【必要?いらない?いつから?】マドンナ古文常識217解説&まとめ

・古文常識って何?必要?
・そもそも古文の勉強は何をいつから始めればいいかよく分からない。
・古文と聞くだけで億劫。
・古文単語も文法も勉強したのに読解で伸び悩んでいる

この記事は上のような悩みを持った人に向けて書かれています。

結論は、大学入試の古文において古文常識は必要です。古文初学者、古文に抵抗感がある人、古文で伸び悩んでいる方でも『マドンナ古文常識217』はおすすめです。

目次

マドンナ古文常識217の難易度と目標大学

最初に『マドンナ古文常識217』のターゲット層を紹介します。

本書は、古文の学習を始めたばかりの高校1年生やこれから古文を初めて本格的に勉強する方、古文に抵抗がある人、苦手な方でも取り組める参考書となっています。

本書は読み進めていくことで、古文の世界観を知ることができる参考書で、問題演習量を確保する参考書ではなく、読み物として利用できるものなので、受験科目に古文が必要な方は、志望大学のレベルに関わらず手に取って欲しい参考書でもあります。

また、ターゲットとなる大学についてですが本書で古文常識に関しては全ての大学まで対応していますので安心下さい。

但し、現代用語や現代文で頻出のテーマを知っていても現代文の問題が解けないように、古文で得点できるようになるには、古文常識の他に”古文単語”文法””読解””が必要となるため、本書を完璧にしたからといって古文で得点できるわけではありません。

本書を利用したのちに他の参考書を用いて、演習を積む必要があります。

マドンナ古文常識217はどのような教材なのか?

・オールカラーかつイラストが多い。
・7つのテーマ加え、入試問題例、付票、索引、資料図表で構成されていて用語集のようにも活用できる。

本書の特徴として、オールカラーかつイラストが多く、古文の中で出てくる”大殿脂””銚子””瓶子””堤子”などの普段私たちが聞き慣れない言葉や初めて聞く単語などの、文章ではなかなかイメージし辛いものもイラストがあることで学習が捗ります。

また巻末の付表では、入試問題に頻出の人物や、文学史についてもまとめられており、用語集のように活用することもできます。

ちなみに、同シリーズとして『マドンナ古文』『マドンナ古文単語230』などがあります。

また、大前提で「そもそ古文常識って何?必要?」そんな方もいるかと思うので、まずは古文常識を勉強するメリットをお伝えします。

まず、大前提として大学受験で古文とされている文書の多くは平安時代に書かれた書物を取り扱っています。

平安時代と言うと794ウグイス平安京といった語呂で覚えた方も大勢いるんじゃないでしょうか。

日本史を勉強している受験生にとっては当然の知識かと思いますが、桓武天皇が平安京に都を移して、その後鎌倉幕府が発足する390年の間に書かれた書物です。

つまり、私達が”古文”と読んでいるものはおおよそ1000年前に書かれた書物ということです。

※中には平安時代以降に書かれた書物を古文として取り扱うこともありますが、文章の基本ベースは平安時代にあります。

この記事を読んでいる皆さんの多くはスマートフォンユーザーかと思いますが、今、皆さんが当たり前のように使っているスマートフォンは当然30年前にはこの世の中にはありませんでした。

暮らしは30年でこんなにも変わるので、1000年も違うと当然、全然違います。

現代に生きる私達に「それって当たり前で常識だよね!」という一般常識があるように、平安時代を生きた人達にもその人達の常識があります。

仮に私たちがタイムスリップして平安時代に行くことができても、当時の人達と話が噛み合わない可能性が高いですよね!

古文常識を身につけることで、現代と平安時代のその常識のズレのギャップを埋めることができ、ギャップを埋めることができれば、よりスムーズに古文読解ができるという訳です。

例として挙げますが、友達に「今日遊ぼうよ!」と言われたら皆さんは何を想像しますか?

ゲームセンターですか?オンラインゲームですか?それともオシャレなカフェに行くことでしょうか?

ちなみに、当時の人達の遊びとは管弦を用いた遊びを指します。

現代に生きる皆さんの想像通りだったでしょうか。笑

マドンナ古文常識217効率的な使用法とは?

・一週流し読みする。
・何週か繰り返し、完璧に暗記する
・用語集的に活用する。

本書の効果的な使用法については、まずはサッと一周してしまいましょう。

一周目では意気込んで隅々まで覚える必要はないので、「なるほどなぁー!」くらいでどんどん読み進め、二週目以降で本格的に見出しの太字や、説明文の赤字を覚えて本書が完璧になるまで繰り返しましょう。

また、先述の通り本書で古文常識の暗記を終えて今後別の参考書や過去問などで読解演習をする際に、よく分からなかった用語などは本書を用語集的に用いて活用することもおすすめします。

マドンナ古文常識217のおすすめできる人は?

・古文アレルギーの人
・古文初学者の人
・古文が伸び悩んでいる人

先述の通り、古文アレルギーの人やこれから古文を勉強する初学者にとって、本書は特におすすめできます。

多くの古文アレルギー原因は”そもそも興味がない””何と書いてあるか分からない””読めてもよく分からない”といったところではないでしょうか。

古文を読めるようになるには、先述の通り”古文常識””古文単語””文法”が必要になります。

そういった方が本書を用いることで、古文に対する抵抗を減らしより本格的に古文を勉強するための橋渡しになりますし、オールカラーかつイラストも多い読み物のため、抵抗なく進めることができるでしょう。

古文初学者にとっては本書を手に取ることで、古文がワクワクする科目になるきっかけになるかもしれません。

また、古文単語や文法を学習し終えて読解演習に進んでいて古文の得点が伸び悩んでいる方にとっても、本書はおすすめです。

古文が伸び悩んでいる原因には、単純に演習量が足りていないことかもしれませんが、もしかすると古文常識が抜けているからかもしれません。

古文常識に不足がないか確認しましょう。

マドンナ古文常識217のおすすめできない人は?

・古文単語に取り組みたい人
・文法演習に取り組みたい人
・読解演習に取り組みたい人

古文単語に取り組みたい、古文単語帳の代わりに本書を用いたいという人には本書はあまりおすすめできません。

なぜなら、本書には古文単語も掲載されているものの本書はあくまで古文常識の参考書になるので、大学受験で出題される古文単語を本書でカバーすることは難しいです。

古文単語帳の代わりとして本書を用いるのではなく、別物として考え古文単語帳に取り組みましょう。

同様に、古文の文法演習、読解演習などの演習に取り組みたい人にも本書はあまりおすすめできません。

本書の目的は、あくまで古文常識を培うことですので文法や読解は別の参考書や問題集を用いて古演習の機会を確保しましょう。

しかし、先ほど述べた通り古文常識を知った上で読解演習に取り組むことで、よりスムーズに読解が進んだり、文中の疑問を減らせると思うので、古文常識を他の参考書で勉強していない人は本書を手に取ることをおすすめします。

マドンナ古文常識217の後に進むべき教材を志望校別に紹介

大東亜帝国レベル(SS50程度)が志望校

大東亜帝国を第一志望で検討している方は要注意です。

大東亜帝国の大学群では、国語の入試に古文は用いず、現代文だけでの受験の可能性が高いです。

しかし、大東文化大学の文学部など一部、古文を必要とするケースもあるので、まずはその点をよく確認しておきましょう。

入試で古文が必要な方は下記の日東駒専レベルを志望している人を参照下さい。

日東駒専レベル(SS55程度)が志望校

日東駒専を第一志望で検討している方は古文を入試科目として課されることが多いです。

本書の後は、同シリーズの『マドンナ古文英単語230』で古文単語を学習し、『マドンナ古文』を用いて文法を勉強しましょう。

その後、河合より出版されている『中堅私大古文演習』で読解の練習をした後は、志望大学の赤本を用いて過去問演習に取り組みましょう。

成成明國獨武レベル(SS60程度)が志望校

成成明國獨武の大学群では、古文が必要な成蹊大、成城大、明治学院大学と文学部を除く國學院大学、獨協大学は現代文のみ武蔵大学では現代文のみor現代文+古文で得点の高い方を採用する入試など、現代文のみで受けられるところもあります。

しかし、先述の通り日東駒専を併願先で考えた場合、古文が必要になる可能性が高いので、自身の併願先をよく確認しましょう。

入試に古文が必要な方は上記の日東駒専レベルを志望している人を参照下さい。

GMARCHレベル(SS65程度)志望校

GMARCHを志望している人は上記の日東駒専の大学群の教材に加え、『中堅私大古文演習』の後に同シリーズの『有名私大古文演習』に取り組み、やや難易度の高い古文読解の演習に取り組み、その後は志望校の赤本を用いて過去問演習に取り組みましょう。

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早慶上智レベル(SS70程度)が志望校

早慶上智を志望する方で入試科目に古文が必要な方は上記の『有名私大古文演習』の次に同シリーズである『難関私大古文演習』に取り組み、その後は赤本を用いて過去問演習に取り組みましょう。

慶應義塾大学を志望する方は商学部を除き、国語の入試科目が小論文となるので、その点に注意が必要です。

また、早稲田大学を志望の方は学部によって現代文と古文の融合問題やそこに漢文が加わることもあるのでより過去問研究に時間をかけましょう。

最後に

いかがだったでしょうか。

今回は古文アレルギーの方や、古文初学者やにもおすすめできる問題集、『マドンナ古文常識217』について書いてみました。

この記事を読んで自分にはピッタリだと思った方はぜひ取り組んでみて下さい。

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