今回は偏差値が低くても勉強できるシリーズの一まとめとして、赤本の使用方法について解説をしていきたいと思います。
大学入試もそろそろ正念場になってきまして、今後は各個別の大学の過去問(通称:赤本)を用いて入試対策を具体的に行ってくる時期になります。
学校や塾でも「赤本対策に力を入れましょう」と言われますが、実際に何を行えば良いかを具体的に明示されることは少なく感じます。
今回の記事では赤本をどのように使うと効果的であるかを解説することで、皆さんの志望校合格を少しでも援護できたらと思います。
そもそもなぜ赤本を使うのか?
赤本の効率的な使い方を伝える前に、そもそもなぜ赤本を使うのかを考えてみます。
少々面倒ではありますが、これまでの記事でも述べているように行動には理由があります。
理由をわからない状態で行動することは、効果を最大化させるための阻害要因になってしまいます。
大学入試は大学ごとに入試問題を作っているため、大学ごとに傾向が異なります。
入試傾向については当ブログ内の大学分析において全国約40校・約150学部の詳細を掲載しておりますので、以下のリンクから自分の志望校を確認してみていただけると助かります。
[blogcard url=”https://manabu.biz/university/”]今回は全国でも有数の人気大学である明治大学を例にしてみましょう。
上記の画像は明治大学法学部の英語の問題を分析した内容になりますが、一目でわかる内容としては文法問題の出題がないということがわかります。
長文問題の出題割合が多い大学入試の中でも文法問題が一切でないということは珍しい例です。
例えば、明治大学法学部を第一志望にしている場合は文法の学習に力を入れるのではなく、長文問題の演習に力を入れるのが効率的であることがわかります。
赤本を使用する目的というのはこの大学ごとの入試傾向を知るためになります。
よく受験生が間違ってしまうので赤本を最後の実力だ飯のために残しておくというパターンですが、これでは赤本の目的を達することはできません。
赤本の効率的な使い方とは
大学の入試傾向がわかったら次は傾向に合わせた対策になります。
受ける大学の傾向を熟知してその傾向に合わせた勉強をすることが最も効率的な勉強法になります。
上記の画像のように、自分が赤本を解くなかでどういった箇所に課題があるのかを分析することが大切になります。
多くの受験生は赤本を解く段階になると、赤本だけを解いている様子があります。
しかし、赤本というのはあくまで傾向を知り苦手を分析するための行動であって、赤本だけで成長するわけではありません。
上の例であれば、
長文が読めないのか、
長文は読めるけど問題が解けないのか、
によっても対策は異なります。
前者であれば解釈の勉強を正確にするべきです。
後者であれば長文読解の問題集を扱うべきですね。
そして、問題集を扱った後にまた赤本に戻るという流れになります。
赤本だけで終わってもNGですし、問題集だけをやっていてもNGということですね。
入試の範囲というのは無限に見えて有限なので一つ一つ片付けていけば全てを網羅することができます。
果てしない道のりではありますが、根気よくいきましょう。
受験校を選ぶ際の注意
最後に赤本とは少しずれてしまいますが、赤本の使用方法と志望校の選び方には密接な関係があります。
今回はすこし具体的な例をあげてみましょう。
明治大学はMARCHと呼ばれる関東の私立大学ですが、併願校として中央大学などが人気になります。
しかし、これは少し危険な併願校選びかもしれません。
当ブログでの分析によると、明治大学法学部と中央大学法学部の入試傾向類似率は20.4%になります。
明治大学法学部が長文読解が中心だったのに対し、中央大学法学部は長文だけでなく英作文や文法の問題も多々出題します。
同じ法学部といっても入試問題の傾向は大きく異なるため、上記の2大学を併願するためにはよほど横断的な英語力を求められ、英語にかける時間が多く要求されてしまいます。
入試は時間との戦いでもあるため、国語や社会などの科目に苦手意識がある受験生は受験校を選ぶ際には注意が必要になります。
それぞれの学部のページに類似度top5を掲載してありますので、受験校選びの参考にしてみてください。
まとめ
大学入試では赤本の効率的な使用が合否を分けることになります。
鉄則は、赤本で傾向を知り、問題集で力をつけるというながれです。
決して、赤本だけを解いていたり、いつまでも赤本に取り組まないという失敗をしないように気をつけましょう。
最初は解けなくても、力をつければ徐々に点数も向上するので臆せず取り組みましょう!
皆さんの受験を応援しております。