・帝京大学の難易度、入試傾向、就職先などの情報が知りたい。
・帝京大学でおすすめの学部はどこ?
・帝京大学を受験する場合のおすすめの大学はどこ?
この記事は、そんな疑問を持つ方に向けて書いています。
結論としては、帝京大学の偏差値は医学部が突出しているもののその他の学部は中堅私立の偏差値となっています。主な就職先としては教員・警察官・帝京附属の大学病院・薬局などが挙げられ、その他は一般企業への就職となっています。ただし、帝京大学からの有名企業就職率はノーデータとなっているため、帝京大学から有名企業へ就職するにはなかなか厳しい状況があります。帝京大学のおすすめの学部は教員輩出数の多い教育学部・開学当初からあり、講師の2割強が実務出身講師で形成されている経済学部・ワンキャンパスでチーム医療を学べる医療系統の学部がおすすめです。帝京大学の教育学部を検討している場合、同じく小学校教員の輩出数が多い明星大学を併願校の候補としておすすめします。
有名企業就職率 | |
---|---|
0% | |
大学偏差値 | |
56.8pt | |
立地力 | |
515.3pt | |
講師1人あたり学生数 | |
6.4名 | |
学生数 | |
21495名 | |
学部数 | |
10個 |
実際に帝京大学に行ってみた!
帝京大学には東京に3つ、栃木・福岡に1ずつキャンパスがあり全国に合計5つのキャンパスがあり、一番多い学生達が通う八王子キャンパス・附属病院の隣で医療系学部が集結した板橋キャンパス・社会人向け公開講義がある霞ヶ関キャンパスがあり、栃木に宇都宮キャンパス、福岡に福岡キャンパスを持っています。
東京の八王子キャンパスは新宿から京王線で30分ほどの高幡不動駅or聖蹟桜ヶ丘駅からバスで15分ほどの場所に位置しています。
帝京大学の八王子キャンパスは最寄り駅からは徒歩では厳しい印象で、学生達はバスか原付を利用している学生が多い印象でした。
帝京大学の八王子キャンパスやグラウンドは広々しており、ソラティオはインパクトがありました!
帝京大学はどんな大学?
帝京大学は元々は帝京商業学校であったルーツを持つ1966年に文学部と経済学部から始まった大学です。
帝京大学の規模は大きく、在籍の学生数は2万人を越え、学部・学科は10学部33学科からなる国内でも数少ない大型の総合大学となります。
大学の認知度は大東亜帝国(大東文化大学・東海大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学)の大学群で括られることやキャンパスが栃木県や福岡さらには帝京の名前を冠した関連グループの学校が全校にあり、全国的に高いと言えます。
偏差値としては医学部が突出していますが、医学部を除くとおおむね中堅の私立大学の偏差値と言えます。
帝京大学のイメージとしてはお金持ちの大学を持つ人もいるかもしれません。
以下は2022年3月度の決算発表に基づく総資産が多い大学のランキングになります。
順位 | 大学名 | 総資産(億円) |
---|---|---|
1 | 日本大学 | 7,784.0 |
2 | 帝京大学 | 6,224.1 |
3 | 慶應義塾 | 4,757.5 |
内部生を慶應ボーイと呼ぶお坊っちゃま校として知られる慶應義塾を押さえ、全国の私立大学で2位に位置することからも帝京大学の資金力の高さが伺えます。
また、帝京大学は2万人を超える学生数を抱えながらも、講師1人当たりの学生数は低い数値となっており、面倒見が良く、手厚い大学と言えるでしょう。
ここまでは帝京大学のポジティブな面を多く挙げてきましたが、ネガティブな面もあります。
ネガティブな面としては八王子キャンパスの立地と有名企業への就職率が挙げられます。
先述の通り、帝京大学生の一番多くの学生が集う八王子キャンパスの立地が良いとは言えません。
八王子キャンパスまでは最寄り駅である聖蹟桜ヶ丘駅や高幡不動駅までは新宿から30分程かかり、さらに最寄り駅からはバスで15分程の場所に位置しているため、都心に出るには一苦労です。
さらに有名企業就職率はノーデータとなっており、帝京大学卒業後に有名企業へ入社することはなかなかハードルが高く、有名企業へ就職するには個人の努力に大きく委ねられると言えるでしょう。
帝京大学の入試傾向は?
帝京大学の英語の共通問題は大問4題で構成されています。
大問1の長文問題は必答問題、大問2〜4は選択問題で3題中2題を選択して解答する形式となっており、長文問題の難易度・量は共に標準的なレベルの文章と言えます。
大問2〜4の選択問題については、長文内空所補充や語彙・文法問題や会話文など様々なパターンから出題されます。
語彙・文法問題については、基本的な英文法の知識や語彙の知識が求められるため、ネクステージやスクランブルといった英文法の問題集を用いて暗記しておけば、確実に点数を取ることが可能と言えます。
帝京大学の就職先は?
帝京大学卒業後の就職先の特徴としては冒頭の教員・帝京大学附属病院・薬局・警察官への道に進むことが多いようです。
この結果は帝京大学に教育学部・医学部・薬学部・医療技術学部の学部があることが起因していると言えます。
その他の主な就職先としては一般企業への就職が続いています。
先ほどの通り、帝京大学からの有名企業就職率はノーデータとなっており、有名企業への就職を検討する学生には厳しい状況であると言えます。
そのため、帝京大学から有名企業への就職は個人の努力に大きく委ねられていると言えるでしょう。
帝京大学でおすすめの学びは?
※帝京大学には医学部を含む医療系統の学部がありますが、特殊な学部のため参考程度に記述します。
帝京大学でおすすめの学部は教員輩出数の多い教育学部と開学当初からある歴史の古い経済学部をおすすめしたいと思います。
帝京大学の教育学部は教育文化学科・初等教育学科の2つの学科からなり、初等教育学科は初等教育コース・こども教育コースの2つのコースに分かれます。
帝京大学の教育学部初等教育学科から小学校教員の道に進む学生は多く、小学校教員の輩出数は全国の国公私立大学の中でも以下の順位となっています。
順位 | 大学 | 人数 |
---|---|---|
1位 | 愛知教育大学(国立) | 309名 |
2位 | 福岡教育大学(国立) | 300名 |
3位 | 北海道教育大学(国立) | 252名 |
4位 | 文教大学(私立) | 251名 |
5位 | 玉川大学(私立) | 222名 |
6位 | 岐阜聖徳学園大学(私立) | 217名 |
7位 | 東京学芸大学(国立) | 217名 |
8位 | 明星大学(私立) | 165名 |
9位 | 白鴎大学(私立) | 149名 |
10位 | 千葉大学(国立) | 142名 |
11 位 | 帝京大学(私立) | 130名 |
教育学部の特徴としては、現代教育課題系科目と呼ばれる、環境と人間・市民生活と社会・命と心・多言語&多文化の4つの領域について学べることや、資金力を活かし、大学内に幼稚園や保育所を模倣した保育実習室、また、農業体験ができる畑が整っている環境が挙げられます。
さらに、大学の隣には付属校である帝京大学小学校が隣接しているため、附属小学校で授業参観やインターンシップが実施されます。
加えて、キャンパス外の活動では、八王子・多摩・日野市の児童に「理科」「器械運動」「水泳」「バスケットボール」「書道」を指導する「帝京Sキッズクラブ」へも参加することができます。
キャンパス内では充実した環境で学ぶことができ、キャンパスの隣では付属校と提携し、キャンパスの外では地域と関わり、座学のみならず、将来の教員の道に向けて多くのことを学べるため、教育学部はおすすめです。
続いて、帝京大学の経済学部ですが、帝京大学の経済学部は経済学科・国際経済学科・地域経済学科・経営学科・観光経営学科の4つの学科から成ります。
経済学部の特徴として、部所属教員の2割強が実務出身者で構成されていることが挙げられます。
実務出身の教員による「企業開拓チーム」が企業訪問、企業説明会への参加に加え、インターンシップ受入先や採用先の開拓を行なっていることで、経済学部の学生達の就活活動の支援を行なっています。
経済学部の2つ目の特徴は様々なプログラムが用意されている点です。
少人数制で学業成績が優秀な2年生・3年生を対象に、企業・社会のニーズに応えてコミュニケーション能力やリーダーシップなどを強化する特別教育ECCP(経済学部キャリア・チャレンジ・プログラム)や、日本とアジアの発展に貢献する人材の育成を目的とするTAEP(アジア国際交流プログラム)、学部4年と大学院1年間の5年間で大学院修士課程を修了できる学部・修士5年一貫プログラムなどが挙げられます。
最後に、参考として記述しますが、帝京大学の医療系統の学部全般もおすすめできる学部です。
帝京大学の医学部・薬学部・医療技術学部は2011年より帝京大学の附属病院が隣接する板橋キャンパスに集結しています。
医療系統の学部が一つのキャンパスに集結していることで、同じ医療系への道を目指す学生達が学部を越えてコミュニケーションを取ることができたり、他学部と協力して制作物を作成し、附属病院の先生にプレゼンする学習も取り入れられています。
そのため、帝京大学が医療系統の学部のアドミッションポリシーに掲げているチーム医療を学びやすい環境と言えます。
また、板橋キャンパスの隣には附属病院が隣接していることで、実際の現場の様子を間近で見ることもできおすすめと言えるでしょう。
帝京大学を選ぶメリットとデメリットは?
帝京大学を選ぶメリット
帝京大学を選択するメリットの一つは多様性が磨きやすいと言える環境にありことです。
先述の通り、帝京大学は学生数も多く学部数も多い大学となります。
学生の数が多くの人と関わるチャンスがあると言え、学部の多さは色んな価値観の人と出会える可能性があるという事です。
そのため、帝京大学では多くの人と関わるチャンスがあり、多様性が磨きやすい環境であると言えます。
帝京大学を選択する2つ目のメリットは、整った環境で手厚いサポートを受けやすい環境であることが言えます。
帝京大学の資金力は全国の私立大学でもトップ2です。
大学に資金力があるということは、施設や設備に投資、教員を多く雇えるなど多くの利点があり、学生達はその恩恵を受けることができます。
先ほどおすすめ学部で記載しましたが、大学の資金力を活かした環境・プログラムなどがあり整った環境で手厚いと言えるでしょう。
帝京大学を選ぶデメリット
帝京大学の学生が1番多く集う八王子キャンパスは都心からとても離れており、都心で行われることの多い合同説明会や本社に足を運ぶ企業訪問、インターンなどの就職活動は移動時間やコストの面からも厳しい環境であると言えます。
さらに帝京大学からの有名企業就職率はノーデータのため、帝京大学から有名企業への就職は個人由来の努力に大きく起因していると言えます。
整った環境、手厚いサポートからギャップがあるかも知れないため、個人の努力を要すると言えます。