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    【難易度は?共通テストや関関同立も可能?】中堅私大古文演習の解説

    ・『中堅私大古文演習』の難易度を知りたい。
    ・『中堅私大古文演習』で共通テスト対策や関関同立の対策になるかを知りたい。

    この記事は上のような悩みを持った人に向けて書かれています。

    結論としては、『中堅私大古文演習』の難易度はタイトルに中堅と名前が付いていますが実際の難易度は高く、GMARCH、関関同立の古文にも対応しています。ただし、共通テストで出題される古文は私大の古文よりも文章が長いことが多いため、共通テスト対策で本書の利用を考えている人は、本書の後に共通テストの問題を何度も解き、慣れておくことをおすすめします。

    目次

    中堅私大古文演習の難易度と目標大学

    最初に『中堅私大古文演習』のメインとなるターゲット層を紹介します。

    本書はSS50〜SS65くらいの人古文初学者、上級者を除き効果的な問題集です。

    本書は古文読解の実践的な問題集のため、ある程度古文単語、古文常識、文法が身に付いている人でないと本書を解き進めることは難しいため、そうした人や古文初学者の人は本書の利用を控えるべきです。

    古文単語、古文常識、文法に不安がある人はまずはこれらの学習に取り組んだ後で本書に取り組みましょう。

    また、ターゲットとなる大学に関しては日東駒専〜MARCHまでの幅広い大学群に対応しています。

    本書のタイトルに中堅私大と付いていることから、難易度がやや簡単そうな響きをしていますが実際の本書の難易度は中堅私大のレベルではなく、日東駒専の古文であれば高得点、GMARCHの古文であれば合格点が取れるくらい難易度は高いため注意が必要です。

    中堅私大古文演習はどのような教材なのか?

    ・古文読解の実践的な問題集です。
    ・有名私立大学の入試問題から抜粋された24題が掲載されています。
    ・解説がとても丁寧な教材です。

    『中堅私大古文演習』目次

    本書は古文読解に取り組むことができる実践的な問題集となっており、全国の有名私立大学からの24題が抜粋されている教材のため、1題1題の文量はそう多くないものの、全体としてはまあまあなボリュームがあり、難易度もやや高めとなっています。

    古文の問題集は比較的解説が簡素であるものが多いですが、本書は本文、設問、解法のポイントについて非常に丁寧な解説があります。

    中堅私大古文演習の効率的な使用法とは?

    ・時間を計り何も見ずに実践形式で解く。
    ・間違えた問題は解法のポイントを確認し、解き直す。
    ・本文解釈にも目を通す。

    本書は入試を想定した、古文読解の実践的な問題集となるため、本番の入試を意識して取り組むことをおすすめします。

    1題にかける時間を20分程度で設定し、まずは何も見ずに問題に取り組みましょう。

    その後、間違えた問題や自信のなかった問題については設問の解法のポイントを確認し、なぜ間違ってしまったのかを確認し、正答へのポイントを押さえた上で必ず解き直すようにすることが大切です。

    また、本書は非常に解説が丁寧な問題集のため、出題された文章の本文解釈もあります。

    本文解釈を読むことで、それぞれの文をどのように訳すとスムーズに読解できるのかを知ることができる上、本書に出てきた本文は実際に私大で出題された文章のため、一度しっかりと本文解釈を読むことで今後の入試に活かされる時が来るかもしれません。

    問題を解き終えた後は本文解釈にも必ず目を通すようにしましょう。

    『中堅私大古文演習』内容1
    『中堅私大古文演習』内容2
    『中堅私大古文演習』内容3

    中堅私大古文演習のおすすめできる人は?

    ・実践形式で古文読解に取り組みたい人
    ・古文読解の演習量を確保したい人

    古文単語、古文常識、文法などの学習を既に終えていて、他の古文読解の参考書も読み終えた上で、これから実践形式で古文読解に取り組みたい人に本書はおすすめです。

    繰り返しになりますが、本書は24題のボリュームがあるため、古文読解の演習量を確保したい人にも最適です。

    中堅私大古文演習のおすすめできない人は?

    ・古文単語や文法に不安がある人
    ・古文読解の1冊目と考えている人

    古文単語や文法に不安がある人には本書はおすすめできません。

    繰り返しになりますが、本書は古文読解の実践問題集のため、古文単語や文法に不安がある状態で演習しても効果が薄く、さらに本書の設問には和歌の習字法などの細かい知識を問う問題もあるため歯が立たない可能性が高いです。

    急がば回れの精神でまずは古文単語、古文常識、文法を完璧にしたのちに読解の練習に入りましょう。

    古文読解の1冊めに本書を考えている人にも本書はあまりおすすめ出来ません。

    先ほど読解のためにはまずは古文単語、古文常識、文法の知識が必要と書きましたが、これらに加え、古文を読むための文法にや古文読解の方法についても学んでおくとさらに効果的です。

    本書の難易度は高いため、読解の2冊めとして取り組むようにしましょう。

    ただし、本書が古文読解の1冊めで8割以上の得点ができる人はそのまま本書を用いて問題ありません。

    古文を読むための文法を学べる参考書のおすすめは『マドンナ古文』さらに優しい参考書としては『富井の古文読解をはじめからていねいに』をおすすめします。

    中堅私大古文演習の後に進むべき教材を志望校別に紹介

    大東亜帝国の大学群ではほとんどの入試で古文を必要としません。

    一部の文学部では古文を必要とする可能性もあるため、志望大学、学部に古文が必要か確認をしておきましょう。

    大東亜帝国の大学群で古文が入試に課される人は以下の日東駒専レベル(SS55程度)が志望校を参照下さい。

    日東駒専レベル(SS55程度)が志望校

    日東駒専レベルの大学群を志望する人は本書の後に赤本を用いて過去問題演習に移行して問題ありません。

    この大学群の古文の入試は、古文の文中の主語を正確に補え、助動詞の識別ができると正答が可能な内容一致の設問が多く出題されます。

    本書を完璧にした人はそうした力が身に付いていると言えるため、本書の後は志望大学の赤本を用いて過去問題演習に取り組んで問題ありません。

    また、日東駒専の大学群を第一志望としていて、本書が難しい、読解の正答率がなかなか上がらない人は本書よりも短い文章が掲載されており、助動詞の設問が多い『古文上達基礎編 読解と演習45』に取り組むことをおすすめします。

    成成明國獨武(SS60程度)が志望校

    獨協大学の入試では古文が必要なく、武蔵大学の入試では現代文型か現代文+古文の入試形式のため獨協大学と武蔵大学を志望する人は注意が必要です。

    両大学を志望する人は併願先に古文を必要とする大学を検討するのかも考えておきましょう。

    大学名現代文古文
    成蹊大学ありあり
    成城大学ありあり
    明治学院大学ありあり
    獨協大学ありなし
    國學院大学ありあり
    武蔵大学あり選択式

    こちらの大学群で入試に古文が必要な人で本書を完璧にした人は古文の文中の主語を判別でき、助動詞の識別の力が付いていると言えるため、本書の後は志望校の過去問題演習に移行して問題ありません。

    こちらの大学群で出題される古文も日東駒専の大学群の入試難易度とあまり差異はなく、文中の主語が正確に補え、助動詞が識別できれば正答となる内容一致の問題が出題されることが多いため、本書の後は、志望大学の過去問題演習にもスムーズに移行できると言えます。

    こちらの大学群が第一志望で古文を得点源にしたい、他科目のカバーをしたい人は以下のGMARCHレベル(SS65程度)が志望校を参照下さい。

    GMARCHレベル(SS65程度)が志望校

    GMARCHの大学群を志望する人であっても本書の後に赤本を用いて過去問題演習に移行して問題ありません。

    ただし、本書の後にさらに古文読解の演習量を確保したい人や、GMARCHの古文で高得点を目指したい、古文を得点源にしたい人は本書の後に同じく河合から出版されている『「有名」私大古文演習』を用いて、より難易度の高い古文の読解と、演習量の確保をしておきましょう。

    一点注意としては、古文は国語の入試の一部のため科目の傾斜のない入試であっても、英語100点、国語100点、社会100点の300点の内、30点ほど、つまり全体の10%の割合になります。

    大学受験は総合力が求められる入試のため、他科目とのバランスや入試までの時間を逆算して計画を立てましょう。

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    早慶上智レベル(SS70程度)が志望校

    早慶上智を志望する人は前述の『「有名」私大古文演習』の後に、同シリーズの『首都圏「難関」私大古文演習』を用いてより高度な読解の練習を行いましょう。

    ただし、早稲田大学を志望する人は受験する学部によっては、擬古文と呼ばれる現代文と古文の融合問題、またその中に漢文の知識も複合される場合もあるため、過去問題研究により一層取り組む必要があります。

    早稲田大学を志望する人はできる限り志望学部の過去問題を入手し、可能な限り過去問研究に時間を費やしましょう。

    慶應義塾大学を志望する人は慶應義塾大学では古文や現代文の代わりに小論文が用いられるため、注意が必要です。

    古文や現代文の対策の代わりに、小論文の対策が必要となってきますが、慶應義塾大学を第一志望とする受験生の多くの併願候補となるGMARCHの大学では古文を用いることがほとんどのため、古文の学習にも抜からずに進めましょう。

    慶應義塾大学が第一志望でできる限り小論文対策に時間を割きたい、古文の勉強をしている時間はない、という人は入試に古文が科されない、法政大学のT方式や獨協大学、武蔵大学の現代文選択型などの方式で併願先を固めることも念頭に入れておきましょう。

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