城学園中学校高等学校の魅力は何と言っても大学附属高校としての安心感があります。
近年大学受験は非常に厳しく、一般受験で日東駒専以上の大学に入ることためにはかなりの学力を要求される現実があります。
引用:成城学園中学高等学校ホームページ
成城学園中学高等学校では大学附属校としての強みを抜群に生かし、成城大学への進学者を150名以上排出しております。
成城大学は大学入試において概ね偏差値60程度の大学であり、多くの受験生にとって魅力的な大学の一つでもあります。
また、一般受験でも健闘しており早慶上智GMARCHをはじめとする難関大学にも多くの合格者を排出しており、進学校としての特色もあります。
[blogcard url=”https://www.minkou.jp/hischool/school/university/2427/s=1/”]成城学園中学校高等学校よりも偏差値が高い高等学校はもちろんありますが、入試難易度と進学実績を考えるとバランスが良くおすすめできる学校であると言えます。
部活動の実態は?
成城学園中学高等学校は中学校と高等学校で合同で行う部活も多くあります。
また全国大会で活躍する部活も非常に多く、どの部活も非常に精力的に活動しています。
全国大会常連の男子テニス部や、東京都大会優勝経験のある女子ホッケー部などは強豪校として非常に有名です。
また、ライフセービング部という全国的にも珍しいレスキュアスリートを養成するための部活があり、非常に多くの部員を抱える人気の部活となっています。
全国大会等でも活躍する部活であり、日々の練習だけでなく合宿等で集中的に練習する機会もあります。
[blogcard url=”https://www.seijogakuen.ed.jp/chukou/school-life/report/o5rm620000007tp6.html”]学校の楽しさは?
頭髪や制服などの外見的な校則については比較的緩やかですが、携帯電話などの私物の持ち込みなどはとても厳しく取り締まりがあります。
髪色などの縛りがない私立高校は珍しいので、頭髪などを自由にしたい受験生にとっては魅力的な高校と言えるでしょう。
またイベントとしては体育祭、文化祭ともに非常に盛り上がる学校として有名です。
体育祭は強豪校である運動部が活躍することで迫力のあるイベントとして生徒にとても人気でありますが、私物の持ち込みなどができない点で不満も多いようです。
また文化祭に関しては高等学校だけでなく、中学や大学までを含んだ成城学園全体で開催されるイベントであるため、他校と比べても非常に大規模かつバリエーション豊かになります。
高等学校としては大学のイベントと同時に行うため、少々見劣りしてしまうこともありますが、同時開催により来場者も増えるため会全体としては盛り上がりますね。
まとめ!
今回は東京都世田谷区の高等学校に調べてみました。
偏差値の高さだけでなく、大学附属校などのメリットや、部活動・イベントなどの充実さも高校選びの基準になります。
人生に一度しかない高校生活を充実させられるよう、後悔のない進路選択ができると良いですね。
皆さんの受験を応援しています。