【レベルや使い方は?】マドンナ古文単語230の解説

・『マドンナ古文単語230』のレベルを知りたい。
・『マドンナ古文単語230』の効果的な使い方を知りたい。

この記事は上のような悩みを持った人に向けて書かれています。

結論としては、『マドンナ古文単語230』は古文学習の初心者〜SS60くらいの人までのレベルの参考書となっています。GMARCH以上の大学を志望する人にはやや物足りなく、十分とは言えません。効果的な使い方としては掲載されている重要語を一問一答形式で単調に暗記するのではなく、各重要語の語源や暗記のコツ、例文を用いて暗記することで効果的に本書を活用できます。

目次

マドンナ古文単語230の難易度と目標大学

最初に『マドンナ古文単語230』のメインとなるターゲット層を紹介します。

『マドンナ古文単語230』は今までに古文を勉強したことがない人やSS49〜SS59くらいの人であっても取り組むことができる単語帳となっており、本格的に古文単語を勉強する上で古文単語帳の1冊目として利用しても問題ありません。

また、ターゲットとなる大学に関しては大東亜帝国〜成成明國独武までの大学群に対応していると言えます。

GMARCHや早慶上智志望者であっても本書で古文単語はある程度はカバーできますが、時間に余裕がある人や志望大学の過去問に取り組んだ上で、分からない古文単語が多く悩んでいる人は本書よりも掲載語が多い古文単語帳を用いて語彙の幅を広げておくおすすめです。

ただし、入試に課される国語の中で古文が占める割合はトータルで考えると高いとは言えません。

他科目の学習の進捗状況なども鑑みてバランスよく学習しましょう。

マドンナ古文単語230はどのような教材なのか?

・人気のマドンナシリーズの単語帳です。
・読解の上で必要な最低限の古文単語を学ぶことができます。
・古文単語の暗記の負担軽減をする工夫がされています。

『マドンナ古文単語230』もくじ

本書は元東進予備校でマドンナ講師として有名な荻野氏によって書かれた古文単語帳になります。

毎年受験生に人気のシリーズとなっており、マドンナシリーズは本書の他に古文常識や古典文法についての教材もあります。

本単語帳の中で荻野氏が以下のように述べている通り、本書が自分に合っていると感じた人はマドンナシリーズを活用し、古文を勉強することをおすすめします。

なお、本書には「敬語」と「古文常識」は含まれていません。
敬語は表紙裏の『敬語一覧』を、古文常識は姉妹書『マドンナ古文常識217』を参照してください。
引用:『マドンナ古文単語230』

本書は古文読解の上で必要な必要最低限の覚えておきたい単語を重要単語として掲載しており、その結果、非常にコンパクトにまとまっています。

荻野氏は古文単語の中でも重要単語を本書の中で・現代では全く使わない語・現代でも使うが意味が違う語・現代でも使うが受験生世代では死語の3種類としています。

また、本書の特徴として古文単語の暗記の負担を軽減する工夫がいくつもあることが挙げられます。

掲載されている最初の古文単語の語群は、すぐに得点できる一発必答語37とある通り、暗記してしまえば速攻性のあるものを置くおことでモチベーションにつなげようとする工夫や、それぞれの古文単語に語源や暗記のコツも掲載されており受験生の暗記の負担を減らす工夫があります。

また、各単語については、その単語が使われている例文も掲載されており、重要語以外の部分はあえて現代語で書かれているため、重要語以外の古文単語の意味が分からないというストレスもありません。

さらに本書には単語の暗記カードも付属しているため、電車の移動時間や、就寝前のベッドの上でのスキマの時間を使って、単語帳を開かなくても勉強することができるようにもなっています。

マドンナ古文単語230の効率的な使用法とは?

・見出し語を覚える
・例文で確認する
・暗記カードも活用する

『マドンナ古文単語230』内容

本書の効果的な使用方法としては、まずは見出し語を覚えましょう。

この際に、古文単語を一問一答形式で単調に暗記していては、記憶に残りにくく、ド忘れしてしまう可能性もあります。

見出し語を暗記する際はその語の語源や、暗記のコツを一緒に押さえた上で暗記していきましょう。

また、各重用語にはその重用語が用いられた例文もあるため、内容を確認しましょう。

前述の通り、この例文は重用語以外は現代用語で書かれているため、非常に暗記しやすいものとなっています。

最後の仕上げとして、付属している重用語の暗記カードを用いて、なかなか覚えられない重用語は何度も目にするようにしましょう。

マドンナ古文単語230のおすすめできる人は?

・古文単語帳の1冊目として考えている人
・古文単語にあまり時間をかけたくない人

前述の通り、本書に掲載されている古文単語は230語しかなくボリュームは少なめです。

そのため、本書を古文単語帳の1冊目として考えている人や、入試まであまり時間がない人、他科目との兼ね合いで古文単語にあまり時間をかけたくない人にはとてもおすすめできる単語帳となっています。

本書の掲載語数が少ないと言えど、大学入試の古文に必要最低限の古文単語は掲載されているため、ボリュームが心配な人であっても、まずは本書で古文単語を暗記することをおすすめします。

マドンナ古文単語230のおすすめできない人は?

・古文単語帳の2冊目として考えている人
・多くの古文単語を暗記したい人

前述の通り、本書はボリュームが多いとは言えないため、古文単語帳の2冊目以降として本書を考えている人や、古文単語に厚みを持たせたい人、ボリュームを求める人にはおすすめできません。

本書を含め、市販されている多くの古文単語帳は200〜300程度の古文単語が掲載されているものが多いため、はじめからボリュームがある古文単語帳でしっかりと学習をしていきたい人や、2冊目の古文単語帳を考えている人は本書ではなく、500語以上古文単語が掲載されている古文単語帳を用いて学習することをおすすめします。

ちなみに古文単語数が500語以上収録されているものだと『古文単語ゴロゴ』などが有名です。

マドンナ古文単語230の後に進むべき教材を志望校別に紹介

大東亜帝国レベル(SS50)が志望校

大東亜帝国の大学群の個別入試において、国語では古文が課されることはあまりなく、現代文のみが入試に課されることが多いため、この大学群を第一志望で考えている人は注意が必要です。

自身の志望大学、学部に古文が入試に課されるかを確認しておきましょう。

一方、その反面でこの大学群の入試の多くは英語と現代文の2教科入試となることが多いため、英語はもちろん、現代文の得点力が入試の合否に大きく関わると言えます。

話は逸れますが、大東亜帝国の大学群を目指す上でおすすめの現代文の参考書についても書いていますので、興味のある人は読んでみて下さい。

大東亜帝国の大学群で古文が必要な人は以下の日東駒専レベル(SS55程度)が志望校を参照下さい。

日東駒専レベル(SS55程度)が志望校

日東駒専の大学群の古文の入試では古文の語彙については本書で十分と言えます。

本書を完璧に暗記し終えた後はその後志望大学の各問題に取り組んで大丈夫です。

ただし、古文常識や古典文法の学習にまだ取り組んでいない人は当然ですが、これらの学習に取り組みましょう。

成成明國獨武レベル(SS60程度)が志望校

成成明國獨武の大学群では国語の入試で古文が課される大学と課されない大学に分かれます。

自分の志望大学、学部に古文が必要かを確認しましょう。

大学名現代文古文
成蹊大学ありあり
成城大学ありあり
明治学院大学ありあり
獨協大学ありなし
國學院大学ありあり
武蔵大学あり選択式

この大学群のレベルであっても本書で古文単語は十分と言えます。

古文常識や古典文法の学習をまだ行っていない人は先にそれらの学習を行い、既に学習を終えている人は志望大学の入試問題に取り組んでみましょう。

志望大学の入試問題に取り組んだ上で、分からない単語が多く、古文単語に不安がある人は下のGMARCH(SS65程度)が志望校を参照下さい。

GMARCHレベル(SS65程度)が志望校

GMARCHを志望する人は本書だけでは古文単語が十分とは言えません。

GMARCHの大学群の古文をは日東駒専の古文よりもより多くの語彙が必要です。

本書が完璧になった人は古文読解をする上での基本の単語については十分な知識があると言えるため、本書の後は『古文単語FORMULA600』や『GROUP(グループ)30で覚える古文単語600』を用いて古文単語の知識をさらに重厚なものにしましょう。

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早慶上智レベル(SS70程度)が志望校

早慶上智を志望する人であっても、前述の『古文単語FORMULA600』や『GROUP(グループ)30で覚える古文単語600』の後に古文単語帳に取り組む必要はありません。

上記どちらかの古文単語帳を完璧にした後は、志望大学、学部の入試問題に取り組みましょう。

慶應義塾大学については国語の入試の代わりに小論文が必要となるため、その点に注意しましょう。

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