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【参考書解説5冊目】やっておきたい英語長文シリーズの効率的な使い方やメリットデメリットを解説します。

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英語長文は大学受験英語の核となる出題形式であり、難関大学になればなるほど英語長文の出題割合が多くなる傾向があるため、殆どの受験生にとっては避けては通れない道となっています。

今回は受験生にとっての壁となる英語長文を対策する上で非常に著名な問題集である『やっておきたい英語長文シリーズ』を解説することで、相性の良い問題集を選べるようサポートしたいと思います。

Let’s やっておきたい!

どんな英語長文問題集なの?

やっておきたい英語長文をまとめると以下の特徴になります。

1.難易度が分かれており、300語、500語、700語、1000語という4冊展開になっている。
2.問題形式が多岐にわたっており、選択式から記述式まで対策ができる。
3.解説が比較的淡白であり、英語を苦手とする受験生には不向きな教材。
4.音源等がないため復習がしやすい教材とは言えない。

『やっておきたい英語長文シリーズ』は非常に著名な問題集であるため、受験生の多くに愛され使用されているといって良いでしょう。

有名予備校である河合塾が出版している英語長文問題集であり、英語長文の内容に関しても非常に興味深い内容が多く出題され、全ての問題が入試問題からの抜粋でできてきます。

入試問題を利用して作問されているため難易度もある程度高く、初めて英語長文を学ぶ人はターゲットにされていない印象です。

選択問題や整序問題、記述問題まで様々な形式を対策することが可能です。

また、問題形式が多岐にわたっているので、選択問題を中心とする私立大学にも、記述問題を中心とする国公立大学にも対応が可能になっている問題集と言えるでしょう。

しかし一方で、多くの受験生が私立国立の両方を対策できるわけではなく、片方でもおろそかになってしまう場合が多発するのが受験勉強のあるあると言える中で、本書をさらさらと利用できる受験生はすくないのではと考えます。

また、300語、500語、700語、1000語と文章量別の分冊化がなされている点は非常に評価できつつも、最も難易度が低いとされる300語であってもある程度の難易度があり、大学入学共通テストレベルの英語長文を解くことができる受験生でないと消化不良に陥る可能性があります。

さらに1000語を扱う最難関の1冊に関しては非常に難易度が高いことで有名であり、多くの大学受験生にとってオーバーワークとなることが予想されます。

大学受験は1科目勝負ではなく、総合力勝負になるため余程余裕がある受験生でもなければ1000語まで扱うことはまずないでしょう。

効率的な使用法は?

本書の効率的な使用法は長文読解を行なった後の復習を徹底して行うことです。

多くの受験生は問題集を1度解いた後に解説を読み満足していることが多いですが、英語長文の学習をする上で解説を読み込むことだけでは十分とは言えません。

長文を読む中で不明瞭であった部分に関して品詞分解を行なった上で、1文1文ごとに理解できない部分を無くしていく必要があります。

この品詞分解に関しては文法上説明できない箇所がなくなるまで徹底して行うことが大切です。

 

1文ごとに文法上の理解が済んだのちに、文ごとの繋がりを理解する必要があります。

指示語である it , that , this が示す内容を正確に理解し、言い換えができるようにすることで文中の省略関係を正確に把握しましょう。

また、and , but などの接続詞や firstly , secondly , finally などの構造関係を把握することで文章を立体的に理解することも大切になります。

これらの理解を全ての文で行い、自分自身が他人に長文の内容を解説できるまで読み込むことで完成と言えるでしょう。

オススメできる人は?

記述問題が多い出題傾向の大学を志望している人

本書の特徴は様々な出題形式の問題が混在していることですが、特に多いのは記述問題の出題です。

「指示語の内容を〇〇字以内で書きなさい」、「〇〇の意味を説明しなさい」、のような出題形式の大学を志望する受験生にとっては、避けて通れない問題を対策する上で本シリーズはとても優れています。

記述問題に関しては対策をするための書籍が少ないこともあり、そういった対策が必要な場合は本書を利用しましょう。

ちなみに、こういった問題は国公立大学に多いですが、早稲田大学や慶應義塾大学をはじめとする難関私立大学であっても出題の数は多くありません。

むしろ私立大学を受験する場合は、内容一致問題や空所補充問題のような形式に慣れておく必要があります。

オススメできない人は?

英語の勉強に苦手意識がある人

前述の通り、本シリーズは難易度が高い上に解説は丁寧とは言えない問題集です。

文章の構造を正しく理解した上で回答できることが英語長文問題集を使う上でのゴールと考えると、解説が少ない本書はゴールまで自分でたどり着く一定程度の学力が要求されます。

文章を読解する上でのポイントはある程度は書かれているものの、SVOCや品詞などを細かく掘り下げてはいません。

曖昧に読んで曖昧に進むことは英語を勉強する上で意味がある行為とは言えないため、英語を苦手とする受験生や文法が曖昧な受験生は本シリーズに手を出すべきではないでしょう。

総合的な評価は?

『やっておきたい英語長文シリーズ』の評価は★3(5段階評価)とさせていただきます。

非常に著名な問題集なので使用している受験生が多い本書ですが、正直にいうと大きな強みがある問題集とは言えません。

解説の薄さ等を考えると相当に英語に自信がある受験生が数冊の英語長文問題集をやり尽くした上で、受験期の最後に扱う一冊であると言えます。

初版が2005年ということもあり、徐々に古典化している英語長文問題集よりも最新の解説が充実している英語長文問題集を先に選ぶ方が賢明でしょう。

しかし、内容の安定感や問題の選定を考えて良い一冊であることは否定できませんので、興味があれば一読してみるのも良いと思います。

辛口になりましたが以上です。

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