私立大学法学部最高峰はどこ?学び、就職、資格などでランキングしてみました!

法学部は法律を扱うスペシャリストである法曹三者や、政治学などを学び扱う公務員等を輩出する学部として著名です。

日本には法学部を設置している大学は93大学あり、法学部に在籍する学生数は4万人を超えています。

多くの法学部では非常に膨大な知識を暗記し、体系的に法学を学ぶことで、論理的な思考をも養うことができます。

全国には様々な法学部がある中で、どの大学の法学部が優れているのかを、得られる学びや進路などと絡めながらランキング形式で紹介したいと思います。

目次

法学部で学ぶ内容とは?

法学部では法律学や政治学について学ぶことになります。

法律とは、国や組織が議会での決定を経た上で制定する、国民や組織のメンバーの自由を制限するためのルールのことです。

法学部ではこのルールを素材として学ぶことで、そもそも法律とは何か、その法律はどのような事例から生まれたのか、そしてその法律がどのように実社会で運用されているのかを学んでいきます。

また、多くの大学では法学部の中に政治学科があることが多くなり、大学によっては両者を学ぶことを求めることもあります。

政治学では国の統治の仕組みを学ぶことや、効率的な国の組織などについて学ぶことが多くなり、多くの場面で法学と密接に結びつくこととなります。

また、これまでの政治学に関する歴史を学ぶことは法学を学ぶことでもあります。

どのように人を統治するか、どのような国の仕組みが最も公平で平等であるかを考える学問でもあります。

しかしながら、大学によっては法学と政治学が切り離されていることもあり、自身の学びたい内容がどの学部にあるかは調査をした方が良いと言えますね。

良い法学部の基準とは?

法律関係や政治関係の学びを得ることができる法学部ですが、それらの学びは概ねどこの大学に進もうが修めることができると言えるでしょう。

その理由は法学、政治学の多くは書籍から学ぶ知識であることや、特殊な設備がないと学べない性質の学問ではないためです。

それでは多くの法学部の中でどのような要素を兼ね揃えている大学に進むべきなのでしょうか?

ここでは進学先の候補をん的に客観的に選ぶことができるように、いくつかの基準を設けていきたいと思います。

ここであげる良い基準というのはあくまで基準の一つと思っていただけると幸いです。

①司法試験等の難関資格の合格率

法学部に在籍をする学生や、法学部を目指す受験生にとって憧れの一つである司法試験突破。

法曹三者と呼ばれる弁護士、検事、裁判官になるためにはこの司法試験を突破する必要があります。

日本の資格試験の中で最も難しいと言われる司法試験ですが、この合格率は法学部の実力を示す良い指標と言えるでしょう。

資格合格はあくまで個人の努力が大きいですが、合格者が多いということは合格を本気で目指す学生が多いことと同義です。

4年間全力で取り組むことでやっと合格の可能性が見える司法試験を共に目指す仲間がいることは大切なことですね。

②法科大学院の資格実績

これは前述の司法試験突破と似通った内容でもありますが、法科大学院への進学状況も大切な指標となります。

司法試験は近年見直しが入り、以前の試験一本勝負の旧司法試験(現在は予備試験と呼称)に加えて、法科大学院に進むことが必須の新司法試験の2つに分かれています。

旧司法試験に比べ新司法試験は難易度が下がり、合格の可能性は以前より高いと言えるでしょう。

法曹三者を目指す法学部の学生は、予備試験の合格難易度が非常に高いため、法科大学院への進学も多く希望します。

そのような環境を持つ法学部は将来の目標に向け、建設的に学問を修める学生が多いと言えますね。

③国家公務員や地方公務員の輩出状況

司法試験突破と同様に公務員も法学部の学生にとって人気の進路と言えるでしょう。

公務員試験の多くは法学や政治学に関することが多く、法学部の学生にとっては大学内の勉強と資格試験の内容に被りが発生するため、効率的に試験突破を目指すことにつながります。

昔からエリートの代名詞と呼ばれる官僚を目指す学生や、就職後の安定を求めて公務員を目指す学生が法学部には多く在籍しています。

国の組織である省庁に勤め、行政に携わりたいと思う学生は公務員試験を突破する必要がありますね。

司法試験突破程ではありませんが、多くの時間を費やす必要のある試験のため共に学ぶ仲間がいるに越したことはありません。

国家公務員の輩出数が多い大学とは資格突破に向けた勉強を本気で行う学生が多い大学と言えます。

④上場企業への就職状況

最後は上場企業への就職状況です。

上場企業とは一般的に多くの人々に認識される企業であり、社会的にもある一定程度の評価を得ている企業と言えます。

日本には会社と呼ばれる組織が400万程度存在していますが、上場企業と呼ばれる社会的に認知度高い会社はその内の4000社程度となり、その割合は1%を切ります。

さらに、東京証券取引所一部上場企業はその中でも2100社程度となり、さらに入社の難易度は高くなっています。

そういった企業は入社後の給与面や福利厚生などの待遇が他の企業に比べ良好であることが多く、学生からは非常に人気になることが新卒就職戦争の常です。

この上場企業とは大学のネームバリューだけで内定を出すことはまずありませんが、やはり難関大学の方が内定を掴み取りやすいという現実はあります。

難関大学の学生がすべからく優秀というわけではありませんが、優秀な学生がいる割合が大きいことは間違いありません。

上場企業就職状況もよい法学部を目指す基準となるでしょう。

絶対に進んだ方が良い法学部TOP3とは?

第3位:中央大学

法学部志望の大学受験生が絶対に進んだ方が良い法学部第3位は中央大学です。

法学部と言えば中央大学といっても良いほど著名であり、以前は東大の赤門と並んで中大の白門として名を馳せました。

予備試験の合格率・合格者数や、系列法科大学院の合格者数も非常に優秀であると言えます。

特に法科大学院の司法試験合格者数は早稲田大学を抑えて私立大学内において第2位という非常に顕著な活躍を残しています。

早慶と比べ就職や公務員といった司法試験以外の選択肢を取る学生が少ないことも中央大学ならではですね。

また、法曹界に多くのOBOGを持つという中央大学の特徴を生かし、卒業生による実践的な法曹育成の授業が行われていることも特徴的です。

法学関係の仕事、特に法曹(弁護士・検事・裁判官)を目指したいと考えている受験生にとって、中央大学はどの大学よりも優れた環境があるといっても良いでしょう。

参照:中央大学ホームページ

上記の画像は2019年度の中央大学法学部の進学実績になりますが、非常に多くの卒業生が公務員や法科大学院への進学を決定しています。

就職ではなく、公務員であったり法科大学院への進学が多いという特徴は、この後に紹介する2つの大学とは異なっており、中央大学らしさと言えますね。

第2位:早稲田大学

法学部志望の大学受験生が絶対に進んだ方が良い法学部2位は早稲田大学です。

私大の雄こと早稲田大学の法学部も言わずもがな良い大学と言えるでしょう。

司法試験を目的とする場合は、前述の中央大学やライバルである慶應義塾大学に進む方が数字的には良い面があります。

しかし一方で早稲田大学は公務員試験に強みがあるという特徴があります。

今回紹介している国家公務員試験の合格者数はもちろんですが、地方自治体の職員である地方公務員の輩出者数も非常に優秀です。

また、法学部での充実した環境は言うまでもありませんが、早稲田大学全体として国際色が他大学に比べて強いという特徴が存在します。

昨今は学部で学ぶ詰め込み型の知識だけでなく、国際的に活躍する国際競争力が求められる時代でもあります。

留学の環境が整っていることはいうまでもありませんが、早稲田大学は受け入れ外国人留学生の人数も非常に多いため、外国に行く費用や機関がない大学生であっても外国人との交流が取りやすい環境でもあります。

ちなみに、早稲田大学全体では2020年度の記録で6762人の外国人留学生を受け入れています。

アジアを中心として世界との繋がりが強い早稲田大学では、法学×語学という2つの強みを作ることができる環境と言えるでしょう。

第1位:慶應義塾大学

法学部志望の大学受験生が絶対に進んだ方が良い法学部第1位は慶應義塾大学です。

ご覧いただいている通り、司法試験合格に関しては私立大学で文句なしの1位であり、国公立大学を含めても東京大学に次いで2位という好成績を残し続けております。

司法試験の突破率は法曹三者になる上で大切な指標のため、法曹界に進みたいのであれば真っ先に考える大学と言えるでしょう。

また、司法試験ではなく一般の企業を目指す大学生にとって大切な指標である上場企業就職率に関しても41.6%と驚異的な数字を叩いており、望みの企業に内定をもらえる可能性も高い大学と言えます。

司法試験合格も有名企業から内定をもらうことも大学がサポートしてくれるわけではないので過信は禁物ですが、それらの高い壁を目指す上で一緒に支え合う仲間と出会える可能性が最も高いのは慶應義塾大学と言えるでしょう。

法学部を目指す受験生にとって私立大学の中で最も素晴らしい環境を持っているのは間違いありませんね。

ランキング圏外でも良い大学

ちなみに、今回は司法試験合格や公務員試験、そして上場企業就職率を軸に大学の比較を行ってきましたが、ランキングには入らずとも素晴らしい大学はいくつもあります。

例えば、公務員試験合格者数に関しては関西の有名私大である立命館大学が慶應義塾大学を抑えて、合格者59名(私立大学内第3位)を記録しています。

また司法試験合格者数で捉えると、MARCHの一角を担う明治大学法科大学院が30名、関関同立の筆頭である同志社大学法科大学院が28名と健闘しています。

これらの大学も進学先の候補としては申し分ない成績を残していると言えますね。

まとめ

いかがでしたか?

人気のある大学の法学部といってもそれぞれの成績には差があることで、自身の目指す進路に合わせた大学選びが大切なことがわかりますね。

司法試験突破を目指すのか、公務員試験合格を目指すのか、はたまた一般企業就職を目指すのかによって大学選びも検討していく必要がありそうですね。

偏差値が高いからといって一概に良い法学部と呼べるわけではありませんので、たくさん調査をして自分自身にあった大学選びができると良いですね。

今回の記事が皆さんの進路選択の参考になれば嬉しく思います。

 

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