・早稲田大学の難易度、入試傾向、就職先などの情報が知りたい。
・早稲田大学でおすすめの学部はどこ?
・早稲田大学を受験する場合のおすすめの併願先はどこ?
この記事は、そんな疑問を持つ方に向けて書いています。
結論としては、早稲田大学は非常に高難易度の大学であり、全ての学部で偏差値70以上をマークしています。入試傾向としては各学部によって全く異なり、それぞれの学部ごとの対策が必要になります。就職先としては世間的知名度が高い企業が多く、就職力も非常に高いでしょう。早稲田大学はほぼ全ての学部が私大トップレベルなので甲乙付け難いですが、著名な学部は政治経済学部となります。早稲田大学を受験する場合は同難易度の大学を選ぶのであれば慶應義塾大学、似た校風を選ぶのであれば明治大学がおすすめです。
有名企業就職率 | |
---|---|
32% | |
大学偏差値 | |
78.0pt | |
立地力 | |
734.9pt | |
講師1人あたり学生数 | |
7.7名 | |
学生数 | |
37779名 | |
学部数 | |
13個 |
早稲田大学はどんな大学?
早稲田大学は1882年に大隈重信によって設立された東京専門学校を前身とする大学であり、日本を代表する私立大学としても知られ、日本大学に次ぐ学生数が多い大学です。
東京都新宿区に所在する早稲田駅を最寄駅としており、東京駅まで15分程度、新宿駅まで15分程度とビジネス街や歓楽街までのアクセスも非常に良いです。
偏差値の項を見ても分かるように全ての学部で偏差値70以上をマークしており、慶應義塾大学と並んで日本でトップクラスの入試難易度を誇る大学と言えます。
学生数が多いことは述べましたが、学生数の多いことに伴って指導する講師も多く、学生と講師が多く行き交う大規模な大学です。
その一方、講師1人あたりの学生数はそこまで多くなく、大規模な大学の割には手厚さも欠けていない大学であり、非常にバランスの取れた大学であると言えるでしょう。
早稲田大学の入試傾向は?
入試傾向に関しては各学部ごとに特色を持っており、早稲田大学と言えばこういった傾向があると画一的に述べるのが難しい面がありますが、共通して言えることはどの学部も一般的な大学入試で求められるレベルに加えより高度な語彙力が必要となります。
高難易度の超長文の出題がある法学部、比較的短い長文を連続して読む必要がある商学部、長文の読解力に加え高度な文法力も必要とする社会科学部等、学部によってさまざまな力を要求されるため、受験を考える場合は自身の志望する学部の入試問題を早くから確認し必要な力を身につけることが大切になります。
詳しい入試傾向の分析は入試分析より確認ください。
早稲田大学の就職先は?
早稲田大学は有名企業就職率が32%となっており、こちらは有名企業就職率1位の慶應義塾大学に次ぐ2位となっています。
人気の就職先としては、第1位にNTTデータ、第2位にアクセンチュア、第3位に国家公務員一般職となっており、どの就職先も世間的に非常に人気のあるラインナップとなっています。
NTTデータやアクセンチュアというとITコンサルタントとしての仕事がイメージされますが、これらの企業には文系からの就職が特に目立ち、文系であっても情報関連企業への就職熱が高いことも特徴です。
4位以降には東京海上日動火災保険や三井住友銀行などの金融系や、富士通やNECなどのメーカー系が続き、どの企業も毎年50名近い内定者数を輩出しています。
もちろん早稲田大学に進学すればこれらの就職先への進路が確約されるわけではなく、レベルの高い学生との中でしのぎを削る必要はありますが、大学の名前が就職活動の足枷になることは全くなく、自身の力次第では如何様にも進路を切り開ける大学と言えます。
早稲田大学でおすすめの学びは?
早稲田大学では数多くの学部が高い学力をマークしていますが、中でも政治経済学部は別格とされています。
早稲田大学政治経済学部発足当時では法学と政治学は一体とすべしといったドイツ型の政治学が多かったのに対し、本学は政治学は経済学と一体となったイギリス型の政治経済学部を設立した経緯があります。
慶應義塾大学を始め多くの大学では法学部の中に政治学科が設置されていることが多いですが、早稲田大学では当時としては画期的なカリキュラムとして政治経済学部を設置しました。
本学術院の学問理念”Philosophy, Politics and Economics (PPE)”は、経験的な分析・理解と規範的な評価とを緊密に結びつけることを重視し、政治学・経済学を中心とした社会科学的な研究から得られた(できるだけ正確な)歴史と現実の認識にもとづいて、制度や政策がどのように再編されるべきかを探究することを目的とするものです。
早稲田大学政治経済学部-学部について
上記引用は政治経済学部の学部を紹介するページより引用したものですが、この文章からだけでも政治経済学部が過去を正確に学び、様々な諸問題を抱える現代に対してどのようなアプローチをするべきか考え、多くの人々をどのように導くかを学ばせる気概が感じられます。
どの学科であっても自学自修の精神に基づき、入学時の基礎演習から少人数教育のゼミを通じて、厳しい指導のもと自分の力で1つの卒業論文を完成させることで、広い視野と価値観を持つ自律的で主体的なグローバルリーダーの育成目指すため、真面目に取り組むのであれば大変な過程になりますが、大きな成長を見込めるでしょう。
政治経済学部では、政治学科、経済学科、国際政治経済学科に分かれていますが、多くの授業を学科間でまたがって受けるためどの学科に所属していたとしてもある程度縛りなく授業を受けることが可能です。
政治学科では政治学に関係する内容を段階的・体系的に学ぶカリキュラムを準備し、セミナー等の少人数教育を組み合わせることで、政治現象を専門的かつ主体的に考えることのできる人材を育成します。
経済学科では経済に関する基本的な学問領域を修めた上で、それを学問として留まらせるのではなく、実社会に役立てる人材を育てることを目標としています。
国際政治経済学科では政治学と経済学を融合して体系化したカリキュラムを学んだ上で、現代の諸問題が抱える歴史的な経緯と関係性を理解した上で具体的な解決を立案行動できる人材を目指します。
それぞれの学科は重なり合いながらも特徴を持つため、自身のなりたい将来像に合わせて選択すると良いでしょう。
ここではおすすめの学部として政治経済学部を挙げましたが、当然ながら早稲田大学では政治経済学部以外の学部も非常に魅力的であり、どの学部も国内トップクラスの難易度と教育環境となっています。
司法試験合格者や公務員試験合格者を多く輩出する法学部や、数多くの作家を生み出している文学部などを始め、文系理系問わず学びも課外活動を盛んなため、志望する受験生は大学公式HP等を確認の上、さらにモチベーションを高めることをおすすめします。
早稲田大学を選ぶメリットとデメリットは?
早稲田大学を選ぶメリット
早稲田大学は地下鉄東西線早稲田駅周辺に2つのキャンパス、地下鉄副都心線西早稲田駅に1つのキャンパス、西武新宿線所沢駅に1つのキャンパスを持つ大学であり、所沢キャンパスを除いて3つはそれぞれ徒歩で行き来できる環境であるため、所属学部に関係なく多くの学生が交流を持っています。
また、慶應義塾大学や明治大学などの比較的学外活動が盛んな大学であっても1,2年次と3,4年次のキャンパスが変わる学年割れキャンパスである等の特徴があり、下級学年と上級学年が関わり合うのは物理的に難しいことがあります。
1つの街にほぼ全ての学生が集結するというのは早稲田大学の非常に珍しい特徴であり、こういった特徴をこの大規模な学生数を持つ大学で持っているのは早稲田大学を除くと国立大学くらいになるのではないでしょうか。
多様な学部の学生や異なる学年の学生がコミュニケーションを取り合うということはこれまで経験してきた人間関係を遥かに超える雑多感を生み、それが下級学年にとって大きく良い意味のストレスを与えることになります。
これまで似通った地域やバックグラウンドのコミュニティで生きていた学生にとって、異なる価値観とのぶつかり合いは苦しくもありますが、それらとわかりあうように工夫することは人間性を大きく成長させるきっかけになるでしょう。
早稲田大学が持つ独特の雰囲気は他の私立大学にない大きなメリットと言えるでしょう。
早稲田大学を選ぶデメリット
早稲田大学のメリットとして、様々な価値観を持った学生と出会うことができることを挙げましたが、このメリットは裏を返すとメリハリがつきにくい環境であるとも言えます。
下級学年にとっては学業と課外活動が生活の中心になるため、上級学年との交流によって今まで出会ったことがない価値観に触れ合うことができる点は非常に魅力的ですが、上級学年にとっては学業と同様に重要となる就職活動の妨げになる環境とも言えます。
大学周辺に娯楽が多いため、学業や資格取得など在学中に行っておくべきことに身が入らず、悪い意味の堕落した学生生活になってしまっている方も早稲田大学にはよく見かけます。
慶應義塾大学のように就職活動のメインとなる学年はキャンパスを移り物理的にメリハリをつける大学と異なり、早稲田大学は学生が自らメリハリをつけないといくらでも安きに流れることができる環境であるためより自律的であることが求められる大学と言えます。
自由と堕落は表裏の関係にありますので、早稲田大学を志望する受験生はこの点を心に留めておきましょう。
早稲田大学のおすすめの併願先は?
早稲田大学を志望する受験生にとっておすすめの併願先を判定別に確認しましょう。
前提、早稲田大学でA~C判定はほぼ出ない
まず、早稲田大学志望の受験生が志望学部の判定でAを出すことは非常に難しいことを知っておきましょう。
多くの学部が偏差値70以上をマークし、また約半数は偏差値80以上の人気学部となっているため、そもそも判定が良いから合格するという固定観念自体を取り払う必要があります。
本項目とは少しずれた話になりますが、早慶上智レベルの大学の受験を真剣に考える場合、模試の判定はあくまで参考程度とし、志望する学部の過去問演習に力を入れることをおすすめします。
早慶上智レベルの大学を受験する学生たちの学力では模試レベルの問題では差がつかないこともあり、そもそも模試だけで志望する学部における順位を図ること自体に無理があります。
模試で出題されるレベルと実際の入試問題との間にある難易度の開きが大きいため、模試がある程度のレベル(SS65程度)で得点できるようになったら、過去問演習を通して志望学部に対する得点力を鍛えましょう。
かなり少ないパターンではあると思いますが、A判定を獲得できており、なお志望する学部の過去問題において数年にわたって75%以上の得点率をキープできている場合のみ早稲田大学の他学部や慶應義塾大学など同程度のレベルの学部を検討しましょう。
これらのレベルの大学では学部ごとに入試問題の形式が大きく異なっていることも特徴であるため、同程度の偏差値であるからといって安易に他学部の入試を検討することも危険であることを理解しておきましょう。
また、慶應義塾大学は早稲田大学と双璧をなす私立大学の最高峰ですが、大学の校風は意外にも異なることに注意が必要です。
早稲田大学は自主自律を標榜とする大学であることもあり割と個を大切にする大学ですが、慶應義塾大学は何事も集で工夫して乗り越える節がある大学であるため、自身の個性にあった大学であるかは検討が大切です。
その一方、早稲田大学で学ぶ領域の多くは慶應義塾大学にも設置されているためどうしても特定の学部に拘りたい学生の中で問題の相性が良いのであれば早慶の併願も視野に入れましょう。
ちなみに先におすすめした政治経済学に関しては慶應義塾大学の場合、法学部に政治学科、経済学部に経済学科が設置されているため両領域を共に学びたいのであれば慶應義塾大学は不向きの可能性があります。
あくまで政治経済学部に拘りたいのであれば、同様の学部が設置されている明治大学も確認しましょう。
早稲田大学を志望する受験生のうち大部分を占めるのがD~E判定の受験生であると思います。
先に述べた通り、早稲田大学を受験する場合、よほどの高学力でなければ模試判定の結果ではなく徹底した過去問対策が大切になるため、この欄に自身が当てはまるからといって落ち込む必要はありません。
ただ、過去問対策が大切と言いつつも学力が定着していないのであれば勝負以前の問題であるため、ベネッセ駿台模試であればSS70程度、河合塾模試であればSS65程度を安定して獲得できる学力までは基礎から応用の徹底を行いましょう。
次に早稲田大学の主要な学問系統ごとのおすすめの併願先を述べていきます。
また、ここではあくまでD~C判定の受験生を対象に記事を書きますので、滑り止めは必要ないという方は読み飛ばしてください。
法律・政治学系統のおすすめ併願先
法学部や政治経済学部を検討している受験生におすすめの併願先を紹介します。
まず、法学部を志望している場合は進みたい方向性によっても少し異なりますが、中央大学を志望すれば概ね間違いないでしょう。
中央大学は法学部に非常に力を入れている大学であり、司法試験と言えば中央大学というほどに有名ですが、実は公務員試験にも力を入れている大学です。
国家公務員、地方公務員の輩出数は私立大学トップレベルであり、年度によっては早慶を上回る成果を出している大学でもあります。
法律家を目指す場合であっても、公務員を目指す場合であっても中央大学からのサポートに加え、有料ではあるものの整った環境を持つ炎の塔の利用を通じて、質実剛健な学生と共に将来に向けてひたむきに学ぶ環境となっています。
次に政治学を志望している受験生におすすめの併願先を紹介します。
多くの大学では政治学科を設置していな場合もあり、そもそも選択肢が少ないのが政治学の特徴でもあります。
また、法学部の中におまけ的な意味合いで作られている政治学科も多く、充実した環境で政治学を学びたい受験生にとっては厳しい環境でもあります。
そんな中でおすすめできるのが、明治大学政治経済学部と青山学院大学国際政治経済学部です。
どちらも政治経済学部を名に冠していますが、おすすめできる理由はこの点ではなく、どちらの大学も政治経済学部としての特徴を色濃く持つ大学であるためです。
明治大学政治経済学部は早稲田大学政治経済学部ほどの政治と経済の融合は意識されていませんが、その他の要素として文化や歴史、はたまた情報技術のような様々な内容をミックスすることで教養豊かな人材の育成を目指しています。
もちろん、教養だけでは政治経済学部に入った意味がありませんが、明治大学ではその点ももちろん意識されており、幅広く身につけた教養を実社会で遺憾無く発揮できるよう企業やマスコミ、公務員などの道に進むことができるような講座や指導が行われています。
青山学院大学国際政治経済学部は政治や経済の知識を身につけた上で、国際的なコミュニケーションスキルも向上させることで、日本国内にとどまらずグローバルに活躍できるリーダーの育成に努めています。
早稲田大学政治経済学部よりも国際色が強い学部であるため、政治経済の知識だけでなく国際社会にメインで目を向けたい人にとっては非常に魅力的に映る環境かもしれません。
経済・経営学系統のおすすめ併願先
次に、経済・経営学系の学問を専攻したい受験生におすすめの併願先を紹介します。
ビジネスを勉強したい受験生におすすめの大学は明治大学商学部と中央大学商学部になります。
明治大学と中央大学は早稲田大学と同様に商学部を持っている珍しい大学であり、これらの大学は商学という大きな範囲の中で様々な領域を学ぶことができる環境を持っています。
特に明治大学は商学部一学科制という制度をとっており、中で細かく学科を分けることをしていないため、入学してからやりたいこととすべきことのギャップが生じにくいというメリットがあります。
商学部の中で経営やマーケティング、会計や広告など様々な範囲を学ぶことができるので自身の志望に合わせて自分なりのカリキュラムを組み立てることが可能です。
中央大学商学部は明治大学ほど柔軟なカリキュラムを持った学部ではありません。
むしろ入学時に学科を選択しなければならないため、学びの中心となる科目はある程度縛りがありますが、同じ学科の中にマーケティングや金融、経済や会計などの多くの領域を持っているので選択次第で学びの幅を広げることができます。
また、中央大学商学部は資格取得に強みを持つ大学としても知られており、高難易度資格である公認会計士の合格者数も早慶に次ぐ順位を保っていることで有名です。
学びの幅を重視するのであれば明治大学、資格取得や勤勉さを重視するのであれば中央大学を検討してみましょう。
人文科学系統のおすすめ併願先
続きましては人文系等に進みたい受験生におすすめの併願先を紹介します。
まずは幅広い範囲ではありますが、日本文学であれば國學院大学をおすすめします。
早稲田大学志望の受験生にとっては國學院大学はあまり魅力的に映らない可能性はありますが、ここではあえて國學院大学を加えさせていただきます。
國學院大学は皇典講究所という歴史ある組織を前身に持つ日本文学研究の名門的な立ち位置の大学であり、現在でも文学部に本文学科だけで30名近い教授と准教授が在籍している環境を持つ大学です。
学内に博物館を持ち、歴史的な文献も多数所有する大学であるため、日本文学の1点を極めたいという受験生にとっては非常におすすめの選択肢と言えます。
また、文学部の中でも西洋文学の学習に力を入れたいのであれば青山学院大学文学部をおすすめします。
青山学院大学文学部英米文学科では語学の習得はもちろんですが、英米文学の学習を通して、生活・文化・歴史・風土の理解を行い、外国語でコミュニケーションをする力を持つ国際的な教養人の育成に力をれています。。
英米文学科に設置されているIntegrated English (IE)プログラムを展開しており、受講者のレベルに応じた授業をネイティブスピーカーが受け持つことで、英語の4技能をバランスよく向上させる仕組みを持っています。
次に人文系等の中でも特に人気がある心理学系の併願先として、立教大学現代心理学部を紹介します。
立教大学現代心理学部は早慶上智からGMARCHまでにかけて唯一の心理学を名に冠した学部であり、日本の私立大学の中で先駆け的な存在として発足した学部です。
心理学と一言にまとめても社会・認知・臨床・発達のように分野が細かく分かれており、それぞれの担当する領域は大きく異なっていることが実情です。
しかし、多くの大学では心理学科と称していても非常に小規模であったり、一部の範囲しか網羅していない場合も多々あり、入学後に学びたい内容設置されていなかったといったケースもあります。
そんな中で立教大学現代心理学部は入学後は幅広く心理を学び、その後に自身の進路に合わせて専攻を深めることが可能であるという理想的なカリキュラムを持っています。
心理学を専攻したいが自身の学びたい心理学とは何かが不明瞭な受験生は立教大学がおすすめです。
次に人文系の中で最近人気を強めているメディア系のおすすめの併願先を紹介します。
メディア系を専攻したい受験生におすすめの併願先は青山学院大学総合文化政策学部です。
文学部で学ぶ文化の多くは古代から近現代が多くなり、現代の文化を学びたい受験生にとってはミスマッチが起こることが多々あります。
特に、早稲田大学が持つ文化構想学部のような現代以前と現代をミックスして学ぶことができるタイプの学部は決して多くありません。
青山学院大学総合文化政策学部は日本の文化発信の中心地である渋谷で、音楽、映像、芸能、思想、ポップカルチャーなどのあらゆる創造の場を学びの素材として捉え、ただ単に教養を広げるのではなく、自身の興味のある範囲を拡大しながら教養を広げる創造的世界市民の育成を標榜としています。
早稲田大学文化構想学部の持つ要素に加えて、青山学院大学らしい英語での発信も1つの目標としているところにカラーが出ています。
人文系等の中で最後のパートとなる教育系のおすすめの併願先を紹介します。
教育学を専攻したい受験生におすすめの併願先は文教大学教育学部です。
こちらも國學院大学と同様に早稲田大学を志望する受験生にとっては候補外の大学である可能性がありますが、文教大学は教員を要請することに特化した非常に専門性の高い大学になります。
日本で初めての教育学部を設置した私立大学として知られる文教大学ですが、その歴史の中で10,000人以上の教員を輩出してきた教職員の中で一大勢力でもあります。
幼稚園から高校生まで全ての範囲の教員を育成することができ、教員を育てる環境としては日本でトップクラスの私立大学になります。
大学卒業後、教員として働く上でも身近に大学のOBやOGがいることは精神的にも安定する要素となり得るので、下手に偏差値や大学の名前だけに拘らず、教員になりたいのであれば文教大学を選ぶことも非常に魅力的な選択と言えます。
国際系統のおすすめの併願先
次に国際系に進みたい受験生におすすめの併願先を紹介します。
まず、国際系の中でも語学の習得に力を入れたいのであれば上智大学外国語学部をおすすめします。
正直に述べると、上智大学外国語学部は上智大学の中でも看板学部であり、早稲田大学と大きな差がある学部ではありませんが語学の習得に関しては非常に優れた環境であるため紹介します。
英語に加えて、ドイツ語、フランス語、イスパニア語、ロシア語、ポルトガル語を学ぶことができる上に、外国語を話す力を身につけるだけでなく、外国語を運用し国際社会で活躍できる人材を育成することにも力をいれています。
3言語3視座をという目標を持っており、日本語と英語以外の言語を学びながら、それぞれの言語を利用する言語域に対する理解までをも深めようとしており、他大学の語学習得の数歩先を進んでいる学部と言えます。
しかし、先述の通り非常に難易度が高い学部であるため、併願先としては機能しない可能性があるため、その場合は先に紹介した青山学院大学文学部も語学取得に力を入れているため確認することをおすすめします。
次に、国際系の中でも醍醐味と言える国内にて外国語縛りの環境を得られる大学として法政大学グローバル教養学部をおすすめします。
法政大学グローバル教養学部は学部内の授業が全て英語にて行われるまさに国内留学学部と言え、国内にいながら英語力を大きく向上させることができる学部になります。
学ぶ内容は多岐に渡り、人文科学・社会科学・自然科学を幅広く学び、大学の中でも唯一と言えるリベラルアーツ教育を行なっています。
講義を受ける際は英語であることはもちろんですが、ディスカッションやプレゼンテーション、そして提出するレポートまで全て英語で行われるため、英語をある程度自由に扱える受験生以外が入学すると非常に苦労するどころか、おそらく卒業自体が厳しくなるため注意が必要です。
ただ、このような環境は日本にいては早々得ることができないため、国際系を志す受験生の中で早稲田大学以外の選択肢を探している受験生は一見の価値があるでしょう。
その他系統のおすすめの併願先
最後にこれまでの学問系統に入らない分野の学びを専攻したいと考える受験生にとっての併願先を紹介します。
早稲田大学ではスポーツ科学部と人間科学部が設置されていますが、これらの学部は多くの大学に設置されている学部ではないため必然的に選択肢が狭まってしまう傾向があります。
まず、スポーツ科学を専攻したいと考える受験生にとっておすすめの併願先は法政大学スポーツ健康学部です。
早稲田大学スポーツ科学部と法政大学スポーツ健康学部は両学部とも、スポーツの振興と健康の増進を目標とした理念を持っており、カリキュラムの内容やコースの構成も似通っています。
両大学とも体育会系の部活も盛んな大学であるため、全国の優秀な体育会の学生たちが多く所属し、競技選手として活躍を目指す者や、彼らをサポートする者、そしてスポーツ文化全体を振興したいと考える活気のある学生が多いため、スポーツに関連する職につきたいと考える受験生にとって魅力的な環境と言えます。
次に、人間科学部を志望する受験生にとっておすすめの併願先は法政大学キャリアデザイン学部となります。
早稲田大学人間科学部はこれといった特定の学問を専攻するというよりは幅広い学問領域から自身の希望する領域を選択するリベラルアーツ的な要素を持った学部であるため、人間科学という名詞に縛られて大学を探すと全く見当違いの結果を生みかねません。
法政大学キャリアデザイン学部は早稲田大学人間科学部と同様に文系理系を問わず幅広い分野から人間全体を学ぶ環境であり、両学部は学部名こそ違いますが学ぶ内容は非常に近いものがあります。
また、偏差値的にはもう一段階下がりますが、同様の内容が玉川大学リベラルアーツ学部にもありますので、文理系全般を学びたいと考える受験生は確認してみましょう。