【早稲田には必要?難易度は?】ポレポレ英文読解プロセス50の解説

・ポレポレが難しすぎて上手く使えない。
・GMARCH志望だけどポレポレは必要?
・ポレポレの後にやった方が良い教材はある?

この記事は上のような悩みを持った人に向けて書かれています。

結論としては、『ポレポレ英文読解プロセス50』は非常に難易度が高い教材ではありますが、上手に利用できれば英語の力を大いに伸ばす教材です。基本的には早慶上智志望の受験生以外は手を出す必要はなく、本書の後は新たな教材ではなく過去問等で実践的な訓練をすることが大切です。

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目次

ポレポレ英文読解プロセス50の難易度と目標大学

前述のように『ポレポレ英文読解プロセス50』は非常に高難易度の教材であり、解説に関しても英語の能力があることを前提に書かれているため、志望大学が早慶上智以上であり、現状の学力がSS66以上ある受験生でなければ利用を控えるべきです。

多くの大学では各科目の配点は均等になっていることや、難関大学の一部で英語の配点が多く与えられていることを加味しても、受験は全ての科目で戦う総合力の戦いです。

たとえ英語が得意であっても必要以上に英語を学習することは、他の科目に割く時間を減らすことに繋がってしまいます。

一点注意するとすれば、GMARCHの中でも英語が比較的簡単な中央大学や法政大学ではなく、青山学院大学等の早慶上智レベルの英語を出題する大学を受験する場合は本書を用いることもあります。

自身の目指す大学に応じて利用を検討しましょう。

ポレポレ英文読解プロセス50はどのような参考書なのか?

本書は『英文読解入門基本はここだ!』の著者である西氏によって書かれている教材であり、非常に難易度の高い英文を丁寧に解説する特徴を持った教材です。

特定のテーマや構文に沿った構成ではなく、50問の問題の中で入試英文を正しく読み、設問に正しく答えるためのプロセスを学んでいくというスタイルをとっています。

ここまで英文法の勉強はしてきたのに英語長文になると途端に読めなくなる受験生は、それぞれの英文法のルールや構文の知識がバラバラに入っている可能性が考えられます。

それらは本来バラバラのルールではなく、英文を読解するための統合されたプロセスであるものの、指導する側の合理性を優先し、それぞれ分けて教えるという仕組みをとっています。

このプロセスを身につけることで英語長文を意味のある連なりとして読んでいくことができます。

本書は全ての長文の中で英文読解のプロセスを学ぶことをコンセプトとしているものの、それぞれの文にざっくりとしたテーマは存在しています。

  • SVの発見
  • 句や節、共通関係の把握
  • 準動詞の主語
  • 挿入、修飾語と文の骨格の把握
  • 関係詞の理解
  • 名詞構文
  • 倒置
  • 省略

上記のテーマを意識しながら文章を読解することで最終的に全網羅した英文読解力を身につけることが可能となります。

本書では見開き左上に例題が掲載されており、この例題を噛み砕く解説が続いて書かれており、最後に訳例が書かれているという構成となっています。

解説については口語(話す言葉)で書かれているため、まるで授業を受けているかのような臨場感で読み進めることができます。

読解プロセスでは、{}や→を用いて文章を噛み砕くことにより、文章を構造的に解説しているため、難解な文章であっても理解することが可能です。

本書の非常に丁寧な点として、訳例を複数掲載している問題があるということです。

独学で教材に取り組む際にぶつかってしまう難点として、自身が訳出した内容と筆者が解説した内容に微妙なニュアンスの違い出た場合に、正解であるのか不正解であるのかを判断できないことです。

英文法のように確固たる答えがある場合はこのような問題は起きませんが、英語長文では深刻な問題です。

こういった問題を解決するため、文法上の問題はないものの不自然である及第点の訳出と、文法上の問題もクリアした満点の訳出のように分けて書かれているため、独学の受験生も利用しやすいです。

ポレポレ英文読解プロセス50の効率的な使用法とは?

本書の効率的な利用方法は、不明点がなくなるまで徹底的に全訳出したのちに、文法上の不明点がない文章を繰り返し音読することです。

筆者の西氏も本書の前段でこのように述べています。

★例題…例題は、読解の基本プロセスが自然と身につくように精密に配列してあります。1から順に全訳を作りながら進んでください。

★読解プロセス…本書のメインとなる部分、全て理解するまで繰り返し読んでください

★訳例…これを英文と見比べるという勉強法を取るのではなく、この程度に書ければいいだろうという一例として、あくまで参考資料として扱ってほしいと思います。

『ポレポレ英文読解プロセス50』本書の構成と利用法より一部抜粋

大切なことは英文の意味がわかることではなく、なぜそのような意味になるのかという裏側にある理由を学ぶことです。

西氏も述べていますが、英文と訳例を見比べる学習自体に大きな意味がないため、本書に限らず英文読解を学習する際には注意しましょう。

ポレポレ英文読解プロセス50のおすすめできる人は?

・英語の学力が偏差値66以上ある人
・志望校が早慶上智である人
・他の科目も学習しており時間的余裕がある人

本書は解説を理解できるよう口語であり、ライブ感を出す工夫がなされているため、難易度は高いもののよりハイレベルを目指す受験生に非常におすすめできます。

具体的には英語の偏差値66程度、志望校は早慶上智を目指す場合に利用しましょう。

GMARCH以下の大学が志望校である場合、本書の利用はオーバーワークになる可能性があるので、余程の場合を除き使用する必要はないでしょう。

本書利用の際の重要な点として、他の科目にも手が回っており英語に力を入れても余裕がある受験生が手を出すべきです教材という点です。

前述ですが、受験は総合力なので、英語が得意だからといって英語だけやり続けても合格できません。

他の科目とのバランスを見つつ利用を検討しましょう。

ポレポレ英文読解プロセス50のおすすめできない人は?

・英単語、英文法に抜け漏れがある人
・英語は得意であるが、他の科目に不安がある人

前述の内容と重なりますが、本書は非常に高難易度の教材であり、英語の基礎学力がある前提で書かれています。

例題1の問題から主語や動詞、前置詞や修飾部といった文法用語がひっきりなしに出てくる教材のため、英語の基本事項抜け漏れがある人は本書の利用を控えましょう。

英語の基本事項に不安がある人や、これから英語長文の学習をしようと考えている受験生は『英文読解入門基本はここだ!』という教材が非常に親切に書かれているため、おすすめできます。

ポレポレ英文読解プロセス50の後に進むべき教材を志望校別に紹介

本書は早慶上智レベルを目指す受験生が利用する教材のため、大東亜帝国、日東駒専、成成明國獨武、GMARCH志望の受験生は利用する必要はありません。

より基礎的な教材を徹底的に利用することが合格への近道であるため、背伸びをせずに現在利用している教材を再度復習しましょう。

早慶上智レベル(SS70程度)を志望している人

早慶上智志望の受験生の方にとっても本書は非常に難易度が高い教材のため、本書の後にさらにレベルをあげた教材を用いる必要はありません。

本書の利用によって難しい英文を正確に読み、設問に答える力が養成されているため、今後は志望大学の赤本を用いて各学部の傾向に沿った学習を行いましょう。

早慶上智の各大学各学部では全く毛色が違う問題が出題され、大学ごとの傾向等は殆どないと考えて良いでしょう。

例えば、早稲田大学では法学部では非常に文章量が多く抽象度の高い長文が出題され、さらには英作文の力も求められる入試形式のため、超長文を読み切る読解力に加え、自身の言葉で表現する作文力も要求されます。

一方で、同じく早稲田大学の商学部では500文字程度の文章を90分で5つ読む入試形式のため、素早く正確に読解する力が求められます。

このように同じ大学であっても要求される力が大きく異なってくるのが、早慶上智の入試の特徴と言えます。

書店で販売されている大学受験向けの学習参考書は特定の大学学部を目指すためではなく、幅広く学力を向上させるために書かれているため、各大学各学部の対策には赤本が欠かせません。

全ての学部に対応する英語力をつけることができれば勿論良いですが、受験生には限られた時間しかなく、前述のように各科目をバランスよく学習することが大切になるため、本書より難易度が高い読解教材を探すのではなく、入試に即した訓練をすることが大切ですね。

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