・『古文単語ゴロゴの種類が多く違いを知りたい』
・『古文単語ゴロゴのプレミアム版や最新版とは?』
・『古文単語ゴロゴの効果的な使い方を知りたい』
この記事は上のような悩みを持った人に向けて書かれています。
結論としては、『古文単語ゴロゴ』は一部単語にイラストがあります。『古文単語ゴロゴ』には音声読みあげのCDが付属しているもの、コンパクトになった『ゴロゴ手帖』、全ての単語にイラストが掲載されたプレミアム版、またそのイラストが半分以上刷新された『新・ゴロゴ古文単語』があります。これから購入を検討している人は『新・ゴロゴ古文単語』を選んで問題ありません。語呂とイラストを用いて古文単語を暗記する単語帳ですので、時間をかけず早期1周することをおすすめします。
古文単語ゴロゴの難易度と目標大学
最初に『古文単語ゴロゴ』のメインとなるターゲット層を紹介します。
ターゲットとなる大学に関しては本書は大東亜帝国、日東駒専、成成明獨國武、早慶上智までの全ての大学に対応しています。
本書は大学受験で出題される古文単語はほぼ網羅できる単語帳のため、(本書の著者曰く、大学入試古文単語の95%をカバーしているとのことです。)本書の後に他の古文単語帳を用いて学習する必要性は少ないです。
本書の後は他の古文単語帳を用いるのではなく、古文の得点に必要な古文常識や、文法、読解の練習などに取り組みましょう。
古文単語ゴロゴはどのような教材なのか?
・古文単語を語呂とイラストで覚える唯一のユニークな古文単語帳です。
・565の古文単語が掲載されており、ボリュームがあります。
・人気のため、バリエーション多い単語帳です。
まず、本書の最大の特長である古文単語を語呂とイラストで覚える点について解説します。
古文単語を暗記することが苦手な人は、古文単語が現代用語に使わない古文単語(あさまし=驚き、呆れる)や、現代用語と同じ単語だが、意味が異なる古文単語(愛し(かなし)=悲しいではなく、愛おしい)、意味が複数ある古文単語(ゆゆし=とてもの意味で英語で言うところのvery)の3種類があり暗記に抵抗があることが多いです。
本書は語呂を用いることでその抵抗感を減らすことができ、効率良く古文単語を暗記していける単語帳となっています。
また、語呂に加え語呂のイメージを手助けするイラストもあるため、非常に暗記し易いと言えます。
中にはなかなか際どい語呂やイラストもあるため、嫌悪感を抱く人もいるかもしれませんが、その一方で、それほど印象に残りやすく暗記しやすいとも思ってください。
二つ目の特長としては、掲載の古文単語数がとても多いことが挙げられます。
本書のタイトルにもある通り、本書には565の古文単語帳が掲載されています。
世代ではない人が多いと思うので、念の為解説しておきますが表紙の男性は狙撃手のデューク東郷(愛称ゴルゴ13)です。
本書のタイトルは565の古文単語が掲載されていることと、ゴルゴ13の両方にかけて名付けられています。
他の古文単語帳の掲載古文単語数は300単語前後のことが多いため、比較すると『古文単語ゴロゴ』がいかにボリューミーかが伺えます。
最後の特徴として『古文単語ゴロゴ』は毎年人気の古文単語帳のためバリエーションが多くことが挙げられます。
通常の『古文単語ゴロゴ』に音声CDが付属しているものや、コンパクト版の『ゴロゴ手帖』全ての単語にイラストが付いた『古文単語ゴロゴプレミアム+』また、そのイラストが半分以上刷新された『新・ゴロゴ単語』があるため、自分の好みにあったものを選びましょう。
特にこだわりがない人は一番最後に販売された『新・ゴロゴ単語』を選んでしまって問題ありません。
古文単語ゴロゴの効率的な使用法とは?
・時間をかけず、できるだけ短期間で一周する。
・その後、完璧になるまで何度も繰り返す。
本書の効率的な使用法はまず、短期集中で一周を終えてしまうことをおすすめします。
本書の中の記載では、入試に出る古文単語168は3日、残りの397語は1週間で1周することをおすすめされています。
本書の最大の特徴である語呂を用いて暗記していくスタイルを活かすためにも短期間で本書を1周し、その後は本書が完璧になるまで繰り返しましょう。
古文単語ゴロゴのおすすめできる人は?
古文単語の暗記に抵抗がある、古文が苦手といった人に本書はとてもおすすめです。
古文単語の語源や古文単語の成り立ちから正統派の暗記しようとすると古文が苦手な人はより古文が嫌いになってしまう可能性もあります。
細かいことや一旦は気にせずに語呂を用いてどんどん覚えていきましょう。
また、受験まで時間がない、古文の勉強にかける時間の捻出が難しい人にとっても本書はおすすめです。
こういった人も深いことは気にせずに語呂を用いて古文単語をどんどん覚えてしまえば、本書は非常に費用対効果が高いと言えます。
古文単語ゴロゴのおすすめできない人は?
繰り返しになりますが、『古文単語ゴロゴ』は語呂とイラストを用いて古文単語を覚える単語帳となっています。
はかばかし=墓(はか)場で貸し(かし)借り、しっかりしている。
とやや強引な語呂もあり、語源とも関係ないため、単語を王道の暗記方法である、語源から覚えたい人や単語の他の意味も一緒に覚えたい人にとっては、ゴロが邪魔になる可能性が高いです。
そうした人にとっては本書はおすすめできません。
また、本書のゴロの中には受験生の暗記を手助けするために、インパクトに残りやすい性的表現もあります。
本書の中に作者が下記の通り記載しているため性的表現が苦手な人は使用を避けた方がいいでしょう。
「Hゴロはかなり強烈ですが、生徒からの強い要望(ホンマよ)もあって可能な限り収録しました。
『古文単語ゴロゴ』
下ネタ系が嫌いな人は本当にすみません。」
古文単語ゴロゴの後に進むべき教材を志望校別に紹介
大東亜帝国レベル(SS50)が志望校
大東亜帝国の大学群を志望している方は注意です。
大東亜帝国の国語の入試では現代文のみの入試で古文が不必要な可能性が高いです。
ただし、一部の文学部では出題される可能性もあるので自身の志望大学や学部に古文が必要か確認しておきましょう。
日東駒専レベル(SS55程度)が志望校
日東駒専の大学群では国語の入試科目に古文が出題されることがほとんどです。
本書が完璧になれば、古文単語については他の単語帳を用いる必要はないため、その後は古文常識について学ぶことができる『マドンナ古文常識』を用いて読解に必要な古文常識の学習に移行しましょう。
その後、『マドンナ古文』で古典文法の学習に進むことをおすすめします。
古典文法の学習の後は読解の演習に進みましょう。
おすすめ古文読解の参考書は河合より出版されている『中堅私大古文』になります。
成成明國獨武レベル(SS60程度)が志望校
成成明國獨武の大学群を志望する方は注意が必要です。
この大学群では入試科目に古文が課される大学や形式とそうでないものがあります。
大学名 | 現代文 | 古文 |
---|---|---|
成蹊大学 | あり | あり |
成城大学 | あり | あり |
明治学院大学 | あり | あり |
獨協大学 | あり | なし |
國學院大学 | あり | あり |
武蔵大学 | あり | 選択式 |
自身の志望大学や入試方式で古文が必要になるか確認しておきましょう。
入試で古文が出題される方は以下のGMARCHを志望している人を参照下さい。
GMARCHレベル(SS65程度)が志望校
GMARCHを志望する人であっても、本書が完璧になった後に、本書の他に古文単語帳を用いて古文単語の学習をする必要はありません。
前述の『マドンナ古文常識217』や『マドンナ古文』で古文常識や古典文法を学習した後、『中堅私大古文演習』、さらに演習量を確保したい人はその後、同シリーズである『「有名」私大古文演習』で日東駒専よりも難易度の高い読解練習を行いましょう。
早慶上智レベル(SS70程度)が志望校
早慶上智を志望する人であっても、本書の後に他の古文単語帳を用いる必要はないと言えます。
前述の『「有名」私大古文演習』の後に、同シリーズの『首都圏「難関」私大古文演習』を用いてより高度な読解の練習を行いましょう。
ただし、早稲田大学を志望する人は受験する学部によっては、擬古文と呼ばれる現代文と古文の融合問題、またその中に漢文の知識も複合される場合もあるため、過去問題研究により一層取り組む必要があります。
慶應義塾大学を志望する人は慶應義塾大学では古文や現代文の代わりに小論文が用いられるため、小論文の対策に重点を置いて学習を進めましょう。
ただし、慶應義塾大学を第一志望とする受験生の多くの併願候補となるGMARCHの大学では古文を用いることがほとんどのため、古文の学習にも抜からずに進めましょう。