【難しい?レベルは?早稲田には必要?】政治・経済標準問題精講の解説

・GMARCH志望だが『政治・経済標準問題精講』を利用するか悩んでいる。
・早稲田大学志望だが政治経済対策で、どの教材を利用するべきか分からない。
・『政治・経済標準問題精講』の利用を考えているが自信がない。

この記事は上のような悩みを持った人に向けて書かれています。

結論としては、『政治・経済標準問題精講』は非常に高難易度の教材であるため大東亜帝国からGMARCHレベルの大学を受験する場合は必要ありません。早稲田大学では非常に高難易度の政治経済の問題が出題されるため『政治・経済標準問題精講』は必ず利用しましょう。大学入学共通テストレベルで少なくとも80%程度の点数が安定して取れない場合は、『政治・経済標準問題精講』の前に基礎知識の見直しが必要です。

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目次

政治・経済標準問題精講の難易度と目標大学

政治・経済標準問題精講の難易度

『政治・経済標準問題精講』は前述の通り、非常に高難易度の教材であるため、現状の学力がある程度高くないと利用した際に消化不良になる可能性が高いです。

少なくとも大学入学共通テストで80%程度の得点が安定している状態から利用を開始しましょう。

また、大東亜帝国からGMARCHレベルの大学を受験する場合は『政治・経済標準問題精講』の利用を控え、他の科目とのバランスを考えた時間配分が大切になりますが、一部の条件下ではGMARCHレベルの大学を受験する場合も利用を検討しましょう。

政治経済という科目は受験生が相対的に少ないという性質上、学習参考書のバリエーションが少ないという特性があります。

そのため、早稲田大学を受験する場合は必携の1冊と言えるでしょう。

政治・経済標準問題精講はどのような教材なのか?

・市販されている政治経済の問題集の中で最高レベルの難易度を誇る教材です。
・早稲田大学を志望する受験生が過去問対策を行う前に利用する教材としておすすめできます。

政治経済を受験科目として利用する受験生は多いですが、日本史や世界史などの科目に比べるとやはりややマイナーな科目であるため、市販されている政治経済の教材は相対的に少なくなります。

学力が高い政治経済利用の受験生にとって、使用している問題集と志望している学部の間に隔絶があるように感じることもあるはずです。

そんな悩みを解決してくれるのが、『政治・経済標準問題精講』です。

『政治・経済標準問題精講』は実際の入試問題から良問を抽出し、学習する単元の順番に出題されている問題集であり、解説に関しても河合塾で長年政治経済を担当されている昼神氏と金城氏となっています。

難易度が高い教材であるため、解説も基本中の基本からは行ってくれませんが、他の教材には書かれていないような周辺の知識等も整理してくれる有難い内容なので、政治経済を極めたいと思っている受験生にとってはうってつけの1冊と言えます。

早稲田大学を志望する場合、過去問の難易度をは非常に高くなるため、『政治・経済標準問題精講』を間に噛ませながら本番の入試対策に備えていきましょう。

政治・経済標準問題精講の使い方1
政治・経済標準問題精講の使い方1

政治・経済標準問題精講の効率的な使用法とは?

・入試問題と同様に持てる知識を利用して独力で問題を解きましょう。
・自信を持って回答できた問題、自信がなかった問題、全く分からなかった問題の3パターンに分けて印をつけ、それぞれの問題を復習しやすいようにしましょう。
・初見の知識があった場合、自身が所持している一問一答や用語集に書き込み、知識の充実を図りましょう。

『政治・経済標準問題精講』の利用の仕方に特別な点は殆どありません。

『政治・経済標準問題精講』は4訂版となっており、3訂版までは問題解説が1冊でしたが、本改訂より別冊になり非常に利用しやすくなりました。

まずは解説にすぐに飛びつくのではなく、自分の力でできる限り問題を解きましょう。

その際に、①自分が自信を持って回答できたのか、②自信がなかったのか、③全くの初見の内容だったのかを後から見た際に分かるようにしておくと復習が容易になります。

学力に伸び悩む受験生の多くが①〜③をまとめて復習しているため、復習の必要がない箇所に時間をかけてしまったり、復習が必要な箇所を手付かずにしてしまいます。

難易度が高い大学を受験する場合は受験する科目全てにバランスよく時間を割く必要があるため、後の自分が苦労しないように復習しやすい解き方がおすすめです。

また、初見であった内容はもう出ないだろうと高を括るのではなく、所持している一問一答や用語集に加筆していくことで、自分が知らなかった内容が加わったオリジナルな参考書にしていくことができます。

膨大な知識が問われる入試なので、全く知らない内容に出会えたらラッキーと思い知識の増強に努めましょう。

政治・経済標準問題精講の使い方2
政治・経済標準問題精講の使い方2
政治・経済標準問題精講の使い方3
政治・経済標準問題精講の使い方3

一点注意ですが、『政治・経済標準問題精講』は2019年に改訂されている書籍であるため、改訂から3年ほどの月日が経っています。

政治経済ではその年に起きた重大な出来事に関わる内容が出題されることも多く、これを時事問題と呼ぶこともあります。

時事問題は新しい内容が出題されることも勿論ありますが、その多くは出来事に関わる政治経済の内容を紐づけて出題します。

昨今の重大な出来事といえばロシアやウクライナの問題や、中国の国家主席が異例の3期目を迎えたことなどが挙げられるかもしれません。

その場合は各国の領土に関する問題、国防などの問題、諸外国の政治制度などに関する問題の出題も考えられます。

このように時事問題にも興味を持っておくことで入試を有利に進めることもできますのでアンテナを高く持ちましょう。

政治・経済標準問題精講のおすすめできる人は?

・大学入学共通テストレベルで80%程度の点数が安定して取れる人
・英語や国語に余裕があるGMARCH志望の人
・早稲田大学志望の人

『政治・経済標準問題精講』は数少ない政治経済の教材の中でも高い難易度を誇る教材であるため、基本的な学力を身につけたけど赤本対策をするにはまだ自信がないという受験生にとっては非常に優れた1冊です。

基本的な学力の目安として大学入学共通テストレベルで80%程度の学力が下限になり、できることであればSS65以上の学力が望ましいでしょう。

基本的には早稲田大学志望の受験生のみにおすすめする教材ではありますが、英語や国語に自信があるGMARCH志望の受験生も時間に余裕があれば利用を検討しましょう。

英語や国語に比べ社会は努力した時間が成果に現れやすい科目でもあるため、政治経済を得点源にするという強い気持ちがある場合は『政治・経済標準問題精講』に取り組みましょう。

早稲田大学志望の受験生は『政治・経済標準問題精講』は必ず利用してほしい1冊になりますので、『政治・経済標準問題精講』に掲載されている知識をしっかり取り込み、この先に赤本対策に繋げていきましょう。

政治・経済標準問題精講のおすすめできない人は?

・政治経済の知識が安定していない人
・大東亜帝国から成成明國獨武レベルの大学を志望している人

前述の内容にはなりますが、『政治・経済標準問題精講』は非常に難易度の高い教材であるため、基本的には早稲田大学志望の受験生以外は利用をよく検討しましょう。

大東亜帝国から成成明國獨武レベルの大学を受験する場合であれば、ほぼ確実に『政治・経済標準問題精講』の利用は必要ありません。

本番である入試で出題される以上の難易度の問題に取り組むことはオーバーワークと言え、他の科目の勉強の時間を割いてしまうだけでなく、政治経済という科目に自信がなくなってしまう可能性すらあります。

難易度にあった教材を選び、バランスよく学習することをおすすめします。

ちなみに大東亜帝国から成成明國獨武レベルの大学を受験する場合は大学入学共通テストの過去問やより易しい『私大攻略の政治・経済』をおすすめします。

政治・経済標準問題精講の後に進むべき教材を志望校別に紹介

『政治・経済標準問題精講』は非常に高難易度の政治経済学習の教材であるため、大東亜帝国から成成明國獨武までの大学を受験する場合は使用を控えることが賢明です。

大学入学共通テストレベルの問題で80%程度の安定した学力が身に付いている場合のみ利用を検討しましょう。

大東亜帝国から成成明國獨武までの受験生は用語や流れの学習ができているのであれば、大学入学共通テスト等の基礎的な知識が問われる良問を繰り返しといた後、志望する大学の過去問に取り組むと良いでしょう。

GMARCHレベル(SS65程度)が志望校

大東亜帝国から成成明國獨武の項で書いた内容に重なりますが、GMARCHレベルの大学を受験する場合であっても基礎的な知識が問われることに注意する必要があります。

なんとなくGMARCHと聴くと難易度が高い大学であるとイメージしてしまうため、政治経済も高難易度の問題が出ると誤解されがちですが、一部の学部や変わった年度を除き基本的には高難易度の問題を解くタイプの入試ではありません。

基本的な知識で解ける問題をミスなくこなすことが求められる入試が多いため、余程時間に余裕がある場合や政治経済を得点源にしたい場合を除き、『政治・経済標準問題精講』に手を出すのは避けましょう。

GMARCHレベルの入試では国語や社会といった科目より、英語の難易度が高い傾向があるためバランスよく入試の対策が必要になります。

早慶上智レベル(SS70程度)が志望校

早慶上智と言っても、政治経済を入試科目として認めているのは早稲田大学のみであるため、慶應義塾大学や上智大学志望の受験生は注意が必要です。

その中でも、法学部・商学部・教育学部の3学部のみが政治経済を入試科目として認めているため、その他の学部では利用できません。

早稲田大学で出題される政治経済は回答に必要とされる知識量は当然ながら膨大になりますが、問題のスタイルも意地悪なタイプが多く、生半可な知識では太刀打ちできません。

複雑な問題を解く際は、一問一答や用語集によって得られた知識を体系的に整理できている必要があります。

出来事の因果関係や時系列がごちゃごちゃになって紛らわしい選択肢に惑わされてしまうためです。

また、一問一答や用語集に書かれている内容は文部科学省によって定められている高等学校学習指導要領内の知識が中心になっていますが、早稲田大学での入試においては高等学校学習指導要領外の内容も出題されることがちらほらあります。

学習し準備してきた内容と未知の内容を論理的に判断し、消去法的に解答に辿り着く必要がある問題もあり、こういった問題が合否を分ける問題でもあります。

このような難問奇問の類を突破するには知識量を増やしながら難問を解くという場数を踏む必要があります。

『政治・経済標準問題精講』を解き切った受験生は難問奇問を解く準備ができたと覚悟し、志望する学部の問題に着手しましょう。

ちなみに、早稲田大学では学部ごとに過去問の傾向が異なるため、様々な学部を解くというよりは1つの学部を過去年度に遡って解くことが効果的です。

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