皆さんこんにちは!
突然ですが、皆さんは面接は得意ですか?
あまり得意な人はいませんよね(笑)
僕も苦手なタイプでした。
想定質疑のための原稿を一生懸命作成して、それを丸暗記。
でも、当日全然想定していた質問とは違うものが飛んできて、パニックになり終了なんて経験がある方もいるはず。
僕は仕事の関係上、逆に採用面接の面接官をしたり、大学受験の面接の対策をする立場にあります。
その中で、自分が面接を受ける側の立場の時には気付かなかった、面接官側の視点を持つことができるようになりました。
そこで感じたのは、面接を受ける側が見ているポイントとの大きなギャップです。
今回は面接者と面接官の視点のギャップにフォーカスしながら、大学受験や就職活動でどんな面接をすれば合格できるのか、そしてそのためにどんな対策をする必要があるのかをお伝えしていきます。
そもそも面接って何のためにするの?
では、はじめに面接をする目的から考えてみましょう。
皆さんは面接の目的は何だと思いますか?
こちらはそんなに異論はないと思いますが、受け入れ先(企業や学校)の風土と面接者のマッチングです。
面接を必要とする試験は、基本的に学力内容を問われることが少ないのではないでしょうか。
すると、どういうことが起きるのかというと、試験を受験するハードルが下がりますよね。
そうなると必然的に、いいか悪いかは別として受験者の質の幅が広くなります。
せっかく入社・入学したのに、その組織の雰囲気に合わずにやめてしまうということがないように、事前に面接でのマッチングを行うということですね。
それでは、面接官はどこを見てマッチングを行っているのでしょうか。
面接官はどこを見ている?
では、続いて面接官の視点について考えてみましょう。
皆さんも想像してみてください。
面接官はどこを見て、自分の属する組織と面接者のマッチングを行っているのでしょうか。
普通に考えれば、話す内容をもとに判断していると思いますよね?でも、実はそうではありません。
多くの面接官は、面接者のある1点を見ています。
それは、雰囲気です。
え?って思いましたか?(笑)
でも、これが真実です。
実際に新卒採用や従業員の面接、そして学生の面接の練習をしている中で僕自身も最も重要視しているのは雰囲気です。
当然、全て雰囲気だけで乗り切れるわけではありませんし、特に企業の最終面接や転職の中途採用面接は、話す内容も非常に重要となります。
しかし、この雰囲気の対策を行えば、ある程度の面接はクリアすることができます。
では、その根拠となる内容を次に説明します。
メラビアンの法則
メラビアンの法則は知っていますか?
この研究は好意・反感などの態度や感情のコミュニケーションについてを扱う実験である。感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。
Wikipediaより引用
このように、人が他の人に対して何を基準に判断するのかというのを表したものが、メラビアンの法則です。
ご覧の通り、話の内容は7%しかありません。
視覚と聴覚という雰囲気で93%ってほとんど、話聞いてないじゃん!って思いませんか?(笑)
でも、皆さんが普段の面接練習で行っていることってどんなことですか?
想定質疑の原稿を作ったり、それを何度も話す練習をしてみたり、、
そうなんです。
多くの人は、この93%の対策を怠っていることが多いという事実があります。
なら、ここの対策を徹底することで他の人たちとの差別化ができるということです。
本当に必要な面接対策
では、他の人と差別化をするために本当な必要な対策は何かをお伝えします。
メラビアンの法則にしたがって、3点にまとめます。
視覚:身だしなみと笑顔
まずは、視覚情報についてです。
視覚情報で大切なことは身だしなみを整えることと笑顔の練習をすることです。
最も多くの割合を占めているこの対策を多くの人が怠っています!!
今すぐ鏡の前に立ってください!!(笑)
身だしなみ
まずは身だしなみです。
身だしなみの主な対策は、髪型と服装です。
よく外見は、一番外に出ている内面ともいいますよね。
まず、髪型に関しては寝癖やセットをしていないなんて問題外です。
また、TPOに合わせた髪型にはなっていますか?
その学校や企業に属する人の、雰囲気に合わせた髪型にしましょう。
必ずしも黒髪短髪、女性は髪を結ぶがいいなんてことはありません。
大切なのは、冒頭にもお伝えしたように企業とのマッチングです。
服装もある程度同じことが言えます。
まず全てに共通するのは、体型にあった服装をすること!
中学校に入学したばかりの制服のサイズみたいなものは絶対にNGです。
また、細身の人と少しゆったりとした体型の人では、当然似合う服が違います。
自分にあった服装はどんなものか考えて、ジャストサイズのものを着るようにしましょう。
そして、面接を受ける組織にあった服装は何か?
学生なら制服を着ていればOK。
でも、企業の面接では話は変わります。
業界によっても特徴があるので、ホームページなども利用して相性のいい服装はリサーチをするようにしておきましょう。
笑顔
そして、すごく大切なのにほとんどの人が対策していないこと。
それは笑顔の練習です。
皆さん、自分の真顔ってどんな表情か知ってますか?
真顔って意外に怖いんですよ。
でも、面接で緊張するとどうしても表情が引きつってしまうのが人間です。
なので、自分の表情をコントロールする練習は必ず必要です。
練習方法はシンプルです。
鏡の前で笑う練習をすることです。
恥ずかしいかもしれませんが、絶対にやっておいてください。
特に大切なのは、目元が笑っているかの確認です。
サングラスをしている人って怪しく感じませんか?
日本人は、目元で笑っているかどうかを確認しています。
“目は口程にものを言う”という言葉もあります。
自分の笑顔が作り物であると、見抜かれないためにも笑顔の練習は絶対にしておきましょう。
ちなみに女性は絶対に化粧もしましょう。
表情を作るために化粧も重要な要素です。
面接を受ける環境に合わせたメイクの研修も重要ですね。
聴覚:返事とスピード
続いて、聴覚情報です。
聴覚情報とは、声のトーンや口調、そして話すスピードなどになります。
話す内容よりも、こちらの方が大切です。
簡単に対策できる内容なので、しっかり対策しましょう。
返事
まずは、相手の質問に対してしっかりと返事をしてから話すようにしましょう。
質問に対して、すぐに答え始める人もいます。
でも、話す前に「はい!!!」と返事を入れてみましょう。
それだけで印象は変わるはずです。
これは特に練習などは必要ないので、意識的に返事をする癖をつけるのみです。
これだけで簡単に印象は変えられるので、是非試してみてください。
スピード
次は話すスピードです。
これも意外にみんな練習していません。
面接の時に話すスピードは、普段のコミュニケーションよりゆっくりにするべきです。
理由としては、落ち着いた印象を与えることができるからです。
せかせか話す人とゆっくり話す人では、どちらの方が落ち着いた雰囲気になるかはわかりますよね。
また、緊張するとどうしても早口になってしまいます。
それだけで落ち着きのない人と思われてしまうのは、とても損だと思いませんか?
対策方法は自分の話す内容を録音するのが一番でしょう。
客観的に自分の話を聞いてみて、スピードの調節をしていきましょう。
言語:重点先行主義と敬語
最後に言語情報についてになります。
皆さんがこれまで最も時間をかけていた内容ではないでしょうか?
メラビアンの法則では言語情報は7%しかないので、準備は一番最後でOKです!
ただ、何も対策をしなくても言い訳ではありません。
最後の一押しになる非常に大切なポイントなので、しっかり対策しましょう。
重点先行主義
よく聞く結論から話せというやつですね。
これを意識するだけで、話の内容がグッと入りやすくなります。
結論から話すことで、最も伝えたいことが相手の頭に残りやすくなります。
面接官は、あなた1人だけを対応しているわけではありません。
何人もの話を聞く中で、人の話を聞くことに疲れています。
そんな中で、結論を言わずにだらだらと話すと、当然話の内容は相手には伝わりません。
質問に答える際には、シンプルに!そして結論から!
聞く側が疲れないように工夫して、話すようにしましょう。
敬語
最後に敬語です。
敬語は無理に使わない!
これに尽きます。
面接をしていると、間違った敬語表現をよく耳にします。
確かに尊敬語や謙譲語など、難しいですよね。
なら開き直って、使わない!が一番です。
面接の時には、「〜です」「〜ます」と丁寧語だけでOKです。
下手に間違った敬語を使う方が、面接官によっては目をつけられます。
敬語も普段からの練習でしか身につきませんが、面接のような緊張するシーンではできるだけ控えておきましょう。
最後に
いかがでしたか?
面接対策と一般的にイメージする内容とは、結構違っていたのではないでしょうか?
でも、間違いないく面接官は雰囲気で面接者を見ています。
誰でもできる対策なので、必ず対策してみてくださいね!
では、また次回の記事で!