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【学部紹介】理学部の特徴とオススメの大学

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こんにちは!
学部紹介も第10弾となりました。
今回から理系学部に突入です!
理系学部の初回は、理学部を紹介していきます。
理系学部の根幹となるような学部になります。
今後の紹介内容にも繋がる内容となりますので、最後までチェックしてくださいね!
では、いきましょう!

理学部の特徴

はじめに、理学部とはどんな学部なのかを知っていきましょう。
理学とは、自然科学のありとあらゆる原理を解明するための学問になります。
急によくわからない単語が出てきましたね(笑)
まず、理学をはじめとする理系学部を理解するためには、自然科学が何かという理解が必要です。

これまで、紹介してきた文系学部が扱うものは、人文科学と社会科学と呼ばれる領域のものでした。
それに対して、理系学部が主に学ぶ領域を自然科学と呼びます。
実は、文系や理系といった分け方をするのは、日本ぐらいです。
海外では、基本的にこの人文科学と社会科学と自然科学といった領域別に学んでいくことになります。
この辺りは語り出すとキリがないので、今回の記事では割愛します。
今回は、理系は自然科学と学んでいくんだ!と理解できればOKです。

そこで、肝心な自然科学とは?ということです。
自然科学とは、簡単に言えば宇宙に元々あったものと解釈してください。
例えば、惑星、そしてその惑星に生息する生き物や植物。
他にも、素粒子や重力なんかもそうです。
このように元々、この宇宙という枠組みの中に存在していたものは全て、自然科学の研究対象となります。

一方で、社会科学や人文科学は、後発的に人間が作り出したもの全てを指します。
経済や法律、芸術や言語、哲学や思想。
全て人間が作り出したものです。
これらは文系の扱う領域でしたよね。

もう少し簡単に言えば、人間の手によって生み出されたものではないものを、自然科学と呼びます。
理学部とは、そのような自然科学の研究対象の原理を追求する学問です。

理学部といっても、自然科学の領域があまりにも広すぎるので、学科に分かれより専門的に学ぶことになることが多いです。
代表的なものは、以下の5つになります。

  • 数学科
  • 物理学科
  • 化学科
  • 生物学科
  • 地球科学科

簡単に言えば、高校時代の理数科目のうち、どれかを選択してより専門的に学んでいくイメージです。
さらに、各学科の1・2年生で基礎的なことを学び、3年生以降はより分野を細分化してもっと深い部分まで学んでいくことになります。
では、それぞれの学科がそのようなことを学んでいるのか見ていきましょう。

数学科

まずは、数学科からです。
当然ですが、数学を高校レベルのものよりもより深く学んでいく学科になります。
さらに数学科は、代数学、幾何学、解析学という3つの領域に分けることができます。
それぞれ高校までの内容で言うと、代数学は方程式や関数の延長、幾何学は図形範囲で微分法などの延長、解析学はデータ分析や微分・積分の延長と考えておけばよいでしょう。
厳密には違う部分もありますが、細々としたことは実際に進学して確かめてみてください。

数学科は、全ての理系科目の根幹となる学問です。
数学の公式や定理を元に、物理の公式が導き出され、化学の現象は物理法則に必ず従ったものになります。
そして、数学・物理・化学をベースにして生物も成立しています。
ですので、数学を本質的に極めたい!数学を極めて他の分野への貢献をしたい!という人にお勧めです。

物理学科

続いて、物理学科です。
言葉の通り、高校物理の延長となる学問です。
高校物理で学んだ、力学や電磁気学の範囲の延長が主なものとなります。
具体的には、力学、電磁気学、熱力学、量子力学、統計力学というものです。
他にも選択科目などに、物理数学、原子物理学、相対性理論、物性物理学、素粒子論、流体力学、電気力学、量子力学など、細分化していけばたくさんの領域が存在しています。

また、大学の物理学科は、”立証科学”といって、とにかく実験が多くあります。
「摩擦は考えないものとする」と言う文言に記憶はありませんか?
高校までの物理を履修した人は、よくテストで目にした文言かと思います。
実際の世界で摩擦が起きないなんてことは、ありえないわけですよね(笑)
物理学科では、実験を通して実際はどうなのか?を確かめていく学問です。

素粒子から宇宙まで、扱う範囲がかなり広い学科になります。
物理が好きな人や、実験をして仮説検証が好きな人にはお勧めの学科です。

化学科

次は、化学科です。
こちらも高校科学の延長で学んでいく学科です。
主な内容としては、物理科学、生物化学、無機化学、有機化学、分析化学といったものになります。

化学科では、ありとあらゆるも物質の構造などを理解することを目的としています。
原子や分子レベルで、物質を捉えてその性質を解析していきます。
その過程において、物理学科と同様に、必ず実験が必要となる学科です。
しかも、化学の実験は、物質の反応がうまくいかなければやり直しにになりますし、物質の反応を待たなければならないことも多くあります。
実験の時間が比較的、長時間に及ぶものが多く他の学科よりも拘束時間が長くなる傾向にあります。
化学好きの人にはお勧めの学科ですが、実験時間の点のみ注意が必要です。

生物学科

生物学科も、基本は高校生物で学んだ内容の延長となります。
生物学の研究対象は、生命のある全てとなります。
バクテリアから人間まで、ミクロからそもそもの生き物の生態までかなり大規模に及びます。
主な領域としては、生理学・生化学、遺伝学、発生学、生態学、行動学、進化系統学などがあります。
また、数学科のところで述べましたが、生物学という学問は、数学→物理→化学→生物と、理系科目の全ての知識のもとで成立している学問です。
生物学を学ぶためには、物理や化学の理解も必要不可欠となるので、高校生物までのような暗記でOK!みたいなものではなくなっています。

そして、物理と化学と異なる点が1点あります。
それは、実験ではなく観察がメインとなることです。
実験は時間がかかると言えども、ある程度自分でコントロールできるものでもあります。
一方で、生物の研究対象は生き物となるので、自分の調べたいものがすぐに観察できるとは限りません。
この観察ですが、長い時は1週間から2週間に及ぶこともあるので、学校の研究室に寝泊りをしなければならないことも、、、

高校までの生物のイメージのまま飛び込むと、かなり痛い目をみる学科になります。
しかし、生物学は他の学科に比べると、実社会で活かせる知識が比較的多い学問になります。
しっかりと観察の期間も耐え忍ぶことができる、忍耐力のある人にお勧めです。

地球科学科

最後は、地球科学科です。
高校内容の地学の延長イメージで考えてもらうとよいでしょう。
研究対象は、地球そのものです。
他にも、惑星など宇宙についても学ぶことができます。
しかし、そのあまりにも広すぎる研究対象が故に、地球科学科でも大学ごとに学ぶことのできる内容に大きな違いがあることもしばしば。
入学前に、自分の学びたいことがあるかをしっかりリサーチする必要があります。

主な領域として、地質学、地球物理学、自然地理学、古生物学などがあります。
また、物理学と少し被る部分もあるのですが、天文学や防災科学なども、近年では地球科学科で学ぶ内容となっています。

規模が地球や惑星と、理学部の学科の中でも最もスケールの大きな学科となります。
それに伴い、海外にまで赴くこともしばしばあります。
理学部全般が比較的実験室でずっと研究をしているのに対し、唯一自分の足で情報を取りに行く必要のある領域です。
そういう意味では、少し理系っぽくない側面もありますよね。

地学好きな人や、理系だけど研究室にこもるのは嫌だ!という人にはお勧めの学科です。

理学部全般について

以上が、主な理学部の学科となります。
学科が違えば、学ぶことも大きく異なります。
しかし、厳密に言えばそうでもありません。

理学部は、研究対象を別々の切り口で見ているとも言われています。
例えば、コップに入った水を見て、数学科は体積を求めたり容量を考えます。
物理学科は、表面張力や液体という性質について考えるのでしょう。
化学科は、水ではなく、H2Oと分子として水を見るかもしれません。
さらには、生物学科にとっては、生命維持に必要不可欠なものという見方もできるのではないでしょうか。
こんな風に考えてみると、面白い学問ですよね。
このように、単純に物事を見る切り口が異なるだけで、最終はつながっている部分も多くあります。

他にも、近年では情報科学なども理学部で学ぶことのできる領域として存在しています。
多岐に渡る内容になるので、自分が興味のある範囲は、どんなものかをしっかりと考えてから進路選択をするようにしましょう。

また、理学部は基本的に大学院進学までをセットで考えるべきです。
もちろん大学にもよりますが、理学部では大学院への進学率が70%前後ある大学も少なくありません。
学科ごとの専門的な学びを得るためには、大学院を含めた6年間で学ばなければなりません。
また、その専門的な学びなしに、理系職に就くのは難しくなるでしょう。
次の卒業後の進路とも大きく関わるため、院進学しないことによるデメリットも知っておいてください。

卒業後の進路

次に理学部の卒業後の進路についてです。
これまで、紹介してきた文系学部とは大きく就職の仕方が異なります。

まず、理系の就職の特徴として、専門職に就くことができるという優位性があります。
文系学部のように、卒業すればある程度どの業界でも入れますよーという訳でなく、理系のこの学部でこの学科からじゃないと就職できない領域というのは一定数存在しています。
そういった領域の職業は比較的給料も高めに設定されています。
そういう意味で、理系の学部選びと学科選びはかなり慎重にすべきということがわかるかと思います。

また、先ほど述べた大学院進学もここに大きく関わります。
技術職や研究職に就くためには、多くの企業で大学院卒を要件としている企業が多くあります。
逆を言えば、4年で理系学部を卒業すれば、4年間忙しいのに文系と同じ就職活動をしなければなりません。
これでは、せっかく頑張って4年間理系学部で頑張った旨味がなくなってしまいます。
理系学部の人は、可能な限り大学院進学をすることをお勧めします。

以上のことから、理系の就職には専門性というのがキーワードになることが、ご理解いただけたと思います。
ですので、理学部と一口に言っても、学科により就職できる業界に違いがでてきます。
また、理学部は就職に弱いという話も聞いたことがあるのではないでしょうか。
確かに、理学部で学ぶ内容は理論的なものが多く、直接的に実社会に結びつくものが多くないという側面もあります。
しかし、これも学科や専攻により異なります。
やはり、学科選びは非常に大切そうですね。

ここからは、学科ごとに人気のある業界や職種を紹介していきます。

数学科の進路

まずは、数学科についてです。
数学科は、そこまで就職のはばが広い学科ではありません。
というのも、やはり数学自体をアカデミックな場以外で、役立てる領域が実社会では少ないからです。
それでも、数学のエキスパートとして活躍できる場はあります。
数学の計算過程でプログラミングを用いることがあるのですが、そういった力を活かしてプログラマーやエンジニアとして活躍される人は非常に多くいます。
また、数学の教員として就職するという道も多くあります。
また、アクチュアリーという民間資格を取得し、金融業界へ就職する人もいます。
確率や統計を駆使してビジネスにおける将来のリスクや不確実性の分析、評価などを行い、保険商品の開発などをする人ですね。
数学科の人は、圧倒的な数学力を活かし、活躍できる場所で就職するケースが多いですね、

物理学科の進路

物理学科の進路も比較的限定的になるケースが多いです。
多くは、電気・機械メーカーを中心に、コンピュータソフトの企業などに就職することとなります。
また、教員やそのまま研究職に入る人もいます。
一部、意外に思われるのは、金融業界への就職です。
物理学科の実験から得られた、論理的思考力は非常に強い武器です。
金融業界の中でも、クオンツと呼ばれる職種に就く人がいます。
クオンツは、株価や企業の業績など過去の膨大なデータを数値化し、数学的理論を使って将来の市場を予測、分析、予測結果をもとに投資に関する戦略を立て、金融商品の考案や開発を行う職種です。
物理学で学んだ知識そのもので戦うこともできますし、物理学を通した論理的思考力と計算能力を活かす戦い方もある面白い就職活動が可能でしょう。

化学科の進路

次は化学科の進路です。
数学科や物理学科と違い、少し応用が効いてくるようになります。
化学の卒業後は、食品関係や製薬系の化学系研究職に就くことができるようになります。
その他にも、製造業や化粧品メーカーなどにも、就職が可能です。
身の回りの物質は、科学の力でできているものも非常に多いですよね。
化学分野は、自然科学の中でも、人の手が加わり実用化されているものも多くあります。
上記の業界以外でも、様々な開発職や研究職で活躍できる領域と言ってもいいでしょう。

生物学科の進路

生物学科についてです。
生物学科も化学科同様で、様々なところで活躍ができる可能性を秘めています。
主な業界としては、バイオテクノロジーを扱う食品、製薬、農林水産関係企業の研究所などが中心になります。
特にバイオ系の研究室で学んでいれば、製薬、種苗、食品、化学などの業界に入ることもできます。
もちろん、そのまま大学に残り研究という方法もあるでしょう。
しかし、生物学科の注意点は、生物学科内での専攻により就職活動で苦戦する可能性があるということです。
植物や動物の研究だと、一気に就職の幅は狭くなります。
興味のあることを学ぶことも大切ですが、先の就職も見据えた、専攻を選択したいですね。

地球科学科の進路

最後は、地球科学科の進路です。
最も就職で苦戦する可能性があります。
地球規模が研究対象となる学問なので、地球規模のことを仕事にしている企業がなく、学んだ内容が実社会で活きにくい傾向にあります。
一般企業では、石油開発関連企業や地質コンサルタント、ボーリング関連企業などに就職が可能です。
公務員では、気象庁や環境省、その他に地方公共団体の土木関連や環境関連や公害研究所に就職する人もいます。
地球科学科の人は、早期より就職について考える機会を持ち、対策のために動いておくことをお勧めします。

理学部が有名な大学

理学部が有名な大学についてです。
多くの大学は、工学部とセットで理工学部として設置していることが多いので、理学部が単体で設置されている大学は非常に限定されています。
その中でも、理学部として有名な大学を紹介します。

旧帝国大学

東京大学

いきなり反則のような紹介ですみません(笑)
ただ、日本で理学を学ぶのであれば旧帝国大学がお勧めです。
旧帝国大学とは、東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、北海道大学、東北大学、九州大学の総称です。
非常に歴史のある大学で、日本の大学ではトップクラスの7校です。
これらの大学の歴史などはこの記事では割愛するにして、なぜこれらの大学がお勧めなのでしょうか。
その理由は、圧倒的な実績です。
日本人でノーベル賞フィールズ賞を受賞した人は、ほとんど旧帝国大学の出身者です。

また、理学をはじめとする理系学部は全般的に、研究にコストがかかってしまいます。
そこで、国立大学には国から交付金を給付されるのですが、その予算の半数ほどを旧帝国大学が締めています。

旺文社教育情報センターより引用

これだけ潤沢な資金があることで、より他の大学よりも良質な学びを得ることに繋がりますよね。
もちろん難易度は、その地域の大学のトップレベルになります。
並大抵の努力で入学できる大学ではありませんが、理学を志す人にはぜひお勧めしたい大学群です。

東京工業大学 筑波大学 神戸大学 広島大学

東京工業大学

続いては、こちらの4つの大学です。
特に共通点はないのですが、どれも理学分野で旧帝国大学に準ずる実力を持つ大学です。
先ほどの国からの交付金も旧帝国大学と同等レベルで与えられる大学たちです。
お勧めの理由は、旧帝国大学とほぼ同じになります。
旧帝国大学に比べると少しランクは下がりますが、それでもかなり充実した学びを得ることができ大学と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
理学部は、学科により学ぶことが大きく変わってきます。
自分の興味のある学科は何かをしっかりと考えて、進路選択をしていきましょう。
次回の記事では、工学部を扱う予定です。
さらに理系学部への学びを深められるような内容をお伝えします!
では、次回の記事で。

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