そろそろ10月に入り、大学受験生にとっては進路選びを本格化する必要に迫られる時期でもありますね。
今年はコロナの影響により、オープンキャンパスに行くこともできないかと思います。
そんな大学受験生にとって少しでも有用になればと思い、大学を比較する記事を書かせていただきます!
今回は関東圏で最も人気があり、全国的にも知名度が抜群のGMARCHの徹底比較シリーズになります。
ちなみに、過去に早慶上智、関関同立、日東駒専に関してもまとめていますので、気になる方は是非是非確認してくださいね!
そもそもGMARCHってどこの大学?
受験界隈ではもう常識となりつつあるGMARCHという単語ですが、受験生ではない方には聞き馴染みがないかもしれません。
GMARCHとは、
G(学習院)、M(明治)、A(青山学院)、R(立教)、C(中央)、H(法政の頭文字をとった受験用語になります。
一般的に関東圏では早慶上智に次ぐ偏差値を誇る私立大学で、日本全国から学生が集まることでも有名です。
これらの大学はどれも非常に人気であるとともに、どこの大学も良い点がありますので進路を選ぶ際には、何を大学に求めるのか、という点が進路選択のポイントになります。
良い大学、悪い大学という括りがあるのではなく、どこも良い大学なので行く人次第ということですね。
では、どういうニーズを持っていると、どの大学に進んだら良いのか解説していきますね!
もちろん、以下で紹介する学び以外にも強みを持っているのがGMARCHの特徴になりますので、あくまで看板学部として捉えていただくとわかりやすいと思います。
①史学を学ぶのであれば学習院大学
学習院大学は皇室御用達の大学であり、昭和天皇や平成天皇、今上天皇もこの学習院を学びの場として選ばれています。
引用:学習院大学HP
山手線の目白駅の駅近にキャンパスがあり、基本的には全ての学部の全ての学年の学生がこのキャンパスで学ぶことになります。
学習院大学の強みといえば、非常に長い歴史と文化を持つことによる、文学部史学科の強さが光ります。
昨今では法学部や経済学部を志望する学生が多く目立ちますが、法学部や経済学部ではあればあえて学習院大学を選ぶ必要はあまりないかと思います。
学習院大学文学部では基礎的な学びを重視しており、非常に丁寧なカリキュラム展開が行われています。
文学に関する基本的な知識を身につけたのち、ゼミに属する中で、調査やプレゼンテーションを繰り返すことで自身の専門性だけでなく、高いコミュニケーション能力も身に付けることができるでしょう。
また、他のGMARCHの大学と比べると、学生数がおよそ1/2〜1/3程度なので、他の大学よりも落ち着いて学ぶことができます。
大勢の中で自分を発揮するのを苦手とする受験生にとっては魅力的な大学ともいえますね。
②商学や経営学を学ぶのであれば明治大学
明治大学の看板学部は商学部であることは意外な事実かもしれません。
日本最古の商学部を持つ明治大学では商学に関する全般的な知識を学びを得ることができます。
大きな器と表現される進路選択の広さが全商学部的な人間育成に繋がると考えられます。
経営学、会計学、保険学、金融学、経済学などが学科の中での学びとして選択することができるので、入学時より学びたい内容が固まっていない学生であっても安心できる内容になります。
また、明治大学商学部ではゼミナール教育を重視しています。
大学は基本的にマス教育といって大多数の学生に対して、教授が一人というような形式をとりがちですが、明治大学では少人数教育にもこだわっています。
教授と徹底的なコミュニケーションを望むのであれば非常におすすめの仕組みと言えますね。
引用:明治大学HP
③英米文学を学ぶのであれば青山学院大学
青山学院大学の文学部英米文学科は言わずと知れた名門学部になります。
東京英学校という名前で設立された青山学院の全身の学校は、これまで多くの英文学者を輩出してきました。
昨今では、国際学部や外国語学部が非常に人気を強めていますので、文学部英文学科は若干影が薄くなりがちですが、未だその人気は健在です。
そもそも、国際学部や外国語学部は外国語の習得や運用をゴールとしていますが、文学部はその言語を取り巻く歴史や思想などの背景を学ぶことを主眼としています。
イギリスやアメリカを網羅的に勉強したいというニーズがあるようでしたら、最も適した学部は文学部と考えられます。
英米文学科では英文学と米文学の他にも英語教育者育成プログラムが充実しています。
文学を体系的に勉強したい学生はもちろんですが、将来英語の教師などの教育者を目指したい学生にとっても最適な大学と言えます。
NHKでの英語講座を受け持つ木村松雄教授も英語教育の第一人者として著名です。
英語の青山で学んでみたいと思う方はぜひ確認してみると良いでしょう。
④心理と観光を学ぶのであれば立教大学
立教大学は池袋にメインキャンパスを置く私立大学です。
立教学校という聖書や英語を伝えるための私塾であったバックグラウンドから文学部が名門として扱われてきましたが、近年では新設の学部である観光学部や、女子学生に人気の高い現代心理学部が人気を上げてきています。
観光立国としての成長が期待される日本において、観光学部はこれから必要とされる学部であることはもちろんですが、そもそも観光学部と名が付いた大学が非常に少ないことも人気に拍車をかけています。
立教大学の観光学部は日本で極めて早い段階で設立された学部で、他大学にはない強みといえます。
また、公認心理士が新設されたことで心理学の人気がこれまで以上に高まることも期待されます。
立教大学の心理学部は入学後に様々な心理学の中から自分の選考を決めることができる点でもとても評価できます。
基礎心理、応用心理、臨床心理と幅広い心理学を学ぶことができることも特徴といえます。
⑤法学を学ぶのであれば中央大学
やってきました中央大学。
中央大学の法学部はGMARCHの中でも圧倒的な知名度を持っています。
かつては東大の赤門と並び称される駿河台の白門でした。
多摩キャンパスに移転してからは若干の人気薄になりますが、それでも中央大学法学部のブランド力は絶大です。
大学名 | 出願者 | 受験者 | 合格者 |
---|---|---|---|
東京大学 | 811 | 705 | 92 |
慶應義塾大学 | 832 | 710 | 48 |
中央大学 | 1114 | 937 | 39 |
早稲田大学 | 869 | 719 | 32 |
京都大学 | 329 | 277 | 13 |
上記は令和元年度の司法試験予備試験の受験状況になります。
やはり東大や慶應の強さは目立ちますが、中央大学の善戦ぶりは評価できます。
また、出願者の数も他大学と比べると圧倒的に多く、全体的に法曹へのこだわりが強いと考えられます。
中央大学の資格熱にはカラクリがあります。
中央大学には経理研究所、通称炎の塔という施設があります。
この施設は中央大学の学内にあり、司法試験や公認会計士試験の突破を目指す学生が集まっています。
日本広しと言えど、学内にダブルスクールがある大学はそうないでしょう。
どうしても弁護士や検事を目指したいという学生はぜひ中央大学を目指すべきでしょう。
⑥法政大学は強みが若干薄いか…?
これまでと打って変わって法政大学は若干厳しい評価になります。
法政大学は強みという強みが未だ打ち出せていたない現状があります。
法学部に関しては中央大学に、経営学部に関しては明治大学に、外国語系に関しても青山学院大学に後塵を拝しています。
他のGMARCHに比べるとこれといった学部がないので、受験生からも積極的に選ばれるというより、他大学の滑り止めになってしまっています。
ただ、法政大学単体で見るともちろん良い大学なので、過度にネガティヴに見る必要はないかと思います。
自身が学びたい内容や、教授を受けたい指導者がいる場合は、迷うことなく法政大学を目指して良いでしょう。
まとめるとどこがいい?
今回の記事で伝えたかったことは、GMARCHそれぞれの大学に強みとする学部が存在するということです。
自身がその学問領域でスタンダードに学びたい場合は、上記の看板学部を参考にして見ると良いでしょう。
また、冒頭に書きましたが、上記の学部以外にも良い学部はもちろんたくさんありますので、さらに詳しく掘り下げてみても良いですね!
みなさんの納得いく進路選択ができることを祈っております。
それでは!!
[blogcard url=”https://manabu.biz/waseda_keio_sofia/”] [blogcard url=”https://manabu.biz/kandai_kangaku_doushisya_ritsumei/”] [blogcard url=”https://manabu.biz/nihon_toyo_komazawa_sensyu/”]