こんにちは、ぼうです。
以前、日東駒専の中でどの大学がおすすめであるかを紹介しましたが、今回は日東駒専の中でも人気を二分している日本大学と東洋大学の比較を行ってみます。
日本大学は日本一の規模を持つ大学であり、社長の輩出数が日本一であったり、医学から芸術までおよそ全ての学問を修める環境があります。
対して、東洋大学は近年人気の学部を多く設立しており、余談ではありますが各種メディアでも取り上げられる白山キャンパスの学食も人気の一端を担っています。
どちらも約10万人が受験者数を誇る私立大学ですが、大学にはそれぞれの特徴やメリットデメリットがあるので、今回はこれらを比較することでよりマッチした大学を選べるサポートができたらと思います。
日本大学はどんな大学?

日本大学は1890年に創立された日本法律学校を起源とした大学で、事業活動収入約2000億円・大学蔵書数570万冊・卒業生約120万人の日本で最も大きな大学となっています。
数値面で考えると日本で最大の大学であり、学生の数は約8万人とちょっとした市区町村の人口くらいあるというから驚きです。
世間からの評価は日東駒専の筆頭大学であり、代表的な中堅大学として認知されています。
学部数も非常に多く、法・文理・経済・商・芸術・国際関係・危機管理・スポーツ科・理工・生産工・工・医・歯・松戸歯・生産資源科・薬、と計16学部を要する総合大学です。
医学から芸術学までを1つの大学で学ぶことができるのは日本で唯一と言っても良いでしょう。
しかし、大学が大きすぎるという物理的な問題によってキャンパスが細かく分かれているので、実質の出会いの数は他の大学より少なくなります。
メリットとして捉えると交流を深めやすいという点が評価でき、デメリットとして捉えると視野が狭くなりやすいという点もあります。
東洋大学はどんな大学?

東洋大学は1928年に設立された哲学館が前身である私立大学です。
哲学館という名の通り本来は哲学を治めるための学校でしたが、近年方向性を大きく変え国際的な大学に生まれ変わりつつあります。
スーパーグローバル大学とは国際的な活動が文科省に認められ、国と共に学生の国際競争力の向上を高めるため選ばれた大学のことです。
日本全国で37の大学が選ばれており、当然ですが日東駒専では東洋大学しかエントリーしていません。
参照:文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」
今までの評価では日東駒専の中では日本大学より一枚下の評価を受けていましたが、近年の大学改革によりブランド力が向上し、今では日本大学を凌ぐ人気がある大学になりつつあります。
学部については、文・経済・経営・法・社会・国際・国際観光・情報連携・ライフデザイン・理工・総合情報・生命科・食環境科、の13学部を要する大学です。
日本大学と比べると文系に重きを置いた学部であり、理系には大きな強みが欠けています。
どっちの大学がおすすめ?
上記の通り、日本大学は学びの多様性、東洋大学は国際的な強みを持っており、一概にどちらの大学が良いとは言えない状況です。
一方で、大学が持つ多様性等を考えると日本大学、東洋大学ともに人気であるといえますが、世間一般の評価はどちらかというと日本大学にあるようです。
参考:日経BPコンサルティング
こちらは2021年に日経が調査した大学ブランド力のランキングになります。
ちなみに日経BPのサイトはこちら(外部サイト)になりますので、興味がある方はご覧ください。
アンケートに答えたのは社会人であり、観点項目は歴史だけでなく創造性や国際性、また地域貢献などの評価も含んでの大学ランキングとなっています。
日本大学は非常に多くの卒業生を抱える大学であるため、これまでの貢献度が高く評価されたといって良いでしょう。
しかし、近年のアメフト部の問題や大学理事長の脱税問題等で日本大学は人気を落としており、受験者数も確実に減っています。
近年、人気上昇著しい東洋大学と比べるとその差は際立っていますね。
ここからは具体的な内容に踏み込み、あなたにとって良い大学がどちらであるかを検討していきたいと思います。
日本大学がおすすめな人は?
①理系学問を専攻する人
学問系統が理系である人は東洋大学より日本大学をおすすめします。
そもそも日東駒専というのは文系学部のグルーピングであり、理系に限ると日大以外の3校は苦しい状況が続いていると言って良いでしょう。
ここでは理工学系統の中でも非常に人気の高い建築士を例に挙げて考えてます。
公益財団法人建築技術教育普及センターより公開されている大学別一級建築士試験合格状況によると、日本大学は全大学中1位の162名、東洋大学は37名と大きく水をあけられている状態です。

日本大学は学生が多いため、建築士の合格者数も多くなる傾向はもちろんあります。
ですが、OBOGが最も多い大学である日本大学は社会に出てからも同門の先輩たちと協力をできるという強いメリットを持っています。
建築という一分野で説明しましたが、その他理系学問においても日本大学は東洋大学を引き離しています。
②比較的小規模の環境の中で学びたい人
学生数が非常に多い日本大学ですが、1つの学部に1つのキャンパスがある日本大学は東洋大学に比べて、コミュニティが狭くなる傾向があります。
対して、東洋大学はキャンパスが少なく多くの学部が1つのキャンパスに集中する傾向があります。
多くの学生と交流できることは多くの学生にとって魅力的ではありますが、コミュニティを広げるのが苦手で、じっくり狭くコミュニティを深めたい学生にとっては日本大学はおすすめです。
日本大学の中で最も多い学生数を擁する理工学部でさえ8750人、東洋大学の白山メインキャンパスは2万人を超える大型キャンパスとなっています。

③膨大な卒業生のパワーを利用したい人
中学や高校の同級生や後輩・先輩と社会の中で偶然遭遇した際に妙な親近感が湧く経験は皆さん一度はあると思います。
これと同じことが大学でも起こり、これを学閥と呼ぶことがあります。
日本大学は学生数が非常に多いため、当然のことながら卒業生も多くなり、今までの卒業生の数は118万人と日本の大学の中で最大となります。
社会に出た際に会社内に大学の先輩がいることや、取引先やお客さんの中に大学の友人がいる場合もあり、これは大きなアドバンテージになるでしょう。

東洋大学がおすすめな人は?
①国際競争力を身に付けたい人
先述の通り、東洋大学はスーパーグローバル大学に選ばれている大学です。
スーパーグローバル大学には国より支援金が支給されており、国際競争力を高められるように大学の環境を整えるチャンスが他の大学より多く存在します。
留学の制度が整っていることはもちろんですが、外国人留学生の比率も高くなります。
東洋大学国際学部と日本大学国際関係学部の学生数と外国人留学生の数を比較してみると圧倒的に差があることがわかります。
外国人留学生の数は関われる外国人の数は、日本にいながら異文化に関わることができる可能性の数です。

②観光学などの新しい学問に興味がある

上記の記事でも紹介した内容ですが、東洋大学も立教大学と同様に観光と名がつく珍しい学部を持っています。
観光政策・ツーリズム領域では観光に関する企画立案や営業などを学ぶことができ、ホスピタリティ領域では観光学の中核に位置するサービス関連産業について学びブライダルやグランドスタッフなどを目指します。
近年ホスピタリティ産業は非常に人気であり、専門学校なども多く設立されていますが、大学において体系的に学びたい場合はやはり4年制大学をおすすめします。
③学びたい内容が決めきれていない人
先述の通り、東洋大学は白山キャンパスに多くの学部が集中しており、白山キャンパスには2万人を超える学生、文・経済・経営・法・社会・国際・国際観光の7つの学部があります。
多くの大学では他学部の授業を取ることで学びの多様性を広げられることを謳っていますが、キャンパスが物理的に離れている場合はその多様性を享受することは難しいです。
大学受験時点で学びたい学部が確定している受験生は少ないですし、大学に入ったのちに学びたい内容が変更になった場合は、東洋大学のように大型キャンパスを持った大学の方が圧倒的に有利となります。
日本大学は1つの学部に1つのキャンパスのため、途中で学びの方向性を変更することは厳しいですね。
結局、日本大学と東洋大学どっちがいいの?
ここまで日本大学と東洋大学のメリットやデメリットなどを列挙してきましたが、結局のところどちらがよいでしょうか。
結論からお伝えすると、学びたい内容が決まっている場合や、学生数のスケールメリットを活用したいのであれば日本大学がおすすめです。
学びたい内容が定まっていない場合や、国際色が豊かな環境に身を置きたいのであれば東洋大学がおすすめです。
今回紹介しきれない様々なメリットデメリットがある両大学ですが、どちらも関東を代表する中堅大学として人気を二分しています。
大学に入った後にイメージと違ったとならないように事前にたくさん調べた上で進学先を決めたいですね。
今回の記事が皆さんの参考になればと思います。
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