【どちらが上?偏差値や就職は?】東京女子大学と日本女子大学を比較

・東京女子大学と日本女子大学のどちらに進学すべきか悩んでいる。
・東京女子大学と日本女子大学のどちらが就職に有利かなど卒業後の進路に差があるか知りたい。

この記事は、そんな疑問を持つ方に向けて書いています。

結論としては、東京女子大学と日本女子大学はどちらも女子大御三家の内の2校であり、偏差値や有名企業への就職率はほぼ差がないと言えますが、日本女子大学からは公務員、教員の道に進む人が多い特徴があります。学び、立地の観点からだと、東京女子大学は郊外のキャンパスで現代教養学部のみで広く横断的に学べることに対し、日本女子大学は都心で5学部の中からより深く専門分野を学ぶ特徴があるため、どちらが自身の希望に合っているかで選ぶと良いでしょう。

目次

東京女子大学と日本女子大学を数字で比べてみる

※レーダチャート上の大学名をクリックすると表示する大学の数を変更できます。
東京女子大学項目日本女子大学
14%有名企業就職率14%
65.4pt偏差値65.9pt
518.3pt立地547.6pt
8.7名講師1人あたり学生数5.5名
3763名学生数6264名
1学部学部数8学部
東京女子大学と日本女子大学のスコア比較

東京女子大学と日本女子大学は女子大御三家の二校として同じ括りとされる大学であり、両大学の偏差値はほぼ同じとなっており、有名企業就職率も同率となっているため、入学の難易度と有名企業への就職ではあまり差がない結果と言えます。

東京女子大学と日本女子大学の大きな差はレーダーチャートから分かる通り、学部数と学生数となっています。

また、両大学のキャンパスを比較すると東京女子大学のキャンパスは中央線の吉祥寺駅と西荻窪駅の間に位置しており、新宿からは最寄り駅までは乗り換えなしで15分程に対し、日本女子大学のメインキャンパスは山手線の目白駅となっており、新宿からは6分程、池袋からは2分と都心にキャンパスがあります。

東京女子大学は都心から少し離れた郊外、日本女子大学は都心にあるため、自身がどちらの環境でキャンパスライフを送りたいかで決めることも可能と言えます。

各学部の偏差値で比較する

東京女子大学順位日本女子大学
学部-偏差値学部-偏差値
現代教養-国際英語
68pt
1位家政-食物
71pt
2位家政-住居
67pt
3位国際文化
66pt
4位家政-家政経済
66pt
5位
65pt
6位人間社会
65pt
7位家政-被服
65pt
8位家政-児童
65pt
東京女子大学と日本女子大学の偏差値比較

上記はベネッセ主催の駿台ベネッセ模試のデータを掲載しているマナビジョンより2022年度の最新のデータを引用したものです。

先述の通り、両大学の偏差値は学部の平均を取ると両大学の偏差値はほぼ同じとなっています。

そのため両大学の入試難易度に大きな差はないと言えるため両大学、もしくはどちらかの大学を志望する場合の入学のし易さは実際に赤本を用いて過去問演習をしどちらの大学の入試の方が自身が得点しやすいかを検討材料にしても良いと言えます。

卒業後の進路で比較する

東京女子大学順位日本女子大学
企業(人数)企業(人数)
星野リゾート・マネジメント
11人
1位公務員
78人
東京都特別区職員
9人
2位教員
71人
日本銀行
7人
3位ベネッセスタイルケア
12人
三菱UFJ銀行
6人
4位日本生命保険
9人
国家公務員一般職
5人
5位三井不動産リアルティ
7人
システナ
5人
6位東日本旅客鉄道
6人
ネットワンシステムズ
5人
7位三菱UFJ銀行
5人
ベリーベスト法律事務所
5人
8位積水ハウス
4人
明治安田生命保険
5人
9位大和ハウス工業
4人
-
-人
10位明治安田生命保険
4人
東京女子大学と日本女子大学の就職先比較

上記は大学ごとの就職先データを掲載しているパスナビより2022年度の最新のデータを引用したものです。

先ほどの通り、東京女子大学と日本女子大学からの有名企業への就職率は同率であるため、卒業後の民間企業への就職先は両大学とも有名企業の名前が挙がっていますが、特筆すべきは日本女子大学の卒業生の進路が1位が公務員、2位が教員となっておりまたその人数も卒業生の割合に対して高いことです。

そのため、日本女子大学の方が将来公務員や教員を目指す学生が東京女子大学よりも多く、周囲にも同じ目標に向かって歩んだり時には悩みを話し合える環境が作りやすいことを考えると、将来公務員や教員を目指したい人には日本女子大学の方がよりマッチしているということが分かります。

東京女子大学と日本女子大学のおすすめの学部は?

ここまでは全体的な項目に加え、受験生が気になる偏差値や就職力について比較してきました。

ここからは両校の得意な分野を踏まえ、多くの学部の中からさらにおすすめできる学部の紹介を行っていきます。

東京女子大学のおすすめの学部

・広い学問を勉強できる現代教養学部

繰り返しとなりますが、東京女子大学には現代教養学部のみとなっています。

東京女子大学の現代教養学部は全学共通のカリキュラムとしては、リベラルスタディーズ(総合教養科目+キリスト教学科目)とアカデミックスキル科目(外国語科目+情報処理科目)を学びます。

学科は、国際英語学科(国際英語専攻)・人文学科(哲学専攻・日本文学専攻・歴史文化専攻)・国際日本学科(国際関係専攻・経済学専攻・社会学専攻・コミュニティ構想専攻)・心理コミュニケーション学科(心理学専攻・コミュニケーション専攻)・数理科学科(数学専攻・情報理学専攻)の5学科12専攻に分かれています。

大学1年次から上記の中から専攻を選択所属した上で、副専攻として所属学科の以外で自身の選択した学びにも取り組むことが可能となっているため広い領域の学問を学べることが特徴と言えるため、広い領域の学問についてより学びやすい環境にあると言えます。

日本女子大学のおすすめの学部

・歴史ある家政学部

日本女子大学のおすすめ学部は家政学部を挙げたいと思います。

日本女子大学の家政学部は、日本女子大学設立当初からある歴史ある学部となっており、先ほどの学部の偏差値でも家政学部の食物学科、住居学科が1番高い結果となっています。

日本女子大学の家政学部は同大学の他学部としても最多となる5学科に分かれており、児童学科、食物学科(食物学専攻と管理栄養士専攻)、住居学科(居住環境デザイン専攻と建築デザイン専攻)、被服学科、家政経済学科と分かれており、食物学科と住居学科はさらに2つの専攻に分岐します。

さらに日本女子大学の家政学部の教員数は他学部と比較すると1番多く、日本女子大学の教員数の全体1010名の内、約3分の1の322名が在籍していることが特徴として挙げられます。

そのため、家政学部は同大学の他学部と比較しても学びの選択肢が多く、選択後はより専門的な学びを深めやすい環境であると言えます。

東京女子大学と日本女子大学がおすすめな人は?

東京女子大学がおすすめな人

・広く色んな学問を横断して学びたい人
・郊外で落ち着いたキャンパスライフを過ごしたい人

東京女子大学の学びの特徴は現代教養学部の学部の名前の通り、教養学として学問を横断して広く学べる点でした。

1つの分野に捉われず幅広い知識を身につけることができるため、純粋に教養として多くのことを大学で学びたい人におすすめできます。

また、東京女子大学のキャンパスは都心から少し離れた中央線の西荻窪駅、日本女子大学のキャンパスは都心の山手線の目白駅、日本女子大学の学生数が6264名に対し、東京女子大学の学生数は3763名でした。

両点から考えると東京女子大学は日本女子大学と比較しても、より落ち着いた環境と規模でキャンパスライフを過ごすことになりそうです。

そのため、1つのキャンパスで落ち着いたキャンパスライフを考えている人に東京女子大学はおすすめできます。

東京女子大学がおすすめではない人

・特定分野について深く専門的な学びをしたい人
・都会の中心でワイワイとしたキャンパスライフを過ごしたい人

こちらは東京女子大学をおすすめできる点と裏返しになりますが、広く多くの学問を学ぶと言うことは、1つの学問にかけられる時間は少なくなることを考えると、1つの学問を狭く、突き詰めて学ぶことは難しくなる可能性があるということになります。

そのため、特定の分野について深く勉強したりその分野の資格取得をしたい人には東京女子大学はあまりおすすめできません。

また、日本女子大学と立地、規模の面で比較した際に学生数の少なさは関わる人や多様性が少なくなる可能性があることを考えると都会で多くの人と関わりワイワイとしたキャンパスライフをしたい人には東京女子大学はあまりおすすめできません。

日本女子大学がおすすめな人

・特定の分野について専門的なこと学びたい人
・キャンパスを越えて都心でアクティブなキャンパスライフを過ごしたい人

東京女子大学の広く学問を横断する学びに対し、日本女子大学の学びは特定分野についてより専門的に扱うことが特徴でした。

一例としては、家政学部食物学科管理栄養士専攻のようにかなり具体的に資格取得を目指す専攻もあります。

周囲にもそうした友人、環境であることを考えると、将来の自身の進みたい方向性が決まっており、特定の分野をより専門的に学びたい人に日本女子大学はおすすめできます。

また、先述の通り日本女子大学のキャンパスは新宿から6分、池袋から2分の好立地にキャンパスがあります。

日本女子大学にはf-Campus(5大学単位互換制度)と呼ばれる日本女子大学の近隣大学である早稲田大学、学習院大学、立教大学の各大学で授業を履修&単位互換できるシステムもあるため、大学のキャンパスを越えて自身の希望次第では他大学で学びを得ることができる環境であることも特徴です。

また、勉強のみならずバイトや他大学とのインカレサークルなどの選択肢も都心にキャンパスがあることで、選択肢の幅が多いと言えます。

そのため、都心でアクティブなキャンパスライフを考えている人に日本女子大学はおすすめです。

日本女子大学がおすすめではない人

・興味のある分野や学びが定まっていない人
・のんびりとしたキャンパスライフを望んでいる人

日本女子大学は東京女子大学と比較しても学びの選択肢が多い一方で、特定の学びを選択後は他の学びに変更することが難くあります。

入学時点より、学びがかなり具体的なため、将来のやりたいことがあまり決まっていない人には学びを深めるモチベーションにつながり辛いことが考えられるため、あまりおすすめできません。

さらに、日本女子大学の立地、学生数、f-Campusのことを考えると、日本女子大学の学生はアクティブな学生が多い環境であることが予想されます。

そのため、のんびりとしたキャンパスライフを考えている人には日本女子大学はあまりおすすめできません。

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