早慶とMARCHはどちらがおすすめ?現役GMARCHか浪人早慶どちらが良いか考えてみました。

早慶上智やGMARCHは全国的にも非常に知名度、人気共に高い大学ですね。

その人気に伴って、入学難易度は非常に高いとされ、多くの受験生から憧れの大学として見られることも多い大学群です。

早稲田大学や慶應義塾大学は多くの学部で入試倍率が10倍近くとなり、かなりの狭き門となっています。

また、早慶の難関学部では東京大学や一橋大学志望の受験生も多く、そもそも早慶狙いの受験生は太刀打ちできない場合も多々あります。

その結果、多くの受験生が早慶の合格をつかむことができず、滑り止めの大学に進学するか、浪人を選択してもう一度チャレンジをするかの二択を迫られることとなります。

早慶ブランドは非常に強いとされていますが、果たして1年間の浪人というリスクを冒してまでこだわるべき大学なのでしょうか?

今回の記事では現役でMARCHに進学すべきか、浪人してでも早慶を狙うべきかそういった検討の際に役に立つ記事を提供していきたいと思います。

目次

そもそも早慶とMARCHってなに?

受験生であれば一度は聞いたことがあるだろう早慶やMARCHというフレーズですが、一体どの大学を指すのでしょうか?

参考画像:東洋経済オンライン

早慶とは日本の私立大学において最も高い難易度を持つ、早稲田大学と慶應義塾大学大学を指します。

ちなみに、早慶という昔から著名である2校に加えて、上智大学を加えて早慶上智という呼び方をしたり、さらに東京理科大学を加えて早慶上理と呼ぶこともあります。

MARCHとは早慶に次ぐ難易度を誇る関東の有力私立大学であり、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学を指します。

ちなみに、MARCHに関しては、皇室御用達の名門大学である学習院大学を加えて、GMARCHと呼ばれることもありますね。

現役受験生から年配世代まで幅広い知名度を持つこれらの大学は関東だけでなく、全国の受験生にとって目標となる大学であると言えます。

早慶とMARCHはどれくらい難しいの?

世間的に合格が難しい大学と呼ばれる早慶やMARCHですが、実際のところどの程度難しいのでしょうか?

早慶MARCHは非常に多くの学部を持っており、学部ごとに偏差値も異なってくるので一概に比較することはできません。

よって今回は近年根強い人気を持つのビジネス系学部を切り取って比較することで、大学ごとの入学難易度を考えて見ましょう。

大学名学部名偏差値
早稲田大学商学部70
慶應義塾大学経済学部67.5
明治大学商学部65
青山学院大学経営65
立教大学経営学部65
中央大学商学部60
法政大学経営学部65

早慶もMARCHも共に偏差値60~70程度となり、非常に難易度が高い大学であると言えます。

偏差値60だと受験生の上位16%、偏差値70だと受験生の上位2.3%程度の学力と考えるとわかりやすくなります。

全国の受験生が仮に100名だったとすると、偏差値60の受験生は上位16名、偏差値70の受験生は上位2名ということになります。

もしこれらの大学を目指すのであれば、これくらいの難易度であるということを理解し、勉強に取り組む必要がありますね。

引用:宇宙に入ったカマキリ「【偏差値とは何か】具体的な計算方法を知りたい人!偏差値70以上は優秀。」

早慶とMARCHの間には差があるのか

前述の通り、学力面で考えると早慶とMARCHの間には大きな差がないように見えますが、世間的な評価は大きく異なることがあります。

世間は大学受験生ほどには大学の偏差値に対して興味がないため、学力以外のあらゆる点で大学やそこに所属する大学生を評価します。

ここからは様々な観点から早慶とMARCHを比較することで、各々の価値について考えてみましょう。

①大学ブランド力から考えてみる

参照:日経BPコンサルティング『大学ブランド・イメージ調査2020-2021』

上記の表は日経BPコンサルティングが調査した大学ごとのブランド力をまとめたものです。

アンケート対象はそれぞれの地域で働く社会人となり、アンケートの内容は大学のイメージや認知を調べたものとなります。

首都圏では早稲田大学83.7pt、慶應義塾大学82.4ptとなり、早慶の認知度の高さを表しています。

青山学院大学70.4pt、明治大学66.5pt、立教大学62.1pt、中央大学61.1ptとMARCHの面々が続きますが、法政大学はランキング圏外となっています。

大学のブランド力というのはそもそもその大学の価値を決めるものではありませんが、世間的な評価というのは正面から受け止めるべきでしょう。

ブランド力が高いからといって実質的なメリットがあるわけではありませんが、多くの社会人から良い大学として認識されることにデメリットはありませんね。

 

ちなみに、今回は話題にはあげませんが関西のランキングも添付してます。

やはり京都大学のブランド力は偉大ですね。

そして、大阪大学に数ポイント様で迫る近畿大学のブランド力の高さは目を見張るものがあります。

入学の難易度に比べ、近畿地方の社会人からのブランド評価は非常に高いといますね。

②大学に対する補助金から考えてみる

こちらは特に理系の学生に関わってくる内容ですが、大学での研究には非常にお金がかかります。

在校生からの学費や、卒業生からの寄付など、様々な方法で大学はお金のやりくりをしますが、そのうちの一つに科研費というものがあります。

科研費とは国から大学に助成される科学研究費という補助金のことです。

この補助金は各大学に均等に配分されるのではなく、大学が行なっている研究の内容に合わせて支給されます。

全体を通して、私立大学より国公立大学に多く支給される傾向があり、たとえ首都圏で絶大な人気を誇るMARCHと言えどかなり厳しい内容となっています。

順位大学名金額
10慶應義塾大学33億円
12早稲田大学29.6億円
50明治大学6.7億円
64中央大学5億円
71立教大学4.6億円
77法政大学4.2億円
90青山学院大学3.4億円

上記の表は科研費の配分状況より、早慶とMARCHだけを切り取ったものとなります。

私立トップの慶應義塾大学とMARCH最低額の青山学院大学を比較すると、約10倍の差となります。

学部生の段階で大規模な研究費が必要なことは多くはないと思いますが、少しでも充実した環境に身を置きたいと考えるのであれば、この差はしっかりと認識するべきだと言えます。

[blogcard url=”https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/27_kdata/kohyo/r02_01.html”]

 

一方で、文系の学びには大規模な費用がかかるものはあまり多くありません。

知識を身につけることや、グループディスカッションなどが学びの中心となる文系では、大学の名前やブランド力にこだわるのではなく、自分自身が学びたい内容が目指す大学にあるのかという点が大切になります。

③就職に関する壁で考える

昨今の大学は研究機関としての役割だけでなく、就職予備校としての役割も備えています。

一部の受験生はいい企業に就職したいという気持ちから、難関大学を選ぶことも考えていることでしょう。

大学受験生が就職のために大学選びを考えるということは結果として正しく、学歴フィルターの存在は企業の採用内容にも現れています。

そしてこの学歴フィルターは不条理な差別ではなく、合理的な選別ということを理解する必要があります。

就職活動をする大学生の多くは学歴フィルターの存在をよく思わないことは多々ありますが、企業にとっては学歴による選別は必要です。

就職活動を行う環境も非常に技術化されており、大学生はボタン1つで多くの企業にエントリー(応募)することが可能となっています。

企業側には数百、もしくは数千から数万単位の大学生が応募する中で、優秀な学生を見つけるのは非常に大変なことです。

そこで最初の選考として、大学での学びや自己PR等を記入したエントリーシートをもちいた書類選考を行うことで、企業は大学生を効率的に選別しています。

一定の学力水準以下の大学を書類選考によって不合格とすることで、学力の高い学生のみを書類選考以降の面接等を行うということですね。

 

多くの受験生にとってMARCHは学力レベルの高い大学として認識されていますが、企業の選考官からはMARCHだからと言って特別な対応をしているわけではないようです。

参照:ダイヤモンドオンライン『人気41企業別「採用大学」ランキング!大手総合商社4社でオール1位となったのは?』

上記は大学生に高い人気を誇る総合商社と、日本の主軸産業でもある自動車メーカーの採用実績大学を比較したものとなります。

全てを紹介すると膨大になってしまうため一部を切り取りますが、総合商社三井物産では慶應義塾大学から41名採用しているのに対し、立教大学からは3名にとどまっています。

自動車メーカーでも早稲田大学から29名に対し、明治大学が善戦し19名となっていますが、その他のMARCHからの採用者は目立たない結果となっています。

説明会の段階から大学名での選別を行っている企業や、書類選考に足切り基準を設ける大学、または面接の中でジャッジしていく大学など様々ではありますが、大学ごとに差が出ていることがわかりやすい資料となります。

ちなみにその他の企業がきになる方は以下のリンクよりどうぞ!

[blogcard url=”https://diamond.jp/articles/-/231279″]

最後に、現役MARCHと浪人早慶どっちがよいか?

ここまでたくさん説明してきましたがいかがでしょうか。

現役MARCHと浪人早慶どちらが良いかに関しては様々な議論があると思いますが、僕個人としては諦めきれないのであれば浪人してでもチャレンジすることをおすすめしたいと思います。

大学名は看板であり評価されるためには自助努力が必要という批判があることももちろん理解できます。

しかし一方で研究の幅や就職活動の有利さなど、個人の努力で覆すことが難しい壁もあります。

大学受験での結果によってさらなるステップで挫折をしてしまったり、大学受験が言い訳になりチャレンジができなくなるのであれば、自身の目標に向かってがむしゃらに努力する期間があっても良いのではないでしょうか。

ただ浪人は大きなリスクを背負うことにもなりますので、その点だけはしっかりと比較検討した上で選択することをおすすめします。

皆さんの希望進路実現が叶うことを祈っています。

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