・『ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習』がどんな内容か知りたい。
・『ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習』のレベルを知りたい。
・『ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習』の効率的は使用法を知りたい。
この記事は上のような悩みを持った人に向けて書かれています。
結論としては、『ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習』は漢文の句形を10題のステップで学習することができる問題集で、句形については共通テストレベル〜早慶上智まで対応しています。ボリュームが少ないため、あまり時間をかけず、短期集中で早期1周することをおすすめします。
ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習の難易度と目標大学
最初に『ステップアップノート10漢文句形ドリル』のメインとなるターゲット層を紹介します。
本書は既に漢文に触れた事があり、これから本格的に漢文を勉強する人にピッタリの問題集で、共通テストレベルの問題に自信を持って正答できない人であっても十分取り組めます。
一方、今までに全く漢文に触れてこなかった人や漢文の知識が0の人で、本書を漢文を学習する一冊目として検討している場合は利用を控えた方がいいでしょう。
また、ターゲットとなる大学はGMARCHの大学群と早慶上智の大学群に対応していると言えます。
ただし、本書はあくまで漢文の文法について学ぶ問題集のため、漢文と読解の対策は別途必要になることは頭に置いておきましょう。
※そもそも前提として、漢文自体、大東亜帝国~成成明獨國武までの大学群とGMARCHの文学部以外では個別の学部入試必要としないことが多いため、その事も知っておきましょう。
また、MARCHの文学部や早慶上智の入試であっても、漢文の配点は英語、国語、日本史の入試科目全体で考えると、低く優先度が高いとは言えません。
志望大学、学部によっては漢文が必要となるため、対策をするに越したことはないですが、他科目の伸び代はまだ無いか、漢文にかける時間を捻出できるかは自身の学力と受験までの期間などを考慮し、よく考えましょう。
ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習はどのような教材なのか?
・入試や読解に必要な漢文の句法や文法一通りの知識を10題のステップでコンパクトにまとめている問題集です。
・ボリュームは少なめです。
本書は入試や読解に必要な漢文の文法の知識を10題のステップを通して、一通り学ぶ事ができます。
英語や日本史、古文と比較しても入試で必要となる漢文の知識はそう多くありませんが、そのことを考慮しても本書は80ページほどしかなく、ボリュームも少ないです。
ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習の効率的な使用法とは?
・早期1周する。
・各句法のポイントを読む。
・練習問題、実践問題で反復する。
・本書が完璧になるまで繰り返す。
本書は先述の通り10のステップ、80ページしかないため、ボリュームが少なめです。
本書の1周に時間をかけるのではなく、短期集中で1周をすぐに終えてしまうことをおすすめします。
まずは句形のポイントを読み、句法の特長などを押さえた上で、練習問題、実践問題と学習した句法が用いられている問題を用いて反復で演習を行い、知識を定着させましょう。
ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習のおすすめできる人は?
今までに高校の授業で漢文の授業を受けていたり、漢文の入門書などを用いて既に漢文の知識がある人に本書はとてもおすすめです。
少しでも漢文の知識がある状態であればそこまで抵抗なく本書を進められるはずです。
本書で文法問題のアウトプットを繰り返し行い、確実な漢文の文法知識を身に付けましょう。
また、漢文を学習する人の多くは既に古文の学習を進めている、もしくは終えている人が大半かと思います。
本書は河合から出版されている『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』と同じ形式の問題集のため、古典文法を『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』を用いて学習している人で、『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』が自分に合っていた、問題なく進められたという人は違和感なく本書も進めることが出来ると考えられます。
そうした人にも本書はとてもおすすめです。
ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習のおすすめできない人は?
今までに高校の授業で漢文の授業がなかった人や、初めて漢文を勉強する人にとって本書はあまりおすすめできません。
本書は漢文の句法などの解説はやや少なめで、必要最低限となっており、その代わりにどんどん問題演習を重ねる問題集です。
大学入試で必要とされる漢文の知識が古文に比べて少ないと言えど、初めて漢文を勉強する人が本書を用いると、漢文そのものに苦手意識が付いてしまう可能性があります。
漢文の学習が0の人は本書から取り掛かるのではなく、『漢文ヤマのヤマ』や『漢文早覚え即答法』などの漢文の文法をより詳しく丁寧に解説されている入門書を用いて軽く漢文に触れた後に本書に取り組むことをおすすめします。
ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習の後に進むべき教材を志望校別に紹介
大東亜帝国、日東駒専、成成明獨國の大学を第一志望する人は注意が必要です。
これらの大学の国語の個別入試に漢文が科されることは稀なため、漢文を学習する必要はほとんどないと言えます。
念のため、自身の志望大学、学部に漢文が必要かを事前に確認しておきましょう。
自身の志望大学、学部で漢文が必要な人は下記を参照下さい。
GMARCHレベル(SS65程度)が志望校
GMARCHの大学群であっても個別入試に漢文が必要な学部は主に文学部のみになります。
志望大学、学部に漢文が必要かを事前に確認しておきましょう。
ただし、共通テスト利用入試を用いてGMARCHを押さえようと検討している人は漢文が必要になる可能性があるため注意が必要です。
GMARCHの大学群で漢文が必要な人は本書を完璧にした人は入試で必要とされる漢文の文法については既に習得出来ていると考えられます。
本書の後は漢文の読解に移行し、演習量を確保することでさらに漢文に慣れていきましょう。
注意点として、漢文を実際に入試で使用する受験生はそう多くないため、問題集が他の教科や古文と比較しても少ないため注意が必要です。
おすすめはやや短めの漢文が掲載されている『マーク式基礎問題集漢文』です。
その後は共通テストの過去問題、志望大学の過去問題で演習を進めましょう。
早慶上智レベル(SS70程度)が志望校
まず、慶應義塾大学では入試に国語が課されず、国語の代わりに小論文を用いるため、小論文の対策が必要になるため、漢文は必要ありません。
ただし、慶應義塾大学を第一志望とする人で併願先として早稲田大学や上智大学、滑り止めとしてGMARCHの大学群の文学部を受験する際は漢文が必要になる可能性があるため、注意が必要です。
早稲田大学と上智大学の個別入試では基本的には漢文が必要となります。
一部の学部では漢文が入試に科されないこともあるため、自身の志望学部に漢文が必要か確認しておきましょう。
漢文が必要な人は、先述の『マーク式基礎問題集漢文』ののちに志望大学の過去問題研究を行いましょう。
GMARCHまでのどの大学であっても志望大学の赤本を用いた過去問題に慣れておくことは大切ですが、特に早稲田大学では過去問題研究がより重要になります。
早稲田大学を志望する人は早い段階で一度過去問題を確認しておき、他の受験生よりも多くの時間を過去問題研究に充てられるように準備をしておきましょう。