「そもそも女子大学ってどうなんだろう?」
「何となく就職に強いってイメージがあるけど実際は?」
「女子大に進学するメリットとデメリットを知りたい!」
そんな方のために女子大についてのメリットやデメリットなどを簡単にまとめてみました。
女子大を志望の方や検討している人やはぜひ読んでみて下さいね!
参考になれば嬉しいです!
最初に
世界の大学の歴史を辿ってみると、元々ハーバード大学は男性しか入れなかったようです。
また、昔の日本においても、女性には勉学というよりもどちらかというと家事や料理といった花嫁修行が重視されており、元々女子学生の進学に前向きではなかったことは同様です。
江戸幕府が続き、鎖国の体制を取っていた日本にペリーが来航し、文明開花が起きる中で、日本に訪れたキリスト教の宣教師が日本の女子の大学進学の低さを知り、女子学生の大学進学に力を入れ、普及した背景もあります。
女子大のルーツを辿ってみると、女子学生の大学進学率の向上や、女性の地位向上、女性の社会進出を目指したルーツがあります。
ちなみに日本最初の女子大学は大学は東京女子高等師範学校(現お茶の水大学)になります。
[blogcard url=”https://www.ocha.ac.jp/”]女子大の特徴
男子学生がいない
当然ですが、名前の通り、女子大学なので男子学生がいません。
後述しますが、キャンパスに男子学生がいないことはメリットになる部分もデメリットになる部分もどちらもあります。
女子学生に人気の学部が多い
前述の通り、日本においては、キリスト教の宣教師が女子学生の進学や女子大学を広めた背景もあることから女子大にはミッション系、いわゆる語学系を学べる学部が多いことや、毎年女子学生に安定した人気のある、看護学部、管理栄養士を目指す栄養学部や服飾学部が多いことが特徴に挙げられます。
小規模である
当然ですが男子学生がいないため、大学の規模感が全体的に小規模であることが多いです。
実際に女子大の在籍学生の人数を比べてみると、日本最大数の学生が在籍する日本大学には73,829人の学生が在籍していますが、日本最大の女子大学である、兵庫県の武庫川女子大学の学生数は約1/9程度の8,418人しかいません。(2021年5月1日)
女子大のメリット
主体性が身につきやすい。
男子学生がいないため、女子学生の中から、リーダーの役割を担う機会が増えたり、女子学生だけで問題解決を行う必要があります。
そのため、女子大のキャンパスライフを通じてより共学の大学よりも主体性が身に付きやすい環境であると言えます。
キャンパスで男子学生の目が気になりにくい。
男子学生がキャンパスにいないため、キャンパスで男子学生の目を気にする必要がないので中にはすっぴん、ジャージといったラフな格好で登校する学生もいるようです。
サポートが手厚い
先述の通り、大学の規模が比較的小規模であり、在籍学生が女子学生しかいないことから、学生一人に対する教員の割合が高いことは非常に大きなメリットです。
一人の学生にかけられる時間も共学の大学に比べ多いため、色々な面で大学から手厚いサポートを受けられることが多いようです。
就職に強い
上記の通り、大学からのサポートが手厚いため就職活動の際には大学に大きく頼ることができます。
また就職活動の際には、企業の女性社員の割合や就職後に産休や育休が取りやすいかといった働きやすさなど、より女子学生が重視したい側面からのアドバイスも受けられることが良い点です。
さらに女子大の後輩たちに向けてOG訪問を取り入れていることも多く学生達にとっては非常に強い味方です。
実際にユニブプレスの引用データによると、400社実就職率でも全国的に女子大が上位に入っていることもあり、その実績から女子大の就職の強さが伺えます。
引用:ユニブプレス
イメージが良いこともある
冒頭にも記述していますが、女子大学出身=お嬢様=育ちがいいのイメージが世間一般的にはあるかと思います。
親御世代の方には、女子大出身というだけでいい意味でイメージアップの効果があるかもしれません。
女子大のデメリット
共学に比べ出会いが少ない
男子学生が少ないので共学の大学に比べるとやはり異性との出会いが少なくキャンパスライフに物足りない学生もいるようです。
そのため、異性との出会いや接点を求めて、他大学とのインカレサークルに参加したり、バイト先での出会いを大切にしている人が多くいる印象です。
全体的に盛り上がりに欠ける
先述の小規模なことに加え、多くの女子大学の学祭への参加にはチケットが必要なところも多く、大学関係者以外の参加のハードルが高く、女子大単体のイベントである学祭ではなかなか盛り上がりに欠けるという話も聞きます。
力仕事が大変
男子学生がいないので重いものを運んだり、学祭などで大きなものを設営するといった力仕事の際には非常に苦労するようです。
女子大御三家とはどんな大学?
また、女子大の中でも
津田塾大学、日本女子大、東京女子大学
の3つの東京にある女子大を総称して
女子大御三家と呼びます。
他の女子大学に比べて偏差値や入試難易度も高く、毎年人気で高倍率であることが特徴です。
簡単に女子大御三家についても簡単にまとめてみました!
津田塾大学
引用:津田塾大学公式HP
津田塾大学はどんな大学?
設立者の名前はご存知の方も多いかと思います。
大学名にも付いているように日本の女子教育であり、女性の地位向上のパイオニアである津田梅子が設立した大学です!
1900年に設立された、女子英学塾が前身となる大学で、昔は”女の東大”とも呼ばれる今以上の偏差値を誇る大学でした。
実は設立者の津田梅子は日本初の女子留学生です。
こうした歴史背景からも英文学科や国際系の学科が看板学部になります。
津田塾大学へのアクセス
キャンパスは小平と千駄ヶ谷にあり、総合政策学部のみ千駄ヶ谷での履修になります。
小平は都心から電車で約30分程離れていることもあり、やや郊外に位置します。
都心のど真ん中でキラキラしたキャンパスライフを望んでいる方にはややイメージが異なるかと思います。
勝手な印象として、大人しめの女子大学が多い印象です。
こちらも、津田梅子設立の背景から、キャンパスの中にはチャペルがあります!
津田塾大学の学部
津田塾大学には2つの学部があり、入試難易度が異なります。
参考までに入試難易度の目安は以下の通りです。
学部 | 偏差値 |
---|---|
学芸学部 | 47.5〜55.0 |
総合政策学部 | 57.5 |
日本女子大学
引用:日本女子大学公式HP
日本女子大学はどんな大学?
成瀬仁蔵が創始者にあたる大学で、今年の4月に設立120年を迎えた大学です。
私立女子大学で唯一の理学部を有する大学になります。
付属が幼稚園からあり、幼稚園から大学院までの一貫教育も一つの特徴です。
日本女子大学へのアクセス
キャンパスは目白にあります。
山手線の目白駅、東西線の早稲田駅、有楽町線の護国寺駅のちょうど中間にあり、都心にある大学です。
キャンパスが近いことから学生同士、早稲田大の学生とも比較的交流を多く持つ方も多い印象です。
また、元々は西生田にもキャンパスもあり、人間社会学部はこちらのキャンパスでしたが、21年4月に目白キャンパスに移転となりました!
日本女子大学の学部
日本女子大学には4つの学部があり入試難易度が異なります。
参考までに入試難易度の目安は以下の通りです。
学部 | 偏差値 |
---|---|
家政学部 | 52.5〜62.5 |
文学部 | 52.5〜57.5 |
人間社会学部 | 52.5〜60.0 |
理学部 | 47.5〜52.5 |
東京女子大学
引用:東京女子大学公式HP
東京女子大学はどんな大学?
初めて名前だけ聞くと東大の女子大?と思われますが、私立女子大です。
初代学長は新戸部稲造です。
東京女子大学は学部が現代教養学部のみの一学部しかないことが特徴です。
東京女子大学へのアクセス
住みたい町No1の中央線、吉祥寺にある大学です。
が、実際にはお隣、西荻窪寄りの場所にある大学です。
吉祥寺からは歩くと25分くらい、西荻窪からは10分くらい歩きます。
西荻窪からも吉祥寺からもバスが出ているので駅からは遠いものの、交通の便はいいです。
東大の駒場キャンパス、本郷キャンパスからの中間にあることもあり、昔からインカレサークルなどで東大と接点があり、仲がいい女子大になります。
ちなみに西荻窪には東京女子大と吉祥女学院があるので女子学校のイメージもあるこじんまりとした駅です。
また、東京女子大学前のケーキ屋さんアテスウェイは全国No1の呼び声も多く、モンブランが人気で、お店はいつも混んでいます。
キャンパスはとても綺麗で、有名歌手グループのPVで用いられていたり、ドラマの撮影に使われることもありました!
東京女子大学の学部
東京女子大学は学部が現代教養学部のみしかありません。
入試難易度の目安は以下の通りです。
学部 | 偏差値 |
---|---|
現代教養学部 | 45.0〜57.5 |
女子大の珍事件
大学受験の珍事件として、1975年に津田塾大学で替え玉受験がありました。
女子受験生に扮し、何と本人の代わりにお父さんが女装して受験をしていました。
「100歩譲ってお母さんが本人の代わりに受験するならまだしも、まさかのお父さんが替え玉受験に。
女装に自信があったのでしょうか。
念の為ですが、もちろん替え玉受験は犯罪ですので、絶対にダメですよ!」
最後に
いかがでしたか?
今回は女子大学の特徴やメリット、デメリットについて簡単にまとめてみました!
小規模であるゆえのメリットや、男子学生がいないことでのメリット、デメリットがありますね!
19才〜22才の社会に出る準備をする大学生活の中で男性に頼らない自立した女性として成長できる可能性が大いにある良いことですね!
女子大学を検討される方の参考になれば幸いです。