【学部紹介】農学部と水産学部の特徴とおすすめの大学

学部紹介第12弾です!
今回は、農学部と水産学について紹介していきます。
農業や水産業のことを学ぶことがメインの学部とはなりますが、他にも様々な内容を扱っています。
また、この両学部は多くの共通点を持っています。
その共通点とは何か、そして具体的には何ができるのかなども含めて、紹介を進めていきます。

目次

農学部と水産学部の特徴

では、早速両学部のことを知っていきましょう。
まずは、それぞれの学部の共通点からです。
農学部と水産学部は講義での自然科学を扱う学部になり、生物学や化学や地学をベースに学ぶことになります。
農学部は農業や畜産業などの内容がメインになり、水産学は海洋産業や漁業などの内容を多く扱うことになります。
第一次産業と密接に関わる学問となっており、日本の産業の根幹を支える学問と言っても過言ではありません。

また、別の観点の特徴としては、キャンパスの立地が僻地にあることが多いです。
というのも、農学や水産学は、実際の現場で学ことが多くをしめています。
では、どんなことを学ぶことができるのか。
それぞれの学部について、もう少し詳細を見ていきましょう。

農学部

農学部についての紹介です。
先ほども述べたように、メインは農業のことを学ぶ学部になっています。
農業というのは、人間の生きていくために最も重要となる産業です。
日本に住んでいるとなかなかイメージが持てないかもしれませんが、全世界では深刻な食糧不足が続いています。
日本でもそれに伴い、フードロスなどが問題になっていますよね。
このような食糧不足問題を解決するために、農業を効率化し、生産性と高めていくための勉強を進めていくことになります。
遺伝、育種、栽培、作物、土壌など、様々な角度よりアプローチをしていきます。

また、農業そのものに直接的にアプローチするだけでなく、環境保全という観点から農業に貢献することもできます。
砂漠の緑化や、害虫駆除のために化学薬品を使わずにするにはどうすればよいのかを考えたりします。

バイオテクノロジーや気象なども農学部で学ぶこともできます。
そして、農業だけでなく、畜産や獣医学などの動物に関わることを扱っている大学も存在しています。
他にも、農業経営や政策を学んだり、社会科学からのアプローチを学ぶこともできたりもします。
食品にまつわる様々な分野で活躍したいにおすすめの学部と言えますね。

水産学部

続いて、水産学部の紹介です。
水産学は、海洋産業や漁業をメインに扱います。
農業と並び、水産生物資源というのは、人類にとって非常に重要となるものです。
また、日本は国土の多くを海に囲まれているため、海洋学も同時に扱われていたりもします。

では、実際にどんなことを学ぶのでしょうか。
具体的には、水産資源の適正分配や生産などについて学んでいくこととなります。
水産学は3つのジャンルに分類することができます。
まずは漁業学です。
天然の生物資源の捕獲手段を科学的に体系化していく分野です。
次に増殖学。
海洋生物を人為的に育成する要職についてや、その過程での成長や病気などを学びます。
そして、食品生産学です。
水圏の生物を食糧として加工・保存していく方法などを学びます。

これらを通し、農業と同様に、水産資源を保全しながら、人類が生存していくために適正な分配ができるような工夫を扱っていきます。

卒業後の進路

続いて、卒業後の進路についてです。
工学部と同じように、農学部と水産学部も就職は非常に有利です。
非常に専門的なことを学ぶこととなるので、市場価値も高くなります。
しかし、裏を返せば、文系学部のように複数の選択肢を持つことは難しくなります。
もちろん努力すれば、農業や水産業と関係のない企業に就職することもできはします。
ただ、せっかく専門的な知識を用いた企業や団体への就職が可能になるので、大学進学前に将来の展望についても検討はしておきたいですね。
では、学部ごとの、卒業後の進路について見ていきましょう。

農学部の進路

農学部を卒業すると、多くの人は食品メーカーや製薬会社などで研究職や開発職として就職していきます。
農学分野で学んだ、バイオテクノロジーなどを活かすことができる分野ですね。
その他にも、同様の知識を活かし、化粧品関係などにも就職が可能です。

しかし、農学部で最も人気があるのは、企業就職ではありません。
農学部卒の人に最も人気のある就職先は、官公庁や農協などの農業関連団体になります。
実は、農林水産省や、各都道府県では専門職として、農学部卒業者を受け入れる枠があります。

[blogcard url=”http://www.saiyou2.metro.tokyo.jp/pc/recruit/job.html”]

参考に東京都の採用情報を見てみてください。
専門職に畜産や林業や造園の募集があります。
この枠は、農学部卒業者を専門に受け入れているわけではないのですが、実質農学部で学んだ人や経験のある人しか働くことができないわけです。
当然、倍率は下がります。
この枠を農学部の人たちは、狙っていくことが非常に多いです。

公務員ということで、もちろん安定しています。
そして、半官半民の独立行政法人などにもこのような枠が存在しています。

当然、各都道府県ごとに採用があるわけなので、地方出身者で地元で就職したいという人にもおすすめです。

水産学部の進路

次は水産学部の進路です。
水産学部を卒業した人たちは、水産会社や船舶の会社などに就職していくケースが多いように思います。
もちろん、食品加工の企業など、食品メーカーも農学部同様に人気の就職先ですね。
中には水族館で働きたいという人もいますね。

そして、水産学部も農学部と同様に官公庁などの就職が人気になります。
こちらも、各都道府県に水産業の募集があります。
そこにみんな募集をしていくことになります。
しかし、農学部と異なり、少し倍率は上がります。
募集する分母が農学部よりは少なくなることが原因ですね。
特に研究職への就職はかなり難関であり、大学院進学は必須となるでしょう。
水産学へ進む場合は、農学部を選択するよりも少し慎重に選択する必要があるかもしれませんね。

農学部と水産学部が有名な大学

最後は大学の紹介です。
農学部と水産学で有名な大学をお伝えしていきます。

北海道大学

まずは、北海道大学です。
農学部も水産学部も全国トップクラスの大学です。
また、旧帝国大学でも、北海道大学の農学部と水産学部は非常に良い学習環境が整っています。
北海道という広大な土地を活かした学習環境は、農学や水産学を学びたい人にとっては、最高の環境です。
農学部では、キャンパス内に農場や牧場があり、机上だけでない学びを得ることができます。
そして、水産学部では、大学は船を所有しており、実際に海に出て学んでいくことも可能です。
しかし、水産学部には、キャンパスが札幌から函館に変わってしまうというデメリットも、、
農学や水産学での最先端の学びを得たい人には、ぜひ目指して欲しい大学になります。

[blogcard url=”https://www.hokudai.ac.jp/”]

東京農工大学

次は、東京農工大学です。
東京農工大学は、農学部が有名な大学です。
農学部には、生物生産学科、応用生物科学科、環境資源科学科、地域生態システム学科、共同獣医学科の5学科から構成されています。
東京都の府中市にキャンパスを設けており、都心部で農業を学ことができる面白い大学です。
都心に位置しているという強みを活かし、近隣の企業と連携し研究を進めているという特徴もあります。
また、5つの学科で横断的に学ぶ仕組みもあり、社会で活躍できる人材の育成が魅力の大学です。

[blogcard url=”https://www.tuat.ac.jp/”]

東京農業大学

次は、私立大学の東京農業大学です。
特徴は、広域なキャンパスの立地と、農学について網羅的に学ぶことのできる点です。
東京農業大学は、6つの学部と23学科からなる大学です。
そのどれもが、農業関連に関する学部学科となっており、農学分野に特化して学ぶことのできる大学になっているでしょう。
そして、キャンパスも、東京世田谷キャンパス、神奈川厚木キャンパス、北海道オホーツクキャンパスと3つを有しており、各学部の学びを深めていく上で、より適切な環境下で学ぶことができるようになっています。
農学でも学ぶことのできる内容が非常に細分化されているので、自身の学びたい内容をしっかりと見極め、どの学部学科で学びたいかをしっかりとリサーチしてから受験をするのをおすすめします。

[blogcard url=”https://www.nodai.ac.jp/”]

東京海洋大学

東京海洋大学は、国内で唯一海洋系に特化した国公立大学です。
水産学というより、広義で海洋というもの全般を学ぶことができます。
海洋生命科学部、海洋工学部、海洋資源環境学部という3つの学部があり、今回の記事の内容に近いことを学ことができるのは、海洋生命科学部です。
しかし、他の2つの学部でも、大きく”海”ということをテーマに学びを深めることができます。
また、学内にマリンサイエンスミュージアムという博物館があったり、実習も非常に多い大学なので、活きた知識を学ことが可能です。
工学的観点や理学的観点からも、海洋について学ぶことができるので、水産学以外にも海について学びたい人にはおすすめです。

[blogcard url=”https://www.kaiyodai.ac.jp/”]

長崎大学

続いて長崎大学です。
日本でも数の少ない水産学部を設置している国公立大学です。
長崎大学は西に東海・黄海、南に太平洋を望むリアス式海岸および東に日本一の干潟として特異な生物相を有する有明海に面した特徴的な地理的環境の中に位置しています。
この特徴的な立地を活かした、水産学に関わる知識を深めることができます。
また、海洋生産管理学・海洋生物科学・海洋応用生物化学・海洋環境科学という4つのコースを2年次から選択することができ、1年次に基礎知識を身につけた上で、自身の学びたい内容を選択することができます。
九州という立地に抵抗がなければ、水産学を学ぶいい環境が整っている大学ですね。

[blogcard url=”http://www.nagasaki-u.ac.jp/”]

近畿大学

奈良キャンパスにあるログハウス

近畿大学HPより引用

最後は近畿大学です。
近畿大学は、マグロ大学としても有名ですね。
世界で初めて、クロマグロの完全養殖に成功した実績があります。
また、農学部として設置されており、水産学科以外にも環境管理学科、生物機能科学科、応用生命化学科、農業生産科学科、食品栄養学科と合計6つの学科を有しています。
水産学だけでなく、農学分野においても非常に面白い内容を学ぶことができます。
キャンパスは奈良キャンパスになっており、少し立地が悪いのですが、その分農学や水産学を学ぶために非常に良い環境や設備も整っていることが特徴です。
しかし、この奈良キャンパスには農学部しかありません。
学部数の多い総合大学という近畿大学の恩恵を享受できないことだけ要注意です。

[blogcard url=”https://www.kindai.ac.jp/”]

まとめ

いかがでしたか?
農業や水産学という領域の関係上、設置大学の立地が他の学部と異なり、地方になっていることが多いですね。
しかし、その分他の学部ではできない、実際に目で見て体で感じて学ことができる領域とも言えます。
興味のある人は、ぜひ自分でも調べてみてくださいね!
では、次回の記事で!

[blogcard url=”https://manabu.biz/pharmacy/”]
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