こんにちは!新一です!
この記事は
「赤本って何月頃から解けば良いの?」
「赤本は何年分解くのがおすすめ?」
「赤本の効果的な使い方を知りたい!」
そんな大学受験生に向けて書いています。
既に赤本を使って過去問研究に取り組んでいる大学受験生も、これから過去問研究に取り組む予定の大学受験生も参考にしてもらえると嬉しいです!
最初に結論!
赤本を解く時期は
スケジュールの観点からは高3の9月からがおすすめ!
学力の観点からは志望校の合格判定がC判定以上からがおすすめ!
モチベーションの観点からは今すぐがおすすめ!
です!!
最初に
「そもそも赤本って何?」という方のために説明します。
赤本とは(株)世界思想社教学社が出版している大学入試シリーズ、入試の過去問題を集めた過去問題集になります。
赤本は60年以上前からあるようで長い歴史に驚かされますね!
名前の通り、表紙が赤いことから通称赤本として呼ばれています。
当然、僕も大学受験時には大変お世話になりました。
赤本には共通テストの過去問研究や、国公立大学、私立大学の過去問題が収録されています。
基本的な私立大学の過去問題は3〜5年分収録されていることが多いですが、東大や京大といった一部の難関大学については10〜25年分収録されているところもあります。
また、僕が受験生の頃はまだセンター試験の世代でしたので、センター試験の赤本を使っていましたが、センター試験の赤本には本試験30年分、追試験30年分掲載されており、価格が1000円しませんでした。
今までの人生でこれ以上のコスパの良いものに出会ったことはありません。
ちなみに大手予備校の河合塾から出版されている過去問題集は表紙が黒いことから黒本、駿台予備校から出版されている過去問題集は青い表紙から青本、短期攻略大学入試共通テストは表紙が緑色をしていることから緑本と呼ばれています。ボンバーマンみたいですね!

ずらっと並ぶ赤本はインパクトがありますね!
赤本を解くメリット
大学の入試傾向や出題形式がつかめる
赤本を解く一つ目のメリットはこちらになります。
大学の入試問題は各大学、学部、入試方式によって出題の傾向や形式、設問数がバラバラです。
各大学の赤本を解くことで、「〇〇大学の英語の入試過去問題だと長文の比率が多く出題されているけど、△△大学の入試過去問題だと文法問題も出題されているな」「☆☆大学の入試過去問題だと100字の英文和訳と英作文が出題されているな」「××大学は毎年、多義語の名詞を書かせる問題が出題されているな」など多くの点に気付けます。
各大学の出題の傾向や形式が分かったら必要に応じて対策を行いましょう!
ちなみに当サイト学部(まなぶ)でも主要な各大学の英語の過去問研究を行い、入試の特徴を分析し、調べていますので、こちらのページから各大学を選択し、活用して下さい♪
当日のシミュレーションができる
赤本を解く二つ目のメリットはシミュレーションができることだと思います。
先述した通り、各科目の出題傾向や設問に慣れておくことで、大体、各大問にどれくらいの時間がかかるのか?見直しの時間はどれくらい確保できるのか?というふうに当日の作戦を立てることができます。
また、赤本を解く際はできるだけ本番に近い環境、状況で解きましょう!
1日に入試科目、全科目の過去問題を解くことはなかなか時間もかかり大変ですが、入試はもちろん1日で行われます。
過去問題演習は本番と同じタイムスケジュールで連続で入試問題に臨み、自分がどれくらい心身が疲労するのかも知っておきましょう。
また、入試はトータルで合格最低点をクリアしておけば合格なので、事前シミュレーションを繰り返し行うことで、各科目の自身の平均得点を知ることができますし、その上で合格に向けて大体各教科で何点を目指していくかの作戦を立てることもできます。

赤本研究を通して綿密な計画を立てましょう!
自分の実力が分かる
当たり前ですが、赤本に掲載されている問題は実際に各大学で出題された入試問題です。
実際に出題された入試問題を解くことで今の自分の実力が分かります。
各大学、学部の合格最低点を発表している大学であれば、得点率によって今の勉強の進捗が順調かどうかを判断することができます。
受験までの残りの期間とこれまでの学習成果の結果を考えて、志望大学に向けてはこのままの勉強時間で行けば順調なのか、勉強のペースアップをする必要があるのか、極端なところはペースダウンしても大丈夫なのか調整しましょう。

このままで勉強のペースは順調?ペースアップが必要?
赤本を解く上でのデメリット
解説が不十分
赤本を用いて過去問研究をする上で、一番苦労することは解説の少なさにあるかと思います。
赤本は問題集とは異なり、設問毎の解説が不十分です。
というのも、大学が設問に対して、正式な道筋や解答を公表していないこともあり、解説が非常に簡素となっています。
簡単に例を出してみます。仮に現代文の読解問題で答えが(ウ)になる問題が出題されているとしましょう。
参考書であれば、「〜行目に〇〇とあり、〜行目には△△との表記より答えは(ウ)になります。」「ちなみに残りの選択肢はそれぞれ〜〜の理由より除外」「そもそも傍線部同士の関係は二項対立となっており〜」といった解説があるのに対し、赤本は「〜行目より解答。」以上。です。
どうですか?繰り返し解くことで読解力は上がりそうですか?
恐らく答えはNOですよね!
あくまで赤本は“学力を上げる為”に解くのではなく、あくまで”出題傾向や形式、設問に慣れる為”にを解きましょう!
学力を上げる目的であれば、良質な参考書を繰り返し解くことを断然おすすめします。
配点が記されていないことが多い
主にセンター試験や共通テストの過去問題を除いて、設問毎の配点が記されていないことが多いです。こちらもそもそも大学が配点を公表していないので仕方ない部分ではあります。
実際の得点が分かりかねるので、赤本を解いた際は、大問毎に何問中何問得点できたのかで考える必要があります。
効果的なおすすめの使い方
時間を計って解く
必ず時間を計って解きましょう!
先述の通り、シミュレーションできることが赤本のメリットです。本番の緊張も想定して、実際の時間よりも短い時間で解くことをおすすめします。
失点範囲を復習、解き直しをする
赤本を解くことで、自分の得意範囲、苦手範囲、習熟度が分かります。
得点に一喜一憂するのではなく、苦手範囲、失点範囲については必ず参考書で振り返りと復習をして、さらにもう一度解き直しをして、似たような形式の問題が出題された際には得点できるようにしておきましょう!
いつから解けばいいのか?
スケジュールの観点から考えるおすすめ
色々なところで色々言われていますが、個人的には赤本を解くおすすめの時期は高3の9月から解くことをおすすめします!
国立、私立に問わず、多くの受験生は共通テストを受けると思います。
共通テスト対策は12月のあたまから1ヶ月ほどかけて行うとして、逆算すると9月から赤本を解くことが望ましいと思います。
例として私大で考えてみます。私大を目指す受験生が解く必要がある過去問題の回数は、3教科×5年分×6〜10校(学部数or大学数)=90〜150回分解く必要があります。
先述の通り、点数に一喜一憂するのではなく、苦手範囲と失点範囲の復習と解き直しをすると1日に解ける過去問題の数は1日1〜2年分くらいです。
1日1回分でも9月から過去問研究に取り掛かれると11月末には90回の過去問題演習を終えられます。このことから、赤本の開始時期は高3の9月からをおすすめしています!
「いやいや、俺は気合が入っているから1日に3〜5年分解けるよ!」って方はもう少し開始時期を遅らせても大丈夫です!
ただ、解き直しは絶対にしましょうね!
学力の観点から考えるおすすめ
もう一つ、学力の側面からもいつ赤本を解けばいいのかについてもお話しします。
各大学、学部の赤本を用いて効果的に過去問研究ができるのは、その大学で模試の判定がC判定以上が出せるようになってからかなと思います。
合格率で考えると60%くらいです。
もう少し具体的に書きますと、一般的な学部で考えると、日東駒専レベルでしたら共通テストで60〜70%、GMARCHですと80%以上、早慶だと90%以上安定して取れる必要があると思います。(もちろん、学部によるので参考までに!)
偏差値が40の状態でGMARCHの赤本を解いても、かなり低い正答率だったり、時間が余ってしまい、とても効率が悪く、効果も薄いです。
ドラクエで例えると、レベル10の状態で中ボスに挑み、倒されてからもレベルも上げず、装備も変えず、何度も戦いに挑むイメージです。
厳しいですよね。
赤本を解く大学のC判定が取れるまではその大学の赤本に挑戦する挑戦権がないと考えて下さい。
基礎学力の向上が最優先です。逆に、高3の4月や5月であってもA判定が出せるような大学であれば赤本を解いてみてもいいかと思います。
「早く第一志望の過去問研究に入りたい!」という受験生の気持ちはすごく分かりますが、基礎こそ大切です。
急がば回れの精神で確実に土台を固めましょう。
モチベーションの観点から考えるおすすめ
上記では時期と学力面の二点から赤本を解く時期のおすすめ時期を書いてみましたが、時期も学力のこともどちらも一旦置いておいてすぐ1年分だけ解いてみることもおすすめです。
今すぐに合格点を取ることは難しいかも知れませんが、まずは1年分解いてみて、「〇ヶ月後にはこの問題を解けるようになろう!」とモチベーションにつなげましょう!!
最後に
いかがでしたか?
今回は大学の過去問題集、赤本についておすすめの使用方法や使用時期について書いてみました!
各大学のC判定が取れるまでは挑戦権がないなんて厳しいことを書きましたが、“自身のモチベーションを上げる”という目的であれば、第一志望の赤本を早い段階で解いてみてもいいですね!
あと、最後にこれだけは伝えておきたいことがあります!
赤本は非常に重いので、そのまま持ち歩くことはあんまりおすすめしません。
複数大学、学部の赤本を持ち歩くと非常に疲れてしまいます。
購入時に科目、年度事に切り離してしまい、背の部分にテープを貼り、必要な時に必要なところだけ持ち歩いて活用することをおススメします!
それでは、過去問研究頑張っていきましょう!!
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