・亜細亜大学と流通経済大学のどちらに進学すべきか悩んでいる。
・亜細亜大学と流通経済大学のどちらが就職に有利かなど卒業後の進路に差があるか知りたい。
この記事は、そんな疑問を持つ方に向けて書いています。
結論としては、学びの観点から考えると、流通分野について学びたい人は流通経済大学、経済・経営分野について学びたい人には亜細亜大学がおすすめです。就職の観点から考えると有名企業への就職を考えている人や東京での就職を検討している人には亜細亜大学、一般企業や地元での就職を検討している人には流通経済大学がおすすめです。また、大学に手厚さを求めたい人には亜細亜大学よりも流通経済大学がおすすめと言えます。
亜細亜大学と流通経済大学を数字で比べてみる
亜細亜大学 | 項目 | 流通経済大学 |
4% | 有名企業就職率 | 0% |
54.2pt | 偏差値 | 48.4pt |
573.5pt | 立地 | 445.0pt |
32.4名 | 講師1人あたり学生数 | 11.4名 |
6707名 | 学生数 | 4191名 |
5学部 | 学部数 | 5学部 |
亜細亜大学と流通経済大学の両校を比較すると、有名企業就職率・偏差値・立地ポイント・学生数といった多くの点において亜細亜大学が流通経済大学を上回っていることが分かります。
一方で、流通経済大学に圧倒的に軍配が上がるのが講師1人あたりの学生数になります。
亜細亜大学の講師1人あたりの学生数が32.4名に対し、流通経済大学の講師1人あたりの学生数が11.4名のため、流通経済大学の方が亜細亜大学より手厚いことが分かります。
大学に手厚さを求めたい人には流通経済大学がマッチしていると言え、そうでない人には亜細亜大学を選択した方が無難と言えるかと思います。
各学部の偏差値で比較する
亜細亜大学 | 順位 | 流通経済大学 |
学部-偏差値 | 学部-偏差値 | |
国際関係 57pt | 1位 | 経済 51pt |
経済 55pt | 2位 | 法 50pt |
経営 55pt | 3位 | 社会 49pt |
法 54pt | 4位 | スポーツ健康科 47pt |
都市創造 50pt | 5位 | 流通情報 45pt |
上記はベネッセ主催の駿台ベネッセ模試のデータを掲載しているマナビジョンより2022年度の最新のデータを引用したものです。
偏差値に関しては先ほどの通り亜細亜大学のほぼ全ての学部が流通経済大学の偏差値よりも高い結果が出ています。
亜細亜大学は大東亜帝国(大東文化大学・東海大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学)の大学群に括られることに対し、流通経済大学は大東亜帝国の大学群の一つ下の大学群である関東上流江戸桜(関東学院大学・東海大学・上武大学・流通経済大学・江戸川大学・桜美林大学)に括られるため、学力面においては亜細亜大学が優っていると言えます。
卒業後の進路で比較する
亜細亜大学 | 順位 | 流通経済大学 |
企業(人数) | 企業(人数) | |
警察官 10人 | 1位 | NX商事 1人 |
日本通運 4人 | 2位 | 積水ハウス 1人 |
東日本旅客鉄道 4人 | 3位 | 日本郵便 1人 |
システナ 4人 | 4位 | コストコホールセールジャパン 1人 |
青梅信用金庫 4人 | 5位 | セブンネット 1人 |
明治安田生命保険 4人 | 6位 | 三菱ケミカル物流 1人 |
富士ソフト 4人 | 7位 | サントリーロジスティクス 1人 |
マンパワーグループ 4人 | 8位 | 日本通運 1人 |
陸上自衛隊 3人 | 9位 | 清水建設 1人 |
日神不動産 3人 | 10位 | 札幌国税局 1人 |
上記は大学ごとの就職先データを掲載しているパスナビより2022年度の最新のデータを引用したものです。
※流通経済大学は当サイトユニサプ調べでは実数未公表だったため、有名企業を抜粋し、1名でカウントしています。
両校の卒業生の進路を比較すると、流通経済大学の卒業生の進路にはあまり一貫性が見えない事に対し、亜細亜大学の卒業生の進路では一番多い進路が警察官となっており、2番目以降は一般企業である日本通運、東日本旅客鉄道などが続くことが分かります。
先述の通り、亜細亜大学からの有名企業就職率は4%、流通経済大学の有名企業就職率はノーデータのため、努力次第ではありますが、亜細亜大学からは有名企業への就職は狭き門となっており、流通経済大学から有名企業への就職は限りなく厳しい状況であることが分かります。
ただし、どちらの大学からも有名企業へ就職している人もいるため、相当な努力次第では道が開けるとも言えます。
亜細亜大学と流通経済大学のおすすめの学部は?
ここまでは全体的な項目に加え、受験生が気になる偏差値や就職力について比較してきました。
ここからは両校の得意な分野を踏まえ、多くの学部の中からさらにおすすめできる学部の紹介を行っていきます。
亜細亜大学のおすすめの学部
亜細亜大学の経済学部では1年次に経済学の基本について学び、2年次からは簿記などの会計学の資格取得を目指した会計ファイナンスコースと、キャリア形成のためにビジネスコミュニケーション能力を培う現代経済コースに分かれます。
経済学部では定期的に企業の代表取締役や役員、部長クラスといった普段学生が関わる機会が少ない重役達を講師として招く外部講義が用意されているため、貴重な接点があると言えます。
亜細亜大学の経営学部では1年次からアクティブラーニング学習などを通して、コミュニケーション能力向上を図るカリキュラムとなっており、1年次より企業への面談アポイントの取得、情報収集、資料作成、最終的にプレゼンテーション大会を通じて発表といったカリキュラムが用意されています。
上記のことからも亜細亜大学の経済学部や経営学部では、社会に出てから求められるビジネスコミュニケーション能力を培いやすい環境にあると言えます。
流通経済大学のおすすめの学部
流通経済大学のおすすめ学部は発足当時からある経済学部を挙げたいと思います。
流通経済大学は高度経済成長中の日本において流通の発展が日本の経済成長に大きく影響することから現在の日本通運の支援を受けて発足した日本初の企業参画大学です。
企業の支援を受けて発足した歴史もあり、実学の学びに重きを置いていることが特徴として挙げられます。
経済学部は経済学科と経営学科に分かれ、経済学部の特徴としては1年次のゼミでは担任の専任教授のもと少人数で学べることや、日本通運の寄付講座を通して、流通分野の経済学をより深く学べることなどが挙げられます。
経営学部の特徴としては現役社長による「起業家育成講座」や流通経済大学出身の税理士による授業、2年ゼミでの株式投資ゲームなど体験型の学びに重きを置いている点が挙げられます。
また、2年生からは「起業・マネジメント」「会計・ファイナンス」「マーケティング・流通」の3つの分野より自身の興味に応じて学びを選択することができます。
経済学部では流通経済大学の建学の精神でもある実学主義を根底に置き、流通分野の学びを深めやすい環境であると言えるため、特に流通分野に興味がある人におすすめと言えます。
亜細亜大学と流通経済大学がおすすめな人は?
亜細亜大学がおすすめな人
有名企業への就職を検討している人や東京での就職を検討している人に亜細亜大学はおすすめできます。
冒頭で亜細亜大学の卒業生の有名企業就職率は4%であることを述べました。
繰り返しになりますが、4%はなかなか狭き門ではありますが、流通経済大学のノーデータと比較すると、本人の努力次第では可能性がまだあると言えます。
また、亜細亜大学のキャンパスは中央線の武蔵境駅にあるため、新宿までも1本の電車で乗り換えなく20分程です。
合同説明会やインターン、面接などの就職活動時に都心に出やすいため、移動の時間やコストなどを考えると亜細亜大学がおすすめと言えます。
亜細亜大学がおすすめではない人
大学に手厚さを求める人に亜細亜大学はあまりおすすめできません。
冒頭でも触れた通り、亜細亜大学の講師1人あたりの学生数は32.4名となっており、流通経済大学と比較しても非常に良くないスコアでした。
亜細亜大学の講師1人あたりの学生数の多さは当サイトの調べでは、関東圏の主要な大学の中でもワースト2となっており、手厚さや細やかな指導を期待することは難しい環境とも考えられます。
そのため、大学に手厚さを求めたい人や細やかな指導やサポートを受けたい人には亜細亜大学はあまりおすすめできません。
流通経済大学がおすすめな人
多くの項目で亜細亜大学に劣勢となっていた流通経済大学ですが、唯一亜細亜大学に圧勝している項目が講師1人あたりの学生数でした。
講師1人あたりの学生数が少ないということは言い換えると、学生1人に講師がかけられる時間が多く取れ、より細やかな指導や丁寧な指導が期待できると言えます。
そのため、大学に手厚さを求めたいという人には流通経済大学がおすすめできます。
また、先述の通り流通経済大学は日本通運の支援を受けて発足した歴史もあり、現在でも日本通運の寄付講座を受講できるというメリットがありました。
流通経済大学では経済学の中でも特に流通分野の学びについて学びを深めやすい環境であると言えます。
そのため、流通分野に興味がある人や、将来流通系への就職を検討している人に流通経済大学はおすすめと言えます。
流通経済大学がおすすめではない人
有名企業への就職や東京での就職を検討している人に流通経済大学はあまりおすすめできません。
以下は各都県に本社を置く上場企業の数を表したグラフになります。
こうしてみると東京が圧倒的な数となっていることが分かります。
東京での就職を検討した際に企業訪問やインターン、面接といった就職活動では本社に足を運ぶ必要があるため、茨城県にメインキャンパスがある流通経済大学の学生は移動時間や物理的な距離、コストの面からも東京の大学生よりも負担が大きいと言えます。
また、流通経済大学からの有名企業就職率はノーデータとなっており、流通経済大学から有名企業へ就職するには在学中の相当な個人の努力を要すると言えます。
さらに周囲に有名企業への就職者がほぼいない中で有名企業への内定を目指して就職活動をすることは他大学と比較しても不利な環境と言えます。
そのため、有名企業への就職や東京での就職を検討している人に流通経済大学はあまりおすすめできません。