【大学受験の定番?おすすめの使い方は?】システム英単語の解説

・システム英単語の使い方は?
・どうやって覚えるのが効率的なの?
・システム英単語の次に使う教材は?

この記事は上のような悩みを持った人に向けて書かれています。

結論としては、システム英単語の使い方はミニマルフレーズを丸ごと暗記することが効率的です。余力があれば、ポイントチェッカーを覚えることでより入試に出やすい表現を学ぶことができます。システム英単語の1冊を完璧にすれば超難関大学を除き問題ないため、次に利用すべき教材はありません。

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目次

システム英単語の難易度と目標大学

システム英単語はすべての受験生を対象にした対応力のある英単語帳です。

大東亜帝国、日東駒専、成成明國獨武、GMARCHまでは問題なく1冊対応可能となっており、単語の力だけでなく周辺の語彙も強化できます。

早慶上智レベルにも対応可能ではありますが、非常に高難易度の英文を出題してくる入試では少々物足りなさもあります。

早慶上智レベルの受験を考えている場合は、本書をしっかりやり込んだのちにより高難易度の単語帳に着手する必要があるでしょう。

システム英単語はどのような教材なのか?

  • stage1~stage5+多義語に分かれており志望校に合わせて利用できる。
  • ミニマルフレーズという3~5語程度のフレーズで暗記する。
  • ポイントチェッカーと呼ばれる入試頻出の意味を付随して記載してくれている。

まず本書の1番の特徴でありとても優れた特徴であるミニマルフレーズについて紹介します。

ミニマルフレーズとはミニマル(最小限)の長さのフレーズ(連語)を覚えることで、実際の英文の中で使われる可能性が高い単語の意味を覚えると言う仕組みです。

また、そのミニマルフレーズに関しても、様々な英文を分析した上でもっとも出やすい意味を連語としてくれているのでコストパフォーマンスも非常に高いと考えられます。

システム英単語の3語目に掲載されている単語はincrease(増える)ですが、システム英単語ではincreased by 20%(20%増えた)といった連語として覚えます。

これによってincreaseがbyを伴うことが多いということも記憶でき、入試問題ではincreaseの後ろが空所だった場合、byが入るのではと予測することが可能になります。

こういった単語の使われやすい形を覚えることが出来るのはシステム英単語ならではメリットです。

※increaseはtoを用いて異なった意味を表すこともあるので注意は必要です。

また、2つ目の特徴であるポイントチェッカーも非常に優秀と言えます。

この機能は、単語を覚える際に本当に覚えるべき重要な情報を上乗せで伝えてくれます。

類義語や反意語など、覚えるべきことはたくさんありますが、入試や実際に使われる意味はそう多くはありません。

実用的な暗記をサポートするためにポイントチェッカーはあり、実際の活用法は以下の感じです。

provide(提供する)という英単語は動詞として使われることが圧倒的に多いですが、受験生泣かせの接続詞的用法があり、その場合はifのようにprovide(もし〜ならば)という意味になります。

こういった見落としがちな用法について、provideの接続詞用法は試験に出やすい!といった形で紹介してくれるのがポイントチェッカーになります。

システム英単語のポイントチェッカー

システム英単語の効率的な使用法とは?

・ミニマルフレーズとポイントチェッカーを最大限利用する。
・志望校に合わせてStageを分けて利用する。
・最初から全て覚えようとせず、受験の間に何度も繰り返すと思って気軽に1周目に取り組む。

特にミニマルフレーズを使用することは必須と言え、単語だけを確認するためにシステム英単語を使うことは避けたほうがいいでしょう。

一般的な単語帳は単語のみが羅列されていることが多いですが、システム英単語は3~5語程度の塊をミニマルフレーズとして掲載している特徴があります。

ミニマルフレーズは受験に頻出の語群として覚えることができ、よく結びつく前置詞や副詞などの組み合わせを知ることができます。

もちろんミニマルフレーズ以外の形で出題されることもありますが、そういった際は違う組み合わせとして後日覚えれば問題ないため、まずは多く出題される形を覚えることに専念しましょう。

また、ポイントチェッカーに関してはシステム英単語を複数回使用した後に利用したほうが負担感が少ないようであれば、1周目から無理に覚える必要はないでしょう。

英単語学習に限らないことですが、1周目から全てを頭に入れようと思って教材に取り組むことは、覚えられない感を醸成してしまうのでおすすめできません。

特に単語帳は受験までずっと使うものなので、心に余裕を持って勉強するとよいでしょう。

システム英単語のおすすめできる人は?

・英単語を効率的に覚えたい人
・羅列されているだけの単語帳が苦手な人

システム英単語は非常に効率的な仕組みを持った単語帳と言えます。

頻出度(出やすい順番)と頻出語(出やすい形)という最強の組み合わせがあるため、英単語を効率的に学びたいと言う受験生にとってはうってつけの単語帳です。

また、1冊で2000語超の単語が収録されているため、定期テストの勉強から難関大学の受験まで基本的には本書のみで対応することが可能です。

多くの受験生は最小の努力で最大の成果を出したいと考えているはずなので、基本的には誰にでも進めることのできる単語帳と言えます。

システム英単語のおすすめできない人は?

単語だけが羅列されたスタイルの単語帳を使いたい人

システム英単語はほとんどの受験生に勧めることができる非常に優れた単語帳ではありますが、ミニマルフレーズは情報量を増やしている反面少しごちゃごちゃしている印象を受ける場合があります。

英単語ターゲット1900ようなTHE・シンプル英単語帳のような教材が好みの場合は合わないと感じるかもしれません。

また、ミニマルフレーズはあくまでも出やすい表現を並べているものなので、ミニマルフレーズだけを覚えたら完璧であるわけではありませんので注意が必要です。

システム英単語の後に進むべき教材を志望校別に紹介

大東亜帝国レベル(SS50)が志望校

大東亜帝国レベルを受験する方は本書1冊が完璧であれば入試で要求される語彙力以上の語彙を獲得しているため、本書以外に単語帳を扱う必要はありません。

むしろ志望校に合わせて利用できるシステム英単語の特性を生かし、stage1とstage2に力を入れて学習することで、必要以上に語彙の学習に時間をかけることなく効率的に英語の力を伸ばすことが可能です。

大東亜帝国レベルの入試では基本的な語彙を問うタイプの出題が目立つため、ミニマルフレーズで扱われているよく一緒に使われる単語等を覚えることで得点力アップを目指しましょう。

日東駒専レベル(SS55程度)が志望校

日東駒専レベルを受験する方も基本的には本書1冊で何も問題ありません。

ただ、日東駒専の中でも国際系学部などは英語に力を入れている入試問題を作っている傾向もあり、大東亜帝国レベルの受験とは少々難易度が異なってくる場合もあります。

本書のstage3は関関同立やGMARCHレベルの入試問題を想定して単語の編纂をしていますが、時間に余裕があり、より強い語彙力を身につけたいという場合は取り組んでみましょう。

成成明國獨武レベル(SS60程度)が志望校

成成明國獨武レベルの大学を受験する場合は必ずstage3まで取り組みましょう。

この偏差値帯の入試問題では基本的な語彙力だけでなく、単語の第2義・第3義が大切になることも多く、重箱の隅を突くような問題も多くなります。

よって、stage1・stage2・stage3に加えて最終章である多義語の章にも取り組み、より強固な語彙力を構築しましょう。

また、入試問題の傾向として長文問題の比率も高まってくるので、時間的余裕があれば本書で学習した語彙を素早くアウトプットできるよう速読英単語必修編などに取り組みましょう。

同レベルの単語帳ではありますが、英単語と英語長文を同時に練習できる優れた書籍です。

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GMARCHレベル(SS65程度)が志望校

GMARCHレベルを受験する場合は、これまでの範囲に加えてstage4まで着手することが必要になります。

stage4は早慶レベルとなっていますが、実際に使った感想ではそこまで難しい単語が掲載されているわけではなく、むしろGMARCHレベルであっても必須の内容も多く含まれています。

学部によっても非常に難しく早慶レベルの英語を求める場合もあり、訓練しておくに越したことはありません。

stage4までをしっかりと学習しボキャブラリーに自信がついてきたら、成成明國獨武の段で紹介した速読英単語必修編を用いてスピーディーな読解の練習に入ることをおすすめします。

英語に自信があり(SS60以上目安)、より高難易度の学習をしたい場合は話題別英単語リンガメタリカを用いて、語彙力のレベルアップと読解の練習をすると良いでしょう。

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早慶上智レベル(SS70程度)が志望校

早慶上智レベルの受験生は本書だけではギリギリ戦える程度の語彙力が養われたに過ぎません。

GMARCHの段で紹介した話題別英単語リンガメタリカを用いることでさらなる語彙の強化を行いましょう。

また早慶上智の入試問題では専門性の高い英文が出題されることも多く、英単語の力だけでなく、教養を含めた総合的な語彙力が大切になります。

語彙力をさらに強化するために、普段読んでいる英文等から未知の単語があった場合は自分専用のリストを作り、入試に向けて準備をしましょう。

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