【大学受験】新高校1年生必見!文系と理系どっちがいいの?文理選択をするための3つのポイント

高校1年生にとって最も大きな決断となる文理選択。
この選択次第で、将来どんな職業につくことができるかにも大きな影響を及ぼします。でも何を基準に選べばいいの?どんな情報を集める必要があるの?そんな悩ましい文理選択をする上での3つのポイントを紹介します。

目次

その前にそもそも文系と理系とは?

本題の文理選択の前に、まずは文理選択とは何かから考えましょう。
端的に言うと高校2年生以降の学習するコースを確定させることです。
以下が文理選択のおおよそのスケジュールになります。
文理選択スケジュール
多くの全日制普通科高校では文理選択を1年生の夏頃より行い、2年生からはそれぞれが決めた文系と理系のコースに別れて学習を進めていきます。
文系とは国語や社会分野を中心に学習するコースで、卒業後は社会科学や人文科学系統の大学へ進学していきます。
一方で理系は数学や理科分野を中心に学習するコースで卒業後は自然科学系統の大学へ進学することになります。
このどちらのコースを選択するかにより、高校3年間で学習しなければならない内容に大きな違いがでてきます。
ひいては将来の職業にまで影響するような選択になり得ます。
これほどまでにこれからの人生に影響を及ぼす大きな決断にもかかわらず、学校からはどちらの選択が今後の人生にどういった影響を及ぼすのかの詳細説明がほとんどありません。
本記事では、できる限りの情報をお伝えし、皆さんが納得して文理選択ができるように、3つの視点からお伝えしていきます。

現在の視点で考える

では早速考えてみましょう。
まずはすぐ目の前の現状から考えます。

2年生からは、当然選択した系統の学習を中心に勉強することになります。
そうなると当然ですが、苦手な科目は避けた方が賢明でしょう。
高校での勉強は、通学や部活などの時間が長くなり、中学生の頃より可処分時間が減っていきます。
にもかかわらず学習すべき内容は中学生の頃より3倍以上になると言われています。
科目数も中学の頃より格段に増えていく中で、苦手な科目に時間を取られすぎるのは勉強の効率としてはあまりいいものだとは言えません。

自分がどの科目であれば効率的に学習することとが可能なのか、しっかり考えた上で文理の選択を行うようにしましょう。

大学受験視点で考える

続いて大学受験視点で考えます。
主に考えるべきは以下の2点です。

  1. 受験校
  2. 受験科目

まず、受験校についてです。
当然文系の学部なのか、理系の学部なのかは当然ですよね。
それ以外にも国公立なのか私立なのか?
それによって学費にも違いがでてきます。
こちらを参考にしてもらうと明白ですが、国公立大学と私立理系大学では学費が2倍も変わってきます。

国公立大学だと文理の学費の差はあまりないものの、私立大学では理系学部が文系学部より140万円ほど高いのが現状です。さらに理系学部は大学院まで進学するケースが文系よりも多く、学費面での負担が大きくなる傾向があります。また、国立大学と私立大学の金額差も非常に大きく、文系学部で約147万円、理系学部で約288万円、医歯系ではなんと約2020万円も、私立大学の方が高くなっています。

文系×理系、国公立×私立 学費はどのくらい違う? 【知っておきたいお金の話】

また、近隣に文系、理系の大学があるのかも確認が必要です。
もし近くに希望する学部のある大学がなければ下宿をする必要もあります。
特に理系の選択をした場合には文系に比べると大学の数は少なくなるので、通学圏内に志望する大学があるかどうかはしっかり確認しておく必要があります。

そして受験科目についてです。
大きくは上記の私立か国公立なのかという選択の影響を強く受けます。
私立の場合は文理どちらも3科目が一般的です。
一方で国公立を選択すると、受験する学校にもよりますが5〜7科目の勉強が必要です。
一般的な受験科目数はこのようになります。
受験科目文系と理系という観点で言えば、特に考えなければいけないのが、地歴公民か理科科目のどちらが得意なのか?、数学は得意かどうかという点です。
文系と理系で圧倒的に違いが出てくるのが地歴公民科目の数と理科科目数です。
また、数学の得意不得意によって学習時間も大幅に変わってくるかと思います。
特に文系を選んでも、国公立を目指す場合は数学が必要になってくるケースがほとんどです。
自分の行きたい大学や学部には何が必要なのかを調べることも非常に大切でしょう。

未来の視点で考える

そして未来、将来の姿をイメージして考えてみましょう。
自分は将来どんな仕事に就きたいか考えてみたことはありますか?
そもそも世の中にはどんな種類の仕事があるかは知っていますか?
この文理の選択によって、就くことのできる仕事にも大きな影響を及ぼします。
またその職業の選択により当然収入にも影響が出ます。

調査の結果、男性の場合、文系出身者の平均値が 559.02 万円(平均年
齢 46 歳)で、理系出身者は 600.99 万円(平均年齢 46 歳)となっており、理系出身者の方が高くなっていることが示された。

理系出身者と文系出身者の年収比較-JHPS データに基づく分析結果-

経済産業省の調査でも、このように文理ではっきりと年収の違いがでるという結果が出ています。
一般的には理系の就職の方が、技術職として代替の効かない仕事になっていることが多く年収が上がりやすくはなります。

一方で、理系の就職は専門的で代替えが難しい反面、キャリアの複線化は難しいとされています。
結果的に管理職やマネジメント職には文系出身の人間がつくことが多く、狭き門ではありますが、理系の平均年収より高い年収を得る可能性もあります。

現段階でどんな仕事に就くか考えるのが難しい場合は、このように収入面の空の逆算もイメージしてみると、文理選択の一つの判断基準にすることができるかと思います。

最後に

ここまで文理選択の際に必要な判断ポイントをお伝えしましたが、最終は自分の納得感が最も大切です。
どんな選択をしても、自分自身で考え抜いた答えであれば、それはきっと正解になります。

一番やってはいけないことは、親に言われたから、、友達に誘われたから、、など自分の決断を他人軸ですることです。

文理どちらを選んでも、どこかで必ず苦しいタイミングはやってきます。
その時に、あの時こうしていれば、、自分で決断することができていたら、、と思ってしまうことほど苦しいことはありません。
今後の人生に大きな影響を与える選択だからこそ、自分でしっかりと考え、納得のいく文理選択を行ってください。

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